お休みはちゃんと取れる!?ブライダル業界の休暇事情
誰もが一度は憧れるブライダル業界。ひとくくりにブライダルといっても、結婚式をプロデュースするウエディングプランナーだけではなく、お二人の介添えをするアテンダーやドレスコーディネーター、ブライダルヘアメイクなど様々な職業があります。
今回は、そんな数あるブライダル業界のお休み事情について見ていきましょう。
ウエディングプランナー
ウエディングプランナーの仕事は、結婚を控えるお二人の結婚式をトータルプロデュースする仕事です。まずは結婚式場の見学に訪れた方から希望の条件などをヒアリングし、会場の案内をしながらプランの説明や提案を行います。
式を挙げることになったら日程や予算、式の進行内容など詳細までを打ち合わせします。そして結婚式当日には、手配しているものがすべて揃っているかの最終確認をし、本番が円滑に進むように運営を行います。
どんなトラブルにも対応できるよう常に神経を使う仕事である反面、結婚式が成功した際にはそれ以上の喜びを得ることのできる仕事です。
ウエディングプランナーの平均休暇
新郎新婦のために毎日忙しく働く、ウエディングプランナーのお仕事。ウエディングプランナーには休日は存在しないのではないか?と思う人も多いようです。結婚式は土日に行われることが多く、新郎新婦との打ち合わせや他の作業など、やるべきことも膨大にあるため、いつ休んでいるのかイメージが湧きにくいこともあるでしょう。
しかし、大半のウエディングプランナーは、ホテルやブライダルコーディネート会社に属しているため、勤務体系などの待遇面もしっかりしているところが多いです。勤務先にもよりますが、シフト制で1ヵ月に8日休みという勤務体系が一般的です。
同じ美容業界で比較してみると、美容師の平均休日数が月6~7日、エステティシャンの平均休日数が月6~8日、ネイリストの平均休日数は月6~8日、アイリストの平均休日数は平均月8日ですので、他の職種と大体同じくらいの休日数になっていることがわかります。
ただし、土日や休日は式本番になるため、平日を含めたシフト制の勤務体制となります。土日や祝日に休みを取ることは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。しかしながら、年末年始の休暇・夏期休暇・年次有給休暇・慶弔休暇も比較的取りやすい職種といえるでしょう。
ウエディングプランナーの労働時間
ウエディングプランナーは毎日、結婚式の打ち合わせや事前準備、式当日の立ち会いなど、忙しい日々を送ることになります。労働時間が気になるところですよね。一般企業に勤める場合、1日の実働は7.5時間~8時間程度になります。しかし、ウエディングプランナーは新郎新婦からの細かな問い合わせも多く、その都度対応をする必要があるため、必然的に残業が多くなります。また、自分が担当するお客さまの挙式当日は、早朝から現場に入り、スタンバイすることもあります。勤務時間の長さだけではなく、「失敗ができない」という精神的なプレッシャーから激務と感じる人もいるようです。
それでも長く活躍しているウエディングプランナーがいるのには、やはり単に労働時間では測れない価値があるからです。多くのウエディングプランナーが、一生に一度の幸せの舞台を作り上げることに大きなやりがいを感じられるお仕事です。
ウエディングプランナーの休みについて
休暇体制がしっかりしている業界ではあるものの、たとえば、衣装合わせが相手の仕事の都合でどうしても自分の休日と被ってしまえば、休日返上となります。新郎新婦の幸せを願い、最高の挙式をプロデュースしている立場である以上、優先順位は相手というのがこの仕事です。もちろん、上手に仕事を調整できるようになれば、休日もリラックスして取ることができるようになるので、心配はいりません。
また、この業界は時期によっても休日が違うのが特徴です。結婚式は大体4~6月と9~11月がトップシーズンといわれています。繁忙期のこの時期は、休日出勤しなければいけないほどに、仕事があります。せっかく憧れの職種に就けたのに、あとで「こんなはずじゃなかった!」とならないためにもどのようなお休み、勤務体系か面接などでしっかり把握しておくことが大切です。
ドレスコーディネーター
ドレスコーディネーターの平均休暇
ドレスコーディネーターとは、各式場にふさわしい衣装、新郎新婦の体型に合ったドレスを提案し、採寸・衣装合わせを行うお仕事です。顧客の要望をよく聞き、何を求めているか、またそれが実現可能か、ウエディングプランナーなどとも協力し合いながら進めていきます。ですから、ウエディングプランナーと同様、1ヵ月に8日休みという勤務体系が一般的です。
ドレスコーディネーターの労働時間について
ウエディングドレスやカラードレスなどのコーディネーターとして、新郎新婦の希望に合うドレス選びを提案・サポートしていく仕事です。
そのため、
・来店予約の受付、確認
・カウンセリング
・トータルコーディネート
・試着
・契約手続きの案内
など多くの工程があり、決して楽な仕事ではありません。ただし、多くの企業が、働きやすい環境を整える努力をしています。時短勤務可能なところなどもありますので、労働時間がネックで悩んでいる方は、一度そういった視点で選んでみてはいかがでしょうか?
ヘアメイクアーティスト
ブライダルヘアメイクの仕事は、まずは結婚式の決まった花嫁さんにどんな髪型やメイクが良いかをしっかりとヒアリングします。
作り上げたイメージが花嫁さんのイメージと合っているか式本番までにリハーサルで実行し、結婚式当日には花嫁さんに最高の美しさを提供します。メイクとヘアセット以外にも、当日花嫁さんのメイク直しを担当したり、和装の場合には着付けをしたりといった仕事もあります。
ヘアメイクアーティストの平均休暇
ブライダル業界で働く場合は、お客さまの結婚式の時間に合わせることになります。時には1日に数本のヘアメイクを担当することもありますし、春や秋など結婚式が多い時期は多忙な生活になりがちです。ヘアメイクアーティストの平均休暇も、平均月8日~10日の間が一般的です。
ヘアメイクアーティストの労働時間について
ヘアメイクアーティストの場合、テレビ、CM、雑誌、映画などメディアの撮影現場になることも多いでしょう。それらの環境で働く場合、勤務時間は不規則なものとなりがちです。たとえばロケは夜中や早朝に行われることもありますし、当初予定していた撮影時間が大きく伸びることも珍しくはありません。
そのため、1つの現場あたりの拘束時間は長くなりやすく時には徹夜で働いたり、待機しなければならないこともあります。現場ごとに出勤時間が異なるため、一般的な会社員のように毎日ほぼ決まった時間で働けるということは、あまりないと考えておいたほうがよいでしょう。大変ですが、刺激的な現場だからこそ、そこにやりがいを感じるへアメイクアーティストも少なくないようです。
まとめ
ブライダル業界は会社として設立されていることが多いので、土日にお休みが取れることは少ないものの、お休みや待遇に関してしっかりと整っている場合がほとんど。
一つの式が終わるまではお休みがないのでは・・なんて心配は不要です。とはいえ、お二人の結婚式を成功させるため、お休みの日にも「どうしたらもっと良くなるのか」と仕事のことを考える真面目な人も多いのがブライダル業界。
しっかりとお休みをとってリフレッシュして、たくさんの人に感動を与えられるような過ごし方をして下さいね。