わかりやすく簡単に説明!美容師の仕事内容や一日の流れ
国家資格である美容師には、スタイリストやアシスタント、レセプションなどと美容室の中でも役割が分かれていて、仕事内容やスケジュールも全く異なります。ここでは、美容師という職業について詳しくご紹介します。どんな1日を過ごしているのか、やりがいや将来性なども見ていきましょう。
INDEX
■美容師という職業について
■美容師の仕事内容
■スタイリストの仕事内容
■アシスタントの仕事内容
■レセプション(受付)の仕事内容
■店長の仕事内容
■美容師の仕事内容の書き方【職務経歴書】
■今は働くママに嬉しい美容室もある!
■美容師の1日の勤務時間は様々
■美容師は1日にどれくらいの人数を担当するの?
■まとめ
美容師という職業について
美容師とは、「美容を業とする者」とされており、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を持たなければ、美容を仕事として行うことはできません。
美容師と言えば、美容室で流行に合ったヘアスタイルを作りだすため、ヘアカットやパーマ、カラーリングなどを行っている印象がありますよね。実は、美容師と呼ばれる人はそれだけではないのです。全身の美容を手掛ける美容師には、メイクや着付け、ネイルケアを行う人のことをいう場合もあります。そのため、美容専門学校では、ヘアカットなどの基礎的な技術と知識のほか、日本髪の結い方や着物の着付けなども教わるのです。
ネイルサロンや着付けサロンでは、必ず美容師免許が必要というわけではなく、それぞれに特化した資格や検定を取得する人が多いのですが、美容専門学校を卒業することで美容に関する知識を習得できますし、どんな職業を選ぶにしても美容師人生にプラスとなることでしょう。
国家試験の美容師免許が必要な職業
美容室で働く美容師は、必ず美容師免許が必要です。しかし、アシスタントの間は、美容師免許を取得予定の人であれば雇ってもらえることもあります。美容学校に通いながら、美容室で働きながら美容師を目指すという人も少なくありません。ただ、人の髪の毛を切ることは出来ません。免許を取得していないうちは、予約管理や店内清掃、在庫管理などがメインとなるのではないでしょうか。スタイリストのサポートをする事もあるので、目で見て技術を覚えていくと良いかもしれませんね。
その他、まつ毛パーマやまつ毛エクステの装着など、アイラッシュサロンで働くアイリストという職業も、美容師免許が必要です。人体でも目は特にデリケートな部分で、衛生面などには注意しなければなりません。美容学校できちんと学び、美容師免許を取得した人のみができる職業と言えます。
美容師に適している人の特徴
美容師は、華やかな世界に見えるため憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。華やかには見えますが、美容師とは人を美しくする職業です。そのため、美容に関する知識を習得したり技術練習をしたりする必要があります。また、接客業なので色んなお客様を対応する事になりますので、忍耐力も必要です。
忍耐力があり、時間と労力を使い努力をし続けられる人こそが、美容師に向いていると言えるでしょう。また、美容室で働く事になれば、1日中立ち仕事になります。日頃から体力づくりをしておくと良いかもしれませんね。
その他、美容師はヘアカットやカラーの技術はもちろんですが、お客様に選ばれる人柄であると指名を増やせるのではないでしょうか。美容室によっては、基本給に指名料がプラスされてお給料が支払われる事もあります。自分のお給料に直接関係する事なので、コミュニケーション能力を身に付けたり髪の毛に関する知識を蓄えたりしておきましょう。「この美容師に担当してもらいたい!」と思ってもらえると良いですね。
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美容師の大変なところ
スタイリストになるまでは技術を習得しないといけないため、サロンワークでのアシスタント業務を行いながら練習をする毎日です。技術を身に付けなければスタイリストにはなれないので、避けて通れない事なのです。スタイリストとお客様のどちらにも気を遣いながら1日を過ごす事になるので、気疲れしてしまう大変さはありますが、晴れてスタイリストになった時にはその経験が役に立つでしょう。
スタイリストなってからは、自分のお客様を増やすために奮闘する日々。SNSを使ってデザインブックを作ったり、インターネット社会の今、上手に活用していく必要があるのです。「これまで、集客はサロンに任せていた」という人にとって、自分を指名してくれるお客様を増やす事は簡単ではないかもしれませんね。また、立ちっぱなしの仕事のため体力的にもきついと感じる人も少なくありません。美容師を目指すと決まったら、少しずつ体力づくりをしていっても良いかもしれませんね。
