美容師に向いている人ってどんな人?
やっぱり器用な人が向いている?話し上手な人が向いている?など、いろいろなイメージがありますが実際はどうなのでしょうか。
どんな人が向いているのか、詳しく見ていきましょう。
器用・不器用は関係ない
「不器用だから」という理由で美容師になることを諦める人もいますが、実際に美容師になるに当たって器用・不器用はさほど大きな問題にはなりません。
むしろ器用な人は、教わってすぐになんとなくこなすことができるためにその後の練習にもそこまで力を入れない人も多く、少し不器用なくらいの人の方が「人より頑張らなくては!」と練習に励むのでぐんと上達する人が多かったりします。
不器用と言われる人ほど、気がつくと器用な人よりも上手になっているというのは美容師の世界でよく聞く話。始めたばかりの頃は苦手だった技術ほど、必死に練習しているうちにいつの間にか得意分野になっているのです。
練習すればするほど上達するのが美容師の仕事なので、不器用な人でも安心して下さい。
美容やファッションなどに関して興味関心が強い人
美容師に向いている人はなんと言っても、美容やファッションなどに関して興味関心が強い人です。
美容師はどうやったらお客様がよりキレイに美しくなるかを考え、提案することも仕事のひとつになります。カットの腕がいいだけでなく、美容師自身も流行のファッションを取り入れ、おしゃれであることが条件。
美容に関する情報だけでなく、ファッション雑誌を定期購入したり、ネットでファッションサイトをチェックしたりして、お休みの日には街に出かけて最新の流行を仕入れたりと、トレンドを把握することが大切になります。
お客様が見本にしたくなるようなオシャレ番長であれば、美容師にピッタリです。
どんなことがあってもくじけない人
「どんなことがあってもくじけない人」というのも、美容師に向いている人の条件の一つです。
「美容師」という職業は、簡単で楽な職業ではありません。基本的に立ちっ放しのスタイルで、忙しい時には、休憩に入る間もなく、立て続けにご予約のお客様を対応しなければなりません。場合によっては、掛け持ちのような形で対応することもあります。アシスタント時代が長ければ長いほど、くじけそうになることも多いはずです。
どんな時でも、美容師としての夢や希望、明るい未来を想像し続け、どんなことがあってもくじけない精神力やマインドは、必要不可欠となってきます。すぐに諦めてしまうという人は、美容師に向かないかもしれません。
コミュニケーション能力がある人
美容師にはコミュニケーション能力も必要です。カットやパーマの技術があるだけが、美容師ではありません。
美容師は、基本的に接客業になるので、コミュニケーション能力は必須条件。お客様のなかには、「美容師の方とおしゃべりしにきた」という人もいるはずです。カットやカラーをしながらでも、コミュニケーションは取り続けなければなりません。
コミュニケーション能力がなければ、「こういうはずじゃなかった」と、仕上がりに不満を持つお客様も出てきてしまう可能性もあるため、コミュニケーションを取れることは美容師にとって重要なことなのです。コミュニケーション能力が高ければ、指名の多い美容師になれる可能性も高くなるので、カットなどの技術と同様、コミュニケーションが苦手という方は、コミュニケーション能力も磨くように心掛けましょう。
病気でなれないってことはあるの?
何か病気を持っていると、自分は美容師になれないのかな、と不安に思う方もいるかもしれません。
でもご安心下さい。病気で美容師になれないということはありません。
以前はてんかんという病気を診断されたら美容師・理容師の免許を取得できないという事実がありましたが、平成13年の法律の改定により内容に変更がありました。
現在はてんかんと診断をされた人でも関係なく資格を取得することができます。
現在の法律では特定の病気によって制限されるのではなく、適正に業務をすすめることができるか、ということに着目しています。
ただし、精神障害に関する欠格条項があればそこに含まれるという場合もあります。
基本的には現在てんかんによって資格が取得できないのは航空従事者のみなので、病気があったら美容師の資格をとることができないと勘違いしている人がいたら、そんなことはないと教えてあげて下さい。
一番大切なのは「美容師になりたい」という気持ちです。
たとえ不器用でも流行に詳しくなくても、働いていくうちにいつの間にか一人前になっているはず。
人と話すことが好き、美容の仕事が好きではないと美容師を続けていくことは難しいですが、むしろ好きであれば誰でも立派な美容師になることができるでしょう。