エステティシャンの仕事内容とは!?1日の仕事の流れ
「エステティシャン」と聞くと、華やかなイメージが浮かびますが、実際はスキルアップの為の日々の練習やお客様の使うタオル・ガウンの洗濯、器具の洗浄・・・などといった細かい雑務もたくさんあり、体力や精神力が求められるお仕事なのです。
ここでは、気になるエステティシャンの1日の業務内容やスケジュールなどを具体的にご紹介していきたいと思います。
意外と多い?!エステティシャンの仕事内容
エステティシャンのメインの仕事と言えば、やはり「施術」です。具体的には美白や保湿のためのフェイシャルケアや、痩身やリラクゼーション、美肌のためのボディートリートメントなどがあげられます。
また、施術の前に行う「カウンセリング」も大切な仕事です。お客様一人ひとりの体調やニーズに合った最善の施術を行うために、お客様のライフスタイルやお手入れ状況などの情報を聞き取ります。この時に契約書の説明なども行い、「受付業務」も同時に行います。
施術の前後において、ホームケア用品の「販売」やお客様に合ったエステプランの提案といった「営業」なども行います。施術後の満足度の確認やキャンペーンやイベントの案内なども積極的に行い、リピート客を増やしていきます。
また、お客様の少ない時や、手の空いたときには「サロンワーク」を行います。店内の清掃やタオルなどの洗濯、化粧品や器具の準備、消毒や点検などもエステティシャンの仕事のひとつです。さらに、施術に必要な化粧品や販売用の化粧品等の在庫管理も行っています。
エステティシャンはどのような1日を過ごすの?
ここでは出勤してから退社するまでの具体的なエステティシャンの1日の流れをご紹介します。サロンの立地や規模、雇用形態等によってもばらつきがあると思いますが、今回は一般的な小規模サロンを例に取ってあげていきます。
9:00 出勤
出勤後はまずサロン内の清掃を行います。その後、当日の予約内容確認し、最初のお客様の施術内容に応じて必要な道具のセッティングなども行います。
9:30 ミーティング
・注意事項や予約内容を全員で確認し、共有します。
10:00 オープン
担当のお客様にカウンセリングを行い施術ルームへと案内します。その後は予約状況に合わせて施術、片付け、セッティングなどを行い、休憩は交代で取ります。部分脱毛といった比較的短時間のものから、全身のボディーケアまで、施術時間はまちまちですが、1日に3~4名程度の接客が見込まれます。
19:00 クローズ
1日の売り上げを報告した後、店内の清掃や翌日の準備と予約の確認をしてから退勤します。
新たな機械や技術の導入の際には閉店後に研修を行うこともあります。
仕事の流れ
カウンセリング
まずは来店されたお客様に、普段どんな仕事をしているのか・どのような生活スタイルを送っているのかなど、施術に関して必要な情報をヒアリングします。そこで聞いた内容を基に、どのように改善していくべきなのか・サロンでどのような施術をすれば良いのかの提案をします。ほとんどのサロンが、この時に同時に施術の受付も済ませます。
関連記事:カウンセリングの重要性について
フェイシャルエステ
ケミカルピーリング
専用の薬剤を使用して顔の古い角質や表皮をはがし、肌の生まれ変わりを促進させる
イオン導入
ビタミンCなどの美肌効果のあるものを肌に塗り、電流を流して美容成分を肌の深層まで届ける
フォトフェイシャル
特殊な光を肌に当てることで、シミの原因となる紫外線に含まれる「メラニン」を撃退する
リフティング
ハンドマッサージでリフトアップをする施術。エイジングや、しわ・たるみに効果的なメニュー
ホワイトニング
美肌効果のあるローションや美容液を、マッサージと一緒に塗りこむ施術。リラックス効果のあるメニュー数多くあるメニューの中から、お客様の肌悩みに合わせて選んだ上で実際に施術を行います。
顔は特に繊細な部分なので、しっかりとしたヒアリングが重要!施術が終わったあとは結果報告とアフターカウンセリングを行います。美しさをキープするために今後どのようにしていくべきか。コースのご提案もここで行います。