美容師のやりがい
美容師という職業は大変な事も多いのですが、やりがいはそれ以上にあります。
美容師としてのやりがいは、お客様に感謝される事や生活の一部になれることではないでしょうか。美容師を長く続けていると何十年の付き合いになるお客様も多く、卒業式や入社式、結婚式にも美容室に来ていろいろな話を聞かせてもらえます。「結婚式のヘアメイクは、○○さんにお願いしたい」などと言われる事もあり、晴れ舞台のお手伝いを任される事に喜びも感じられます。信頼されている証拠でもありますよね。お客様が笑ったり泣いたり、喜怒哀楽を共有してもらえることは、美容師としてのやりがいだと感じられますよ。
美容師の仕事内容
ここでは、美容室で働く美容師の仕事について説明していきます。美容師の仕事といえば、まずはアシスタントもスタイリストも共通するのがサロン業務。スタイリストが以下の業務をすべて一人でこなせるのに対し、アシスタントはスタイリストのサポート役にまわります。
カウンセリング
美容師の仕事内容一つ目がカウンセリング。カウンセリングどんな髪型にしたいのか、どんなカラーにしたいのかなど要望をしっかりと聞き、イメージを膨らませます。そのときにお客様の髪質や今の髪の状態を確認し、どんなカットをするべきか、カラー剤を使うべきかも一緒に相談します。
シャンプー・ブロー
髪型が決まったらまずはシャンプー。お客さまにとって気持ちのいいシャンプーをするためには、かなりの練習が必要です。実はシャンプー台も色々あり、バックシャンプーかサイドシャンプーかによってやり方が異なるので、就職する際にはそのあたりも確認しておくと良いでしょう。
カット
全体のバランスを見ながらカットを行います。髪を塗らした状態だけではなく、乾かした後にも綺麗にまとまるように気をつけながらカットしていきます。
カラーリング
カウンセリングでヒアリングした希望を元に、カラー剤を塗っていきます。カラーの専門家である「カラーリスト」という職種もあります。
パーマ
髪が短い人には水パーマ、持ちがよくしっかりとかけたい人にはデジタルパーマなど、その人に合わせて巻いていきます。かかりすぎたり逆にゆるすぎたりしないよう、時間管理はしっかりと行います。
ブロー・セット
ひと通りの施術が終わったら、髪をブローしてセットを行います。この後の予定を聞いて、それに合わせて綺麗にセットしたりルーズにまとめたり可愛くアレンジをするまでが美容師の仕事です。
アイリスト
美容師の免許を持っている事で、アイリストという職に就くことができます。シャンプ-やカラー剤で手荒れを起こしてしまっている美容師が、アイリストにキャリアチェンジをするということも珍しくありません。アイリストの仕事は、まつ毛パーマやマツエクを施し目元の印象を変えていきます。ヘアサロンと同様で、お客様の意向をヒアリングしてデザインを決めていきます。
アイブロウリスト
アイブロウリストのお仕事は、お客様に合った眉毛をデザインしていきます。眉毛のカットやメイクをする場合には、必ず美容師免許が必要です。眉毛は、その時のトレンドが顕著に現れるので、トレンド眉毛を楽しむ人も多いのです。それに伴いアイブロウリストも、トレンドをしっかり察知しておかないといけませんね。
スタイリストの仕事内容
次にスタイリストの仕事内容です。
通常業務に加えて、お客様の予約管理などのフロント業務や清掃といった仕事もあります。
そしてスタイリストの大事な仕事の一つとして、アシスタントの教育・指導があります。
スタッフの人数が多くレセプションスタッフがいる場合には、フロント業務がなくなるので通常のサロン業務+アシスタントの教育が主な仕事内容になります。
スタイリストの一日の流れ
通常のサロン勤務の場合
09:00 出勤
出勤したら開店準備、今日一日の流れを確認する朝礼を行います。
10:00 美容室OPEN
カット、カラー、パーマ、スタイリングなどを含むお客様への接客をします。
19:00 美容室CLOSE
予約受付終了、接客中のお客様の施術をこなします。
20:00 最後の予約のお客様終了
本日のお客様も全て終了!看板を下ろして後片付けに移ります。
21:00 閉店作業
ミーティング、次の日の準備、退勤
※閉店後、アシスタントの指導にあたることもあります。
スタジオ撮影の場合
09:00 スタジオ入り
撮影衣装・道具の確認、すべて揃っているか壊れたりしていないかなど、アシスタントと一緒に念入りに確認します。
