ネイリストになるには-未経験者でもネイリストになれる?
ネイリストは施術した人の喜びを身近で感じられる、とてもやりがいのあるお仕事。日常的にネイルサロンに通って、ネイリストの施すオシャレなネイルアートを見ている人のなかには「私もネイリストになってみたい!」と興味を抱く人も多いのではないでしょうか。
とはいえネイリストの施術には「ネイルケア」や「カラーリング」、「リペア」など様々なものがあり、未経験の状態からネイリストを目指すのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。そこで今回は未経験からネイリストを目指す方法をご紹介。未経験からそのままサロンで働く方法や、スクールを卒業して資格をとる方法について説明していきます。
ネイリストとは
ネイリストとは、専門知識を身に付けお客様の爪の健康を保つ仕事をする人のことを指します。そして、ネイルアートなどで美しさの感動を与えます。一般的には、美容専門学校やネイルスクールで専門知識と技術を身に付け、ネイルサロンで活躍する人が多いよう。
「爪の健康を保つ=ネイルケア」「美しさの感動=ネイルアート」の2つを施すことで、感動するほどの美しい爪に様変わりするのですが、晴れてネイリストになると大変なことも喜ばしいこともあり、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
近年では、ネイルアートを楽しむ女性だけでなく男性にも人気があり、お客さんが途切れることもなさそうです。また、営業や販売の仕事をする人など、自爪をきれいに整えたいということから、ネイルケアだけをしにくるお客様も増えています。ネイリストは、知識と技術さえ持ち合わせれば、年齢性別問わず活躍できる職業と言えるでしょう。
男性のネイリストも珍しくありません!
近年では、男性のネイリストも珍しくありません。男性の美容師や美容部員がいるように、ネイル業界でも男性が活躍する時代になりました。女性だからこそわかることもあれば、男性だからこそわかることもあります。接客で無意識に出る気遣いや配慮は、性別に関係なくネイリストの人柄が出るものです。
ネイリスト独自のデザインやセンスに指名したくなるお客様もいると思いますが、人柄でお客様を獲得できるようになれば、女性ネイリストに引けを取らないのではないでしょうか。また、これまで多くの女性が楽しんできたネイルアートですが、型にはまらない斬新なデザインを生み出せるのも男性ネイリストの強みなのではないでしょうか。「ネイルや美容に興味がある!」と感じたら、ネイリストへの道に踏み出してみては?
ネイリストの仕事内容やお給料、多様化する働き方とは
ネイリストの仕事内容
ネイリストの仕事は、お客様の手や爪を美しく見せるためにさまざまなお手入れをしていくことです。通常のサロンワークとは別に、店内の掃除や用具の手入れなどの雑用も行います。
サロンによっても異なりますが、お客様1人にかける施術時間は大体1時間半~2時間程。
1、カウンセリング
予約のお客様が来店したら、まずはその日の希望のネイルデザインや爪の悩みをヒアリング
2、オフ
カウンセリングをしながら、手元はお客様のネイルのオフ作業を進めましょう。
3、爪を整える
オフが完了したら、ファイリングやバッフィングによって爪を整え、ジェルやポリッシュを塗る状態まで持っていきます。
4、甘皮除去などのケア
爪の長さや形をファイルで整えたら、キューティクル付近にある甘皮や角質を除去します。キューティクルニッパーやガーゼを使い、余分な角質を取り除きます。ポリッシュやジェルを塗布する前のケアをしっかり行わないと、ネイルの持ちを悪くする原因となります。
5、施術開始
希望のデザインが決定したら早速片手ずつ施術を開始。黙々と作業をするのではなく、お客様との会話をしながら進めていく必要があるのがネイリストの仕事の難しいところ。美容室やアイラッシュサロンと違って、常にお客様とネイリストが対面している状態なので、お客様を退屈させないように会話をするのもネイリストの大切な仕事の1つなのです。
6、ハンドマッサージ
希望のデザインに仕上がったら、最後に簡単なハンドマッサージをして終了。お客様も長時間手を前に差し出した状態のため、疲れやコリをほぐすように優しくマッサージをしましょう。
お客様全員の接客が終わったサロン閉店後にも、経験の浅いネイリストは技術向上のための練習をしたり自分でデザインを考えてネイルチップを作成したりという仕事もあります。
関連記事:ネイリストの仕事内容とは
