ブライダル業界の人必見!スキルアップに必要な要素とは?
憧れのブライダル業界で働くことになったら、次に目指したいのはスキルアップ。
一流のスタッフになるために、資格の勉強をしてみたい、でも何を始めたら良いのか分からないと悩む人も多いはず。ウエディングプランナーやアテンダー、ヘアメイクなど、職種によって身に着けていくべきスキルは様々。
今回は、ブライダル業界でスキルアップするためにはどんな勉強をすれば良いのか、どんなスキルを磨くことが必要なのかを見ていきます。
スキルアップ①ウエディングプランナーの場合
ウエディングプランナーの資格
ウエディングプランナーの場合、ABC協会が認定する「ブライダルプランナー検定1級、2級」、日本ブライダル事業振興会(BIA)認定の「BIAブライダル・コーディネーター」などがあります。スキルアップをして就職を有利に進めたい方、またはブライダル業界で長く活躍したい方は、より仕事に役立てられるこれらの資格取得を目指して、スキルアップしていきましょう。
マネジメントスキル
ウエディングプランナーには、資格以外にも大切なスキルや資質がたくさんあります。結婚式の提案から実行まで、トータルで様々なセクションの人とやり取りをし、実践していかなければいけません。そのため、とりわけ卓越したマネジメントスキルを持っていないと満足の行く結婚式を作り上げることが出来ません。たとえばオーダーをしっかり聞き出して、実行までのスケジュール管理も行っていく必要があります。気持ちよく仕事が進むよう、細やかな気遣いをするのも仕事です。ご自身のマネジメントスキルを磨いていき、ご自身のキャリアアップに役立てましょう。
スキルアップ②ブライダルアテンダーの場合
ブライダルアテンダーの資格
ブライダルアテンダーの場合、最初からブライダルアテンダーになるのではなく、まずはウエディングプランナーとして経験を積んでからこの職に就く方も多いのが特徴です。そのため、経験者が優遇されやすいといった傾向もみられます。豊富な知識と経験が必要なお仕事なので、「アシスタント・ブライダル・コーディネーター(ABC)検定」や「マナー・プロトコール検定」、「サービス接遇検定」などの資格を目指してスキルアップを図るブライダルアテンダーの数も増えています。
幅広い知識
新郎新婦のコンシェルジュのような役割を担うブライダルアテンダー。ホテルの会場を移動するときに、花嫁さんのドレスや着物の裾を持つ担当者が必要でした。そこで、ホテルのスタッフを付けたことからブライダルアテンダーが誕生しました。
ブライダルアテンダーの仕事内容に変化が生まれたのは、ホテルの式場以外で結婚式をするカップルが増えてからです。そうした背景から、新郎新婦のケアを外部のブライダルアテンダーがするようになっていきました。それからは、ただドレスの裾を持っていればいいという仕事ではなくなり、いまではドレスのフィッティングや控え室でのお世話、時にはヘアメイクをすることもあります。ブライダルに関する幅広い知識を身に付け、一歩一歩着実にスキルアップを目指してみてくださいね。
スキルアップ③ヘアメイクアーティストの場合
ブライダル業界で活躍するヘアメイクアーティストは、ヘアメイクに限らず幅広い分野の専門スキルが求められます。メイクやヘアアレンジは流行もありますので、流行のファッションや色、ヘアスタイルなど、美容に関するアンテナを常に立てて、新しいことを学び続ける姿勢が必要です。実力をアピールする資格としては、「日本メイクアップ技術検定」や「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」などの民間のメイク資格があります。
日本メイクアップ技術検定
日本メイクアップ技術検定は、一般社団法人JMAが定める正しいメイク基準を基本とした試験です。国際的に通用するメイクアップアーティストの育成を目指し、1~3級の3段階に分かれて実施されています。美容業界で働きたいと考える人はもちろんのこと、自身のスキルアップのために資格を取得しているメイクアップアーティストは少なくありません。
試験は春期と秋期の年2回実施。試験日時および開催場所は公式サイトに掲載(その都度)。3級・2級は、協会認定美容学校生は学校で受験することもできます。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
国際的に共有できるメイクアップに関する知識、技術の基本を理解し、実際にメイクアップをすることができることをIBFが認定する資格です。IBFはアーティストの活動サポートも行っており、技術向上セミナーや就職支援を通して、資格取得者は就職や開業、フリーランスとしての活動などに関わる、さまざまな支援を受けることができます。持っていれば、自身のスキルを証明するものにもなるので、少しでも関心のある方は参考にしてみてくださいね。
スキルアップ④フラワーコーディネーターの場合
ブライダル業界で活躍するフラワーコーディネーターの仕事は、花や植物についての深い知識や芸術的な高いセンスが必要とされます。ひとりよがりの仕事では、お客様に満足してもらうことはできません。どんなイメージの結婚式にしたいのかをお客様から引き出す親しみやすいキャラクターと、コミュニケーション力が求められます。フラワーコーディネーターにも、自身のスキルを証明する資格がありますので、そちらも参考にしてみてください。自分のキャリアプランや理想とするアーティスト像を思い描き、目標を定めてスキルアップに役立ててください。
フラワー装飾技能士検定
中央職業能力開発協会が定める国家資格、技能検定制度の一種で、フラワー装飾に関する学科および実技試験に合格した人は、フラワー装飾技能士資格を取得できます。1級と2級があり、どちらも技能試験となります。
色彩士検定2・3級
全国美術デザイン専門学校教育振興会が定める、色彩について学んでいる人、コーディネーターやデザイナーを目指す人、色彩について興味のある人のための資格です。理論、演習・実技問題による検定で、色彩の基礎知識と、色を使うための技能が試されます。合格者には、各級それぞれ「色彩士・カラーマスター」の称号が与えられます。
転職でスキルアップできるケースも
スキルアップの方法として、ブライダル業界から他業種・他業界への転職を一つの選択肢として考える人もいます。職場によって求められるスキルが異なってくるので、今まで違う経験を積んでスキルアップをし、その後のキャリアにつなげるという考え方です。
そのような場合、大切になるのがブライダル業界であなたが何を身に付けてきたかということです。これまでの仕事内容を思い出し、しっかりと整理してみましょう。接客スキルや営業スキルだけでなく、基本的な事務作業のことも思い出してみてください。「私は結婚式の事しかわからない」、「日常の業務のことは自慢できない」などと消極的に考えずに、すべて書き出してみましょう。
基本的な事務作業の中にも、他業種・他業界で通用するスキルが沢山あります。ブライダル業界でこれまで学んだこと、ご自身のスキルを整理することで、それを転職先でどのように活かし、今後どのようなスキルを身に付けていきたいかなどがより鮮明に見えてくるかと思います。今までの経験を振り返り、その先の目的を明確にした上でスキルアップを図り、仕事の幅を広げていってください。
まとめ
ブライダル業界と言っても、仕事によって求められるスキルは多種多様です。ですが、どの職種にも関係なく、「結婚式に関するしきたりや知識」を身に着けておくことは必要です。
お客様から何か質問を受けた際にも、しっかり受け答えができることで信頼されるスタッフと思っていただくことができます。まずは自分の職種で求められるスキルや資格を手に入れて、余裕があれば他の職種の知識も身に着けられるといいですね。
そしてお二人にトレンドを取り入れた最新の提案ができるように、常に新しいことに目を向けていくことも大切です。
たくさんの知識とスキルを身に着けて、ブライダルに精通しマルチに活躍できるようになりましょう。