09:30 打ち合わせ
出版社の編集者やカメラマンが集まり打ち合わせ。コンセプトやイメージを伝え合い、撮影を進めていくに当たって最終確認をします。
10:30 モデルスタジオ入り、撮影準備
モデルとヘアメイクがスタジオ入り。まずはメイクをして、その日の撮影の衣装合わせをします。
11:30 撮影本番
撮影スタート!撮影中も、カットごとに衣装を変えるため休む時間はありません。衣装に汚れがないか、髪型やメイクが崩れていないか目を光らせます。
14:00 昼食
撮影が一段落したところで休憩。カメラマンたちと一緒に、前半の撮影の様子や次の撮影の打ち合わせも兼ねて話し合いながら昼食をとります。
15:00 撮影本番
後半の撮影スタート!前半と同じように衣装チェックはぬかりなく行います。
18:00 撮影終了
無事に撮影終了したら綺麗に衣装を戻します。レンタルしているものは元通り返さないといけないので、ここでも汚したりしないように注意。
19:00 画像チェック
カメラマン、ヘアメイク、出版社の担当者たちと撮影画像をチェックします!どの写真を使用するかもここで一緒に決めるので、この作業もとても大切。
20:00 終了
今日の撮影は終了。使い終わったレンタル衣装はアシスタントに返却を頼んで、また別の打ち合わせに向かいます。
23:30 帰宅
別件の打ち合わせも終わって、気づいたら23時過ぎなんて事も…。家に帰って明日の仕事に備えましょう。
スタイリストの大変なこと
美容師のお仕事は、毎日同じようにはいかないという所は大変かもしれません。忙しい日とそうでない日があるので、ランチタイムやトイレ休憩もまちまち。そのため、「毎日同じ時間に規則正しくご飯を食べたい!」という人には苦痛となってしまうかもしれません。また、予約の合間は準備や片付けがあるので、一日中立ちっ放しという状況になる事も…。最後のお客様が帰ってからも、片付けや清掃、必要に応じては練習することもあるので、お店を出る時間は23時を超えることもあるのです。
スタイリストは、お客様対応のほかにアシスタントの教育も行います。そのため、自分の仕事が終われば帰れるというわけではないので、帰宅時間なども予定が組みづらいことも。自分が先輩に育ててもらったように、後輩に技術を伝授していけると良いですね。く
スタイリストのやりがい
お客様の笑顔や「ありがとう」の声は、スタイリストとしての一番のやりがいです。誰かの笑顔を間近で見られる喜びがあるからこそ、頑張れるのではないでしょうか。
また、教育をしているアシスタントが一人前に育ったときもとても大きなやりがいを感じます。その子の頑張りを一番近くで見守ってきたからこそ、立派なスタイリストになった姿を見たときには、まるで親のような気持ちになるのです。
将来性
スタイリストになってからは自分の技術や人柄でファンを増やしていきます。
自分のお客様がたくさん増えたら、今度は独立してお店を開くという夢ができます。
「こんなコンセプトのお店を開きたい」「憧れのあの場所にお店を持ちたい」という夢に向かって、どんどんスキルアップを目指しましょう。
アシスタントの仕事内容
次にアシスタントの仕事内容です。
スタイリストがこなしている、カウンセリング・シャンプー・ブロー・カット・カラーリング・パーマ・ブロー・セットなどの接客業務をお手伝いします。手伝っている間にも、先輩スタッフの技を盗むためにしっかり観察をします。
技術を盗む事に集中せず、お客様への気配りも忘れずに行ないましょう。
アシスタントの一日の流れ
08:00 出勤、練習
カットやカラーの仕方を練習。前日の夜に習ったことの復習もします。
09:00 清掃、営業準備、予約確認、朝礼など
店内の清掃やお店を開く準備をこの時間に行います。今日の予約の流れもこの時にしっかりと確認。
10:00 美容室OPEN
主にシャンプー、カラーのヘルプ、パーマのヘルプなどを行います。先輩スタッフのやり方を見て自分の練習にも活かせるようにします。
19:00 美容室CLOSE(予約受付終了)
予約受付終了、接客中のお客様の施術をこなします。
20:00 最後の予約のお客様終了
本日のお客様も全て終了!看板を下ろして後片付けに移ります。
21:00 閉店作業
片付け、清掃、レジ締め、ミーティング、次の日の準備などを行います。
22:00 カットやカラー練習
今日1日見てきた先輩スタッフのやり方をここで練習。スタイリストに練習を見てもらうこともあります。
23:00 退勤
アシスタント→スタイリストになるには
