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まつげ美容の歴史編 -実際に働いてみて-
まつげ美容の歴史
まつげを濃く長く見せるための美容法は昔からあり、近代では1913年にアメリカでマスカラが誕生、1947年には日本で「付けまつげ」が販売された歴史があります。付けまつげはもともと、当時の芸者さんたちが自分の髪を切り、一本一本編んで作っていたものをもとに商品化されたと言われています。
1960年代には、まつげ美容ブームはピークを迎え、いっきにポピュラーな美容法として認識されていったのです。
マスカラや付けまつげなど、毎回自分で施すことが一般的だった‘まつげ美容’が大きく変化したのは1980年代。毎日のメイク時間が短縮できる「まつげパーマ」の誕生によって、それまでの概念は覆されたのです。
まつげエクステの歴史
2000年に毛束状のアイラッシュ(人工のまつげ)を水に強いグルーで装着する‘まつげエクステ’が誕生しました。
これの発祥の地は、韓国だと言われています。付けまつげの生産過程で余ったラッシュを有効活用し、エクステが開発されたのです。
日本では2003年頃から実際に施術する人が出てくるようになります。
一般的に広まってくると、さまざまな問題が浮上してきました。「取れやすい」などの商品や施術者の技術力の問題から、「自まつげを痛める」「目に異常が起こる」などの深刻な問題まで、内容は多岐に渡りました。中でも接着剤(グル―)は、明確な基準が設けられていない海外製のものが多く、事故報告が全国的に広がりを見せました。
安全性の高い国産接着剤が広まってからは、まつげエクステのブームも起き、提供する美容室も急増。それに伴ってラッシュやグルーのバリエーションもさらに増えていきました。
2004年頃、それまで6~8本の毛束になっているエクステを2~3本の自まつげに付ける方法から、現在の1本のまつげに1本のエクステンションを付けるという方法に変化していったのです。自まつげの痛みを防ぎ、より自然に見える効果もあります。
現在では、エステサロンやネイルサロンと同じように、まつげ美容を専門で行うサロンも増え、ラッシュの種類も形・太さ・長さなどのほか、お店によって異なる素材を用意するなど、お客さんが自分で選択できることが当たり前となっています。まつげエクステは美容の一つとして定着していると言えるでしょう。
同時にまだまだ改善の余地のある業界でもあります。
今後のさらなる成長が、一番期待できる美容の一つなのではないでしょうか。