エステティシャンの面接対策って?準備する方法を教えます。
エステサロンで働く上で避けて通れないのが、面接です。
志望度が高く、希望の働き方が期待できそうなサロンだからこそ、いざ応募書類が通った後は面接まで、ドキドキの時間が続きます。面接当日は面接官に好印象を与え、合格につなげたいところですよね。
面接の印象で合否がほとんど決まるといっても過言ではないため、しっかりと準備をして、面接に臨む必要があります。今回は、これからエステティシャンとして働きたい方に向けて、エステサロンの面接に受かるためのポイントをご紹介します。
面接対策①マナー
面接では、あなたの身だしなみだけではなく、しぐさや表情、受け答えなどの常識があるかを見ています。
ここでは知っておきたい面接でのマナーやタブーをご紹介します。
到着時間
面接会場へは10分前到着が基本です。事前に経路を確認していたりつもりでも、当日は迷ったり、電車が遅延してしまう可能性も十分に考えられます。
大事な面接会場に焦って向かい、汗だくで面接といった事態は避けたいですよね?
万が一電車遅延や事故などに巻き込まれて遅刻がやむを得ない場合は、必ず事前に先方担当者へ連絡しましょう。また、その際は必ずお詫びの言葉も忘れないようにしてください。
しかし、いかなる理由であれ、遅刻はそれだけで相手にマイナスな印象を与えてしまいます。あるいは、そういった負い目の気持ちが、表情に出てしまうかもしれません。
そうならないためにも、不測の事態が起きても早めに到着できるように、余裕をもって家を出るようにしましょう。
面接会場に到着したあと
面接会場に到着したらまず、着ているコートを脱いで、整えてから会社に入るのが基本です。
受付では、「本日面接のお約束をしております〇〇〇〇と申します。ご担当の△△△△さんをお願いできますでしょうか」と伝えましょう。
面接会場内では、トイレを探してウロウロしたりするのもなるべく避けたいところです。できれば事前に済ませておくか、受付の方に聞くなどして、落ち着いて行動しましょう。
また、受付の際、担当者の名前などでもたついてしまうこともマイナスの印象に繋がります。会場に到着する前に必ず担当者の名前などをもう一度確認しておきましょう。
「会場に到着したらもう面接がはじまっている」と思うくらいが丁度良いかもしれません。
面接会場に案内されたら
面接会場に通されたら、採用担当者が来る前に、机の上に下記のものを準備して置いておきましょう。
例)
・履歴書
・職務経歴書
・手帳
・筆記用具
面接中に持ち物のスマートフォンの着信音が鳴るのはNGです。
必ずマナーモードにすることも忘れないようにしてください。また、机の上にバッグを置くことも絶対にNGです。バッグは自分の座る椅子の横に置くようにしましょう。
面接が始まったら
面接担当者が会場に来たら、まず席を立って挨拶します。急に担当者が入ってきた場合でも、座ったままの挨拶はNGですので気を付けましょう。
いざ面接が始まったら、以下の応対で好印象を与えましょう。とても基本的なことですが、これらの心掛け一つで、大きく印象が異なります。
好印象を与える応対としては、以下の4つを心掛けてください。
・表情豊かに、なるべく笑顔で話す。
・声はハキハキ、大きく。
・質問には端的に答える。結論から先に述べ、そのあと説明の順で話すとよいでしょう。
・お礼はその都度、口に出す。
NGな応対として、次の4つに注意しましょう。
・略語など普段話しているようなラフな話し方
・とまどった不安な表情
・共感しているのかどうかが判断できない無反応な姿勢
・マイナス思考な発言、否定的な発言
面接が終わったら
面接が終了したらまず、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
面接官に、「面接はこれで終了です」と言われたら、「本日はこの場を設けていただき、ありがとうございました」という気持ちをもって、笑顔で挨拶しましょう。
くれぐれも最後まで気を抜かないようしてください。例えば「終了です」と言われて何も言わずに退出してしまった場合、これまでどんなに面接の受け答えが良くても、悪印象に繋がってしまいます。
これでは折角の準備も水の泡、勿体ないですよね。面接は会社を出るまで続いている、という気持ちで是非臨んでみてください。
面接対策②自己紹介
自己紹介は、自己PRとは違います。内容としては、簡単な職歴にアピールできる点を組み込み、簡潔に答えるといいでしょう。ただ、単調にならないように自分らしさも出すことが大切です。
また、反対にあれもこれも言おうとして、長々と話してしまうのもNGです。冒頭でいきなり良くないイメージを与えてしまうおそれがあります。ここでは自己紹介をする際のポイントをいくつかご紹介します。
ずばりこれを簡潔に!