ゼロからのスタートで、アシスタントからスタイリストになるには平均で3年ほどかかると言われています。お店ごとにカリキュラムは異なってくるので、早いサロンだと2年未満、長いと5年以上かかるサロンも!しかし、アシスタント期間の年月には個人差があるので、頑張り次第ですよ。一般的なカリキュラムを例として見ていきましょう。
【1年目 前半】
接客、シャンプー、マッサージ、トリートメント、カラー塗布
【1年目 後半】
カラー応用、縮毛矯正、ブロー・スタイリング
【2年目 前半】
パーマ基本、特殊パーマ、ヘアセット
【2年目 後半】
カットの基本、着付け、メイク
【3年目】
カット応用(ショート・ミディアム・ロング)
すべての技術テストに合格すると、晴れてスタイリストデビューとなります。
ただ、デビューまでの道のりが最も大変な時期とも言われています。ゴールの見えない状況に挫折してしまう人もいるかもしれませんが、美容学校などで学んできたことを思い出しながら頑張っていきましょう!どうしても辞めたくなってしまったら、勤めるサロンを選び直しても良いかもしれませんね。
アシスタントの大変なところ
アシスタントは、お店が始まる前にも閉店の後にもカットやシャンプーなどの練習をします。朝早くから夜遅くまでずっと立ちっぱなしなので、足がぱんぱんにむくんでしまうこともしばしば。
夜遅くまで先輩スタッフに練習に付き合ってもらうことは、それだけで申し訳ないと感じてしまう人も多いようです。練習も、計画性を持って進めれば先輩も力になってくれるのではないでしょうか。
アシスタントのやりがい
それでも、毎日練習を続けてやっと努力が報われてスタイリストになれたときには、大きな喜びがあります。全くカットもカラーもできない不器用な人でも、立派な美容師になっていつか自分のお店を持つこともできるという夢のある仕事です。
不器用な人であればあるほど、「一人前の美容師になれた時には本当に美容師を続けてよかった!」と、やりがいを感じられます。
将来性
約3年間、努力を続けてスタイリストデビューをできた時には、美容師という仕事が楽しく感じてきます。自分の個性も出せるようになってくるのではないでしょうか。
お客様から信頼してもらえることや自分の技術でお客様が笑顔になってくれる時の喜びはひとしお。「スタイリストになることを諦めなくて良かった」と思えるでしょう。
レセプション(受付)の仕事内容
サロンの顔となる受付の仕事内容は、以下のとおりです。美容師の免許は持っていないけど、美容室で働きたい!という方にはピッタリのお仕事です。これまで、接客業に就いていた方にとって、経験を活かせるチャンスでもあります。
サロンに掛かってきた電話に対応
スタッフの出勤状況を聞かれることから料金の確認・クレーム対応まで。電話での対応はサロンに対するイメージを決める大事なものなので、丁寧に分かりやすく対応することを心がけます。
お客様の予約管理
フロントの仕事でもっとも重要なもの。お客様からの予約電話を受けて、指名の有無を聞いたり施術メニューにかかる時間を組み合わせて、スタイリスト全員のスケジュールを埋めていきます。
お客様対応
サロンに来店されたお客様への対応をします。予約カードの受け取りからカルテ記入、待合室や席までのご案内を行います。お客様にストレスを与えないようスムーズで丁寧な接客を心がけます。
施術が終わったらお会計をしてお見送り。常に笑顔でお客様に対応をします。
と大きく分けて3つあります。
この他に、サロンによってはSNSの運用を任されたりカットやカラーのモデルを任されることもあります。
レセプション(受付)の一日の流れ
09:00 出勤
出勤したら開店準備、今日一日の流れを確認する朝礼を行います。
10:00 美容室OPEN
お客様対応や電話対応を行います。
↓予約の合間に昼食を取ります。
19:00 美容室CLOSE
予約受付終了
20:00 最後の予約のお客様終了
本日のお客様も全て終了!看板を下ろして後片付けに移ります。
21:00 閉店作業
ミーティング、次の日のカルテの準備などを行います。退勤。
※受付には基本的に残業はありません。ただ、たまに閉店後にアシスタントの練習モデルになることもあります。
お客様への対応がメインの受付の仕事なので、接客が得意・人と話すことが好きという人が向いている仕事でしょう。
サロンの窓口として、丁寧なご案内や細かい気配りが出来る人にはぴったりの仕事ですね。
また、予約管理や会計などの業務もあるので、ある程度パソコンに慣れている必要もあります。
受付の大変なところ
サロンの顔として最も多くのお客様への接客が出来る反面、クレームの言葉をもらうことも多いのが受付の仕事です。自分のことではなくてもつらい思いをすることも多く、それが一番の大変です。
受付のやりがい