ネイリストの給料
低いというイメージを持たれることも多いネイリストの給料ですが、平均年収は300万円ほどと言われています。基本給とは別に歩合給やボーナスがあるサロンもあるので、働くサロンによっても大きく異なってきます。ちなみに、美容業界に特化した転職求人サイト「美プロ」では、現時点で掲載しているネイリストのお給料は月給24万円、時給1200円の求人が多くありました。(2023年8月時点)
目安にはなりますが、この結果を踏まえるとボーナスを入れずに計算すると、年収288万円程となります。ここにボーナスやインセンティブ(歩合)などが支払われるとなると、さらに多くの収入を得る事ができるでしょう。それだけでなく、ネイリストとしての経験を積んでいったり資格取得したりする事で、お給料アップを目指せますよ。
ネイリストという職業は技術職なので、高い給料をもらうためには努力とある程度の時間を費やすことが必要ですが、自分の技術を喜んでくれるお客様がつくことは大きなやりがいとなるでしょう。
独立した場合
人気のサロンになればなるほど、収入はどんどん上がっていきます。中には独立して年収1000万円を稼ぐネイリストも。また、固定のサロンをかまえるのではなく、出張ネイリストとして予約が入った時にだけその場所に行って施術をする、という働き方もあります。企業に雇用されるわけではなく個人事業主として働く事になりますが、サロンの設備運営などのコストも削減できるので、収入アップを狙うには良い手かもしれません。
サロンの店長になった場合
店長と言ってもオーナーではないため、給料はそこまで大きく一般のスタッフと変わりません。役職手当や指名手当が支払われるようになるサロンが多いため、平均して月給は25~30万円ほど。年収にすると350~400万円ほどになるでしょう。
店長としてサロンワークをするのではなく、ネイルスクールの講師として働くという働き方もありますよ。店長クラスの技術があれば、講師となることも夢ではありません。ネイルスクールの授業は平日のみ開講されるということも多く、給料も普通のネイリストより多少アップすることも。1つのネイルスクールに所属できる講師の数は限られているため狭き門ではありますが、技術や知識に自信のある方は、ネイルスクール講師に挑戦してみても良いかもしれません。
関連記事:⇒ネイリストの給料について
多様化する、ネイリストの働き方
ネイルサロンで働く以外にも、様々な働き方の広がりを見せているネイリスト。どんな働き方があるのか、一部をご紹介します。
美容室の一部で働く
美容室やアイラッシュサロンの空いたスペースを利用して、ネイルメニューの提供をしているサロンも。美容室の予約をされたお客様に、ついでにネイルも楽しんでもらうことができるような仕組みです。 集客は既にメインのサロンの方で整っているため広告費をかける必要もなく、低コストでメニューを提供することができます。
サロンを持たない、出張ネイリスト
お店を構えるのではなく、自分自身を指名して予約が入った時にだけお客様の元に出向くという働き方。1日に同じエリアで複数名の予約が入った際や、お客様の自宅でネイルをすることが難しい場合には、安価で借りられるレンタルスペースを利用して施術を行うことも。サロンの光熱費等がかからないため、売り上げのほとんどが収入になるようなフリーランスの働き方です。
老人ホームや介護施設で働く
外出することが難しいご老人や妊婦さんのために、訪問美容としてネイルメニューを提供するという働き方。午前中だけ、夕方まで、という勤務時間が多いため、主婦の方でも働きやすいのが特徴的。 通常のネイルサロンでの施術と異なって、ケアのみのメニューや単色カラーでの施術がほとんど。そこまで高度な技術が求められることはないため、比較的ネイリスト歴の浅い方にも向いています。
ネイルスクールで講師として働く
全国にあるネイルスクールの中で、講師として指導をするという働き方。検定を取得することを目的として通っている人が多いため自身も検定を取得している必要がありますが、「人に教えることが好き!」という方にはぴったりの働き方です。 スクールの授業時間に合わせて働くため残業も少なく、平日のみの開講の場合には毎週土日休みを叶えることができます。通常のネイリストより収入も高いため、人気の働き方です。
ネイリストの休み
ネイリストの休みは平均して月に6~8日ほど。
美容師やエステティシャンの休日数とほぼ等しく、美容業界だと平均的な休日数といえます。接客業のため平日に休みになることが多いですが、最近では土日休みOKなサロンや日曜が定休のサロンも増えてきています。