- 職歴
- 志望動機
- 自己PR
自己紹介は、上記3つを簡単に短くまとめたものを話すようにしてください。話す長さの目安は、1?2分がベストです。あまり長々と話さないように注意してください。
面接官はこんなところを見てます!
話す内容も大事ですが、面接官は自己紹介を見て、次のポイントも見ています。
- 話し方に問題はないか
- 目線は合うか
- 第一印象は良いか
- 声の大きさ
- 話すスピード
面接官は上記のポイントを見て、エステティシャンとしての適正を判断しています。ここで印象が悪いと、「お客様からの印象も悪いでは?」と判断されてしまう要因になります。不安な方は、もう一度基本に立ち返って、次のポイントだけおさえるようにしましょう。
これだけは守ろう!3つのポイント
何事も日頃の準備が大切です。面接直前になり、さまざまなアドバイスを詰め込もうとしても、却って混乱してしまうかもしれません。
そんな時は、以下の3つのポイントだけ意識してみてください。
- 笑顔
- 落ち着いて話す
- 声が小さくならないようにする
面接中に緊張してしまって、言葉を噛んでしまっても大丈夫。面接官はあなたの内面を見てくれようとします。上記3つのポイントを必ず忘れないようにして、しっかりアピールするようにしましょう。
面接対策③自己PR
先にご紹介した自己紹介とは別に、自己PRにもポイントがあります。
例えば経験者であれば、これまでに培ったスキルや経験を生かして、今後どのように活躍し、どんな貢献をしていけるのかを中心にまとめるとよいでしょう。
また、未経験者の場合は、現時点の知識やスキルよりも、人柄や熱意、向上心といったものが重視されます。
いずれにしても、自分がどのような人間で、どんなサービスを提供していきたいのか、将来はどのようなエステティシャンになりたいか、自分の言葉で伝えることが大切です。
その際、ポイントになるのは「前向きかどうか」です。ここではエステティシャンの自己PRの例をいくつかご紹介します。
例文①
「私は学生時代から、お肌の手入れに興味を持っていました。美しくなりたいという気持ちが人一倍強かったことから、好きなことを仕事にしたいと思うようになり、エステティシャンへの道を選びました。エステ業界では日々新しい技術や知識が生み出されています。美容が好きであることを原動力に、美容に関する新しい情報・技術を修得していきたいと考えております。」
例文②
「前職では、化粧品会社で店頭販売をしていました。そのころは、外見の美しさはお化粧品が決め手だと考えていましたが、徐々に、外側だけでなく内側から素肌を健康にすることが大切なのだと感じるようになりました。今後はこれまでのお化粧についての知識と経験を生かし、『内側からも外側からも綺麗になれる』というコンセプトを掲げる御社に貢献していきたいと考えております。採用された暁には、エステに関する技術だけでなく、様々な新しい提案もして、企画にも携われたらと考えております。多くの人たちがエステに来るのが楽しみになるように、自分自身も磨き、予約待ちの多いエステサロンになるように頑張りたいと思います。」
例文③
「私の強みは、何事にも柔軟に対応できるところです。前職では会社の総務部に勤務しており、多岐にわたる業務をこなしてきました。初めて取り組む業務に関しては知らないことが多く、私にできるのだろうかと不安がありましたが、新しいことが学べて成長できる良い機会だと前向きに捉え、どのようなことにもチャレンジしてきました。エステ業界は未経験で分からないことが多いですが、持ち前の柔軟性を活かして誰よりも吸収し、お客様や同僚から愛されるエステティシャンになれるよう精進いたします。」
関連記事:エステティシャン転職・就職に役立つ!自己PRについて
面接対策④よく聞かれる質問
未経験でも応募できるエステサロンでは、面接の受け答えが重視されます。面接でパニックにならないためにも、事前に回答を準備しておくことが重要です。
どういうことを聞かれるのか、事前に把握しておきましょう。
転職理由や転職回数