クレームもありますが、それ以上に喜びの言葉や感謝の言葉をかけてもらえます。「綺麗にしてもらってとても嬉しい、ありがとう」そんなお客様からの嬉しい言葉を聞けることが何よりのやりがいになります。
予約の管理を行うのも受付の仕事なので、美容師たちからの「いつも、ありがとう」の言葉もとても励みになることでしょう。
将来性
美容に関する知識や接客スキルを身に付けられることはもちろん、予約の管理を行う仕事なのでマネジメントのスキルも上がります。
サロンの規模によっては、受付の仕事で経験を積んだ後にマネージャーに昇進することもあります。
サロン全体の流れを良く見て働いていきましょう。
店長の仕事内容
次に店長の仕事内容です。美容師として指名客の接客を行うこともあれば、サロンのマネジメントを行うこともあります。サロンの運営側にまわることが多いので、スタッフの管理や売上管理を得意としている人には合っているのではないでしょうか。
- スタッフの人材育成
- 店舗で販売する商品の管理
- スタッフのスケジュール管理
- サロンの雰囲気作り
- 売り上げの管理
- 他サロンの偵察
- サービスに対する品質維持
など、店長ならではのマネジメント業務も沢山あります。
ただサロンを見ているだけではなく、起きている問題は何かを見抜く力も必要となります。スタッフたちをまとめるリーダーとして自覚を持ち、より良い雰囲気にしていくことで、多くのお客様に足を運んでもらえるようなサロンを作り上げます。
店長の一日の流れ
09:00 出勤
出勤したら開店準備、今日一日の流れを確認する朝礼を行います。
10:00 美容室OPEN
指名のお客様が入っていない時には、サロンで販売する商品の管理や必要な備品を買いに行ったり、外出して今後のサロン運営の計画を考えたりします。
19:00 美容室CLOSE
予約受付終了、サロンに戻り今日一日の売り上げを確認。
今日サロンがどんな様子だったかをスタッフに聞いたりします。
21:00 閉店作業
ミーティング、今日の反省点や明日からの計画などをスタッフたちに伝えます。
スタッフの悩みを聞いてあげるのも店長の役割です。
23:00 退勤
シフト管理や備品管理を行い、終わったら帰宅。
作業の合間を見てアシスタントの練習に付き合うこともあります。
店長の大変なところ
お客様と向き合うだけではなく、サロン内の問題にも向き合わなくてはいけないことが店長としての大変さでしょう。
- それぞれのスタッフが今どんな境遇にいるのか
- 仕事に来るのがつらいと思っている人はいないか
- どのスタッフが美容師としてどのレベルまで成長しているのか
などの人に関する問題もあれば、売り上げに関すること・サロンで使用する商品に関することなど、考えることは尽きません。
店長のやりがい
ただその分、スタッフが成長した姿を見られたときや来店してくれるお客様からサロンの雰囲気を気に入ってもらったときには大変さ以上の喜びがあるに違いありません。
いずれ成長を遂げたスタイリストにお店を任せて自分は店の拡大に注力することも夢ではありません。
誰よりも大変なことが多い役割ですが、憧れのサロンの姿を叶える為には、店長の力量や陰の努力も必須なのです。
将来性
店長としての目標は、「スタッフをスキルアップさせること」「サロンを拡大し展開していくこと」の2つです。
アシスタントはスタイリストに、スタイリストはお客様からの指名をたくさん受けて人気美容師になることが目標です。
スタッフが育ちお客様も定着してきたら、ゆくゆくはサロンを拡大し2店舗目のオープンを目標とします。
リーダーとしての自覚や判断力、リスク発見力・対応力、調整力など、サロンを経営していく上で必要なスキルを自らも磨いていく必要があります。
美容師の仕事内容の書き方【職務経歴書】
ここまで、美容師のお仕事を役割に分けてご紹介しましたが、美容師の仕事内容として職務経歴書などの書類に残さなければならない事も出てくるかもしれません。引っ越しやライフステージの変化で、転職を余儀なくされる事もあるでしょう。そんな時に、美容師としてのスキルをしっかり応募書類に書く事が出来れば、就職活動も有利に働きますよ。
【ポイント】- どのようなサロンの勤務経験があるか説明
- 行っていた業務を簡潔に説明
- 売上や達成率、指名数などを数値化
- カットコンテストの表彰実績やヘアショー参加も記載
美容師が活躍する場は一般的なサロンだけでなく、ブライダル関連やアイラッシュサロンなどさまざまです。これまで、どのようなサロンに勤めていたか記載しておくとわかりやすいです。サロンの規模や顧客層、サービスの種類など細かくまとめておきましょう。
今は働くママに嬉しい美容室もある!