ボディケア
オイルマッサージ
身体の疲れやコリをほぐしたり、リンパや血流をよくする
軽擦法
身体を軽く擦っていく方法。血流を良くするように促す
強擦法
軽擦法と対になる方法。こり固まった筋肉をさすって温めるなど、他にも多くの手技があります。
フェイシャル同様、お客様の身体の悩みをヒアリングした上で効果的なメニューを選び施術をします。ハンドのみでの施術の場合と、マシンを使っての施術があります。
施術終了後には採寸を行って、サイズの変化を確認・お客様にご報告します。そのあとは効果が長続きするように生活習慣や食事制限などのアドバイス。コースご提案・ホームケア商品のおすすめもここで行います。
関連記事:エステのボディケアで使われる手技の種類
脱毛
エステサロンでは、2種類の方法で脱毛を行います。
光脱毛
メラニン色素に反応する光を脱毛したい場所に一瞬照射して脱毛する方法。半永久的に無駄毛を処理
ワックス脱毛
脱毛したい部分にワックスを塗り、乾いたところで一気にはがす方法。一時的に無駄毛を処理初めてのお客様には毛周期の説明やどこを脱毛したいのかなど、通常のエステメニュー+@のカウンセリングが必要です。カウンセリングの後はお客様に着替えていただき、実際に施術。部位によって脱毛の仕方も異なるので、お客様の肌を痛めることのないようにしっかりと確認を!光脱毛の場合、完了までの目安は12回~18回と言われています。最初に説明した毛周期を基に、次回の予約時期をご提案しましょう。
エステティシャンのやりがい
華やかに見えるエステティシャンの仕事に、憧れる女性もたくさん。もちろん大変なこともたくさんありますが、エステティシャンとして働いていく上で一番のやりがいは、やっぱりお客様からの感謝や信頼を得た時でしょう。
どのような施術も一回で終わることはほとんどなく、繰り返し通っていただくことがほとんどです。どうしてもクレームの多いエステ業界だからこそ、施術を繰り返すごとにお客様からの信頼を得られた時や、「ありがとう」の一言はエステティシャンとしての何よりの喜びです。また、身体のことを勉強するので、自分自身や身近な人の健康管理をできるようになるのもやりがいのひとつ。お客様に綺麗になってもらうのと同じように、自らも美しくなっていくことを実感できるようです。
関連記事:エステティシャンの魅力とそのやりがい
エステティシャンとして活躍するには!?
資格を持っていなくても働くことができるエステティシャン。 高校から直接サロンに就職する人もいれば、専門学校やスクールを経て就職する人も。 活躍する方法がいくつもあるのが特徴です。スクールに通う
資格が不要とはいえお客様の肌に直接触れる仕事なので、身体に知識と技術は必須条件!
最も多い流れは、高校卒業後にスクールやエステティシャン養成学校に通い、勉強した後でサロンへ就職するという方法です。
自分が学びたい知識・取得したい資格を考えた上で、数多くあるスクールの中から選ぶことが大切になります。
未経験可のサロンに就職する
エステティシャンは、美容師のように「絶対に資格が必要!」ということはありません。
なので、美容業界が未経験からでも比較的チャレンジしやすい職種といえるでしょう。
サロンで扱う化粧品や機械の販売ノルマがあるサロンでは、前職が営業だと優遇されることも。未経験可の場合、社内できちんと研修があることが多いので、経験0からでもしっかりと知識や技術を身につけて、一人前のエステティシャンになれるはずです。
まとめ
エステティシャンはお客様と直接接する表の仕事から、準備や片付け・スキルアップの為の研修等の裏の仕事まで、全て行わなければなりません。華やかな世界に見えて、大変なこともたくさんあるのが実情。ただ、最初は覚えることが多くて大変かもしれませんが、覚えてしまえば全体を見渡せるようになるため、要領よく仕事を進めていくことができるようになります。また、すべての作業を行うため、それを習得することができれば初めは未経験からのスタートだったとしても将来、独立開業をすることも夢ではありません。