せっかく採用しても、その人がすぐに辞めてしまったら困ります。転職理由を質問されることが多いのはそのためです。転職理由を後ろ向きに取られてしまわないよう、やる気が伝わるような工夫をしましょう。
複数回転職を行っている場合、「この人は何かあるとすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまうおそれもあります。
それぞれどんな理由だったのかは、必ずと言っていいほど聞かれるので、あなたの転職にはどんな前向きな意味があったのか、しっかりと伝えてください。
過去の職場での実績や成功体験
エステ業界以外の職種から転職する場合でも、どのような工夫をして、その結果、どうなったのかを伝えることが大きなアピールになります。
過去の実績から、今後それをどんな風に生かせるのか、またこれまでの取り組み方を通じて、仕事に対する姿勢などを伝えることができるからです。
「この人は新しい職場でもきっと活躍してくれる人だ」、「この人はうちにも向いている人だ」と思われるように、あなたの過去の経験を具体的に話しましょう。
この店舗を選んだ理由
エステ業界に転職する場合は、エステティシャンになりたい理由だけではなく、その店舗ならではの良さや他の店舗ではできないことをやりたいという意志を伝える必要があります。
そのためには、事前にその店舗について詳しく調べておく必要があります。
これはエステサロンに限ったことではありませんが、あなたが面接官の立場でも、自分たちの会社のことをよく調べて知ってくれている人には、良い印象を抱くはずです。面接を受ける前には、きちんと企業研究をして臨むことが重要です。
面接対策⑤志望動機
転職理由とともに面接で多く聞かれるのは、志望動機です。では、どんな志望動機を話せば、好印象を残せるのでしょうか。具体的に例文をご紹介します。
例文①
「学生時代にアロマエステの素晴らしさに気づき、私もアロマセラピスト、エステティシャンになりたいと考えるようになりました。将来はアロマエステのお店を出したいと長年思ってきました。ここ数年、全く別の仕事に就いてきましたが、働きながら学校に通い、スキルアップをしてきました。エステティシャンとして、今後も働きながら学び、キャリアアップできるところを探しており、外部講習制度や独立支援制度が整っている御社の待遇面に魅力を感じて、今回応募致しました。」
例文②
私は前職で約3年間、マッサージ店で受付として働いていました。その際、身体のしくみや、身体に良い姿勢など仕事を通し、大変勉強になりました。その経験から、人をキレイにする、癒すエステティシャンに興味を持ちました。これから一から勉強するのは難しいかと諦めかけていましたが、研修制度が充実しており、未経験からでもチャンスのある御社へ応募させていただきました。向上心を持って働きますのでよろしくお願いします。」
関連記事:エステティシャンになるには「志望動機」が何より大切!
当日着ていくべき服装
多くのプロのエステティシャンは美容のみならず、ファッションにも敏感。だからといって、エステティシャンの面接に、派手な服装で臨むのは避けたほうがよいでしょう。とくに指定がない場合は、無難にスーツを着用する方が良いといわれています。色は黒に限らず、グレーやベージュなど、自分の顔色を最もよく見せられるものを選ぶとよいでしょう。
エステティシャンは、毎日さまざまなお客様と接することが多いため、どのような人に対しても好印象を与えられるような人が面接でも好まれます。そのため、あまりに派手過ぎたり、逆に野暮った過ぎることのないよう、第三者にもアドバイスをもらいながら身だしなみを整えていきましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回はエステティシャンの面接の準備についてみてきましたが、すべてに共通していえることは、土壇場の準備ではなく、ある程度時間を掛けた準備が大切だということ。
面接では、それだけの想いを掛けた事前準備があなたの明暗を分けます。是非ここに挙げた例などを参考に面接の準備を進めていき、万全の体制で当日を迎えるようにしてください。