華やかだけど、ハードなスケジュールの美容師。結婚してしまうと、その過酷な勤務状況から、残念ながら美容師を諦めてしまう女性が多いのも事実です。しかし、今、働く美容師ママを応援してくれる嬉しい美容室もあるのです!
ある美容室のオーナーは、実際に2児のお子さんを持つ女性。子供がいると、熱を出して急に休まなければならなくなったり、急な呼び出しで帰らなければならなくなったり、という状況が発生してしまいます。
しかし、その美容室では、働く美容師が全員女性で、そのほとんどがママ。子供の急病による急な休みや早退でも、柔軟に対応してくれるのです。毎日常勤の人数を1人多めにアサインしているので、急な休みが発生してもお店は問題ありません。
働くママに嬉しい美容室
- 子供の急病による突発休、早退も可(別日に出勤、対応すればOK!)
- 退勤時間が希望通りに選べる(16時まで勤務、17時まで勤務など個別で違う)
- 毎日1人多めにアサインしているので、忙しい日に突発休が発生してもゆとりを持って対応可能
1人多めにアサインしていることで、美容師も余裕を持って対応できますし、お客様も待ち時間が少ないので、美容師もお客様も、お互いにWINWINの関係でいられます!
美容師の1日の勤務時間は様々
基本的には多忙な美容師の仕事ですが、1日の勤務時間は働き方によっても異なってきます。たとえば最近では妊娠・出産したスタッフが働きやすいように「時短勤務」を取り入れたサロンも多く登場。シフト制になっていて「3時間以上」「4時間以上」と短い時間から勤務したり、17時で定時退社できるお店もあるよう。そうしたお店は主婦層をメインターゲットとしていて、営業時間を17時までに設定しても売り上げに支障が出ない仕組みになっているんですね。
美容師は1日にどれくらいの人数を担当するの?
また美容師が1日に担当するお客様の数は、お店の規模やシステムによって大きく変わってきます。まず大きなサロンでは、アシスタントとスタイリストがチームを組んでお客様を担当するシステムになっていることが多いようす。パーマやカラーリングといったカット以外の施術をアシスタントに任せて、カットはスタイリスト自身が行います。人気店では1日に数十人のカットを担当することもあるようですが、その場合一人の施術にかけられる時間はごくわずか。カットのスピードだけでなく、短い時間でもお客様の要望に応えられるテクニックが求められるでしょう。
それに対して小規模なサロンではアシスタントの数が少ないため、スタイリストが施術の大部分を担当することに。この場合一人のスタイリストが1日に担当する人数は10人以下ということがほとんどで、個人で経営している店舗の場合には5人以下というところもあるようです。
サロン側としては赤字を回避するため、毎日一定の売り上げを上げなければなりません。ですが必要な施術数はサロンによって様々で、こちらも店舗の規模に左右されるようです。たとえば大きなサロンではスタイリストやアシスタントが多く働いている分、人件費も高めに。多くのお客様を施術しないと採算が立たなくなってしまうでしょう。
とはいえ美容師は担当数が増えすぎると施術が雑になったり、体力的な限界に直面することもあるようす。そこであえて担当する人数を減らす、という選択肢を選ぶ人も少なくありません。売り上げは下がってしまうかもしれませんが、お客様一人ひとりと向き合ってコミュニケーションを楽しみながら仕事できるようになったという声もあります。無理なく自分のパフォーマンスを発揮できる人数を探っていくのがおススメですよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は、美容師や、美容師の一日や仕事内容について、ご紹介いたしました。
華やかな美容師ですが、かなりハードなスケジュールで美容師の一日を過ごしています。忙しい日であれば、ランチやトイレに行く時間もありません。1日中立ちっ放しで、拘束時間も長いので、美容師は華やかでかっこいい反面、かなり体力の必要な職業と言えます。