アイリストに向いている人、向かない人。不器用さに悩むアイリストは練習の積み重ねを
お客様の目元で細かい作業をするアイリスト。神経と指先を使うため、不器用では勤まらないのでは…と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
不器用でお悩みの方はやはり練習あるのみ!時間をかけてレッスンを受け練習を積み、お客様にしっかりと説明できるようになることで、その不安を克服しましょう。
アイリストは、不器用な人には勤まらない?
アイリストは、お客様の目元をケアするお仕事です。まつ毛の1本1本を整えたり、まぶたに触れたりと、デリケートで繊細な目元を扱い続ける職業です。
傷つけないように、イメージ通りに仕上げるために、目と神経、指先を使います。それを知って、アイリストを目指している人の中には「私は不器用だから勤まらないのでは…」と不安になってしまう人もいるようです。
実際に、指先を細かく動かしてまつ毛エクステの施術を行うため、一般的には器用な人が向いていると言われています。では、不器用な人はアイリストになれずに諦めているのかというと、そうでもありません。
自他共に「不器用」を認める人が、アイリストとして活躍している例はたくさんあります。美容院で新規のアイリストを募集するとき、経験者よりも初心者を選ぶところがあります。
技術に乏しい初心者アイリストのほうが、誤った技術を持ち続けたまま矯正できない恐れのある経験者よりも、伸び代が大きく、お店の色に合う技術を練習によって習得してくれるという期待が持てるからです。
つまり、器用でも誤った施術方法がなかなか治らない人よりも、これから時間をかけて練習し、技術を習得していこうという素直で不器用な人をアイリストとして受け入れてくれるサロンも中にはあるのです。
もちろん、不器用なだけでは採用につはつながらないので、不器用な自分でもアイリストとして技術を習得したい、学びたいという意気込みも必要であることを忘れずに。
アイリストに必要なのは「器用さ」だけではない
(『ジャパンアイリストカレッジ 鹿児島校』公式サイト)アイリストは、細やかな施術を行うことに加えて、丁寧な接客技術も求められる職業です。サロンによっては、採用したアイリストに技術研修だけではなく、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどアイリストのための基礎的知識を学ぶ講習を受講したり、接客マナー研修を受けたりするところがあります。
アイリストは、まつ毛をきれいにする器用さを持っているだけでは勤まりません。まつ毛エクステのメリットや、まつ毛パーマの施術に関することなどをお客様に説明できなければ、施術がしっかり出来てもお客様にとっては心配要因になります。
一人前のアイリストになるために、技術以外で出来ることはたくさんあるのです。
アイリストに向いている人とは
技術は練習すれば身につきますが、アイリストとして活躍するためには仕事への姿勢やスタンスも大切になります。アイリストに向いている人、活躍できる人はどんな特徴を持っているのでしょうか。
まずは、常にアンテナを張り、流行に敏感であることが求められます。まつ毛エクステやまつ毛カールはここ最近若い女性を中心に一気に浸透してきました。人気タレントやモデルの影響、新商品の登場などでアイメイクの手法は今でも少しずつ変化しています。アイリストは最新の流行を敏感にキャッチし続け、常に最先端のメイクやケアのテクニックを身につけることが大切。日頃から美容への関心があり、流行の最先端を追いかけたいという人にとっては非常にやりがいのある仕事でしょう。
負けず嫌いな性格もアイリスト向き。勤務するサロンにもよりますが、新人時代に受ける技術研修はかなり厳しいところも多いようです。美容師などの場合は仕事をしながら徐々に覚えていくこともありますが、アイリストの場合は施術方法だけでなく事務作業に至るまで、デビュー前にしっかり身につけてから本採用されるケースも。研修中に思うように上達せずに自らアイリストの道を断念する人もいるので、粘り強く努力し続ける意志が必要ですよ。
アイリストに必要なことって?
さらに、アイリストに求められるのが高い集中力。例えばまつ毛エクステの施術をする場合、1本1本のまつ毛を取り分けながら1時間以上に渡って作業を続けることも多々あります。一度接着したエクステは簡単に取り外しできないので、もちろん失敗は許されません。地道な作業もミスなくこなす集中力が非常に大切ですね。
また、コミュニケーションもアイリストに必須の能力。いくら高い技術を持っていても、お客様の求めるアイメイクを提供できなければ満足してもらえません。アイリストにとって、お客様の希望や悩みをヒアリングするカウンセリングは重要な仕事です。お客様の声にしっかりと耳を傾けて、どのような施術を望んでいるのかを聞き出すためのコミュニケーションをとれる人ほど活躍しやすいと言えるでしょう。
性格の向き不向きはあるかもしれませんが、それを乗り越えるための努力があればいくらでも活躍のチャンスは転がっています。お客様を美しくする事にやりがいを感じることができれば、地道な技術練習や接客の練習もこなしていけるはず。
練習を重ねて、真のアイリストに
アイリストになるために、性格や意識などの面で向き不向きがあっても、技術面での向き不向きはほとんどないと言えます。不器用さは時間をかけてレッスンを受け、練習を積み重ねることで解消できる部分だとされています。
練習によって技術を向上させ、接客の経験を積んで実践的な知識と接客技術を身に付けることで、「不器用だからアイリストにはなれないかも」と言っていた人が、店長候補や幹部などにまでなれた例は数多くあります。
「アイリストになりたい」と思っているならば、真摯に練習を重ねて成長しようとする意識が何よりも大切です。
また、アイリストに必ず必要な美容師免許の他にもディプロマを取得するというのも良いでしょう。ディプロマというのはプロのアイリストとして、サロンワークで必要な毛髪学や衛生学まつ毛の構造などの専門知識と、安全をキーワードとした技術試験で構成されるもので、それらをきちんと身に着けているという証明になる「卒業認定証」です。
日本アイリスト協会が主催する検定試験の合格者には、ディプロマだけではなくライセンスカードも与えられるのが特徴的です。
取得するためには美容系の専門学校に通ったり、アイラッシュスクールに通ったり、通信教育で取得することもできます。
取得することによってお客様に安心感を与えることができ、自分でも自信のある施術ができることに繋がるので、プロのアイリストとして働くのであればぜひ取得を目指しましょう。
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