お盆やGWなどの世間一般的な長期休暇は基本的に出勤することが多いですが、年末年始休暇は3~4日間お休みになるサロンが多いようです。また、世間の連休とは少しずらして連休を取得できることもあり、以前よりはお休みが取りやすくなっていますよ。
勤務時間に関しては、交代シフト制になることがほとんど。正社員の場合は、早番・遅番などに分かれて1日8時間程勤務することが多いでしょう。アルバイトやパートの場合はこれに限らず、1日3時間~OK!といった時短での勤務が認められているサロンも多くあります。ネイルの場合は施術時間が予定よりも大きく伸びるということがあまりないため、残業も比較的短いのが特徴的です。
美容師のように休日にセミナーへ参加したりモデルスカウトをしたりする必要もあまりなく、休みの日は好きなことに時間を費やすことができますよ。ただ、店長やオーナーになると休みの日を利用して足りなくなった備品を購入しに行くことも。それはそれで、自分好みの材料を購入するなど、楽しみの一つとも言えるのではないでしょうか。
関連記事:ネイリストの休みについて
ネイリストになるには
ネイリストとして働き始めるには、いくつかの方法があります。ネイリストになると、人々の指先の状態をケアしたりポリッシュやジェルで彩ったりして、衛生的で安全に施術を行う必要があります。そのために、大切なステップは以下の3つ!
- ネイルの技術や知識を習得
- ネイリストの資格を取得
- ネイルサロンへ就職
ネイリストになるための国家試験はないものの、技術職であることには変わりありません。お客様の納得のいく仕上がりにするためにも、きちんと技術を習得してからネイリストデビューしましょう。
ここでは、ネイルサロンで働いたことのない人が、どのようにネイリストになるのかをご紹介します。これからネイリストを目指すという人やネイルに興味があるという人は、是非参考にしてみてくださいね!
1. ネイルの技術や知識を習得
ネイリストになるために、技術や知識の習得をするのですが、ネイルの授業がある美容専門学校やネイルスクールで通うというのが一般的です。費用はかかりますが、「将来、ネイリストになって稼いでいく!」という強い信念をもって通ってみるのはいかがでしょうか。
ネイリストに必要な技術や知識、資格を取得するためにかかる費用や期間は、取得する資格(検定級)によって違いがあります。例えば、JNECネイリスト技能検定試験の場合、3級・2級・1級の3つ検定級があるのですが、あるスクールでは4カ月で2級を取得できるのに対し、1級を取得する場合は6カ月の通学が必要になります。そして費用の方は2級を取得するコースが約50万円で、1級を取得するコースは約90万円と、難易度に応じて高額になっているようです。(※ネイルスクールにより授業料は異なります。)
またスクールの種類は大きく分けてJNA(日本ネイリスト協会)認定校とそうでない学校の2種類がありますが、JNAジェルネイル技能検定試験などJNA主催の試験を受けるためには、資格試験の優遇制度があるJNA認定校を卒業しておくのがオススメ。既に他の業種で社会人として働いていて、学校に通える時間が少ないという人は、時間の都合がつきやすい「通信制」のスクールもあるので検討してみると良いでしょう。
関連記事:自分にピッタリのネイルスクールの選び方
2. ネイリストの資格を取得
ネイリストの資格は様々な団体から発行されていますが、特に重要な資格は日本ネイリスト検定試験センターが主催する「JNECネイリスト技能検定試験」や、NPO法人日本ネイリスト協会が実施している「JNAジェルネイル技能検定試験」によって取得できるもの。実際にネイリストの求人を見ると、これらの資格を取得している人を優遇しているサロンが多いようです。また、ジェルネイルは近年ネイルアートの主流と言われていて、ジェルネイルの技術を持つネイリストの需要が高まっています。そのため、JNAジェルネイル技能検定は、特に就職に強い資格となっているのです。
関連記事:「ネイリスト技能検定試験」に迫る!
3.ネイルサロンへ就職
未経験からネイリストを目指す人の中には、とりあえずアルバイトとしてネイルサロンで働き、実際に業務をこなしながらネイリストの技術を学ぶという人もいます。しかし、即戦力としての活躍を求められているサロンでは、きちんとスキルを持った人を採用するのが現実。中には、「未経験者歓迎」と応募資格に書かれている求人もあるので、諦める必要はありません。アシスタントや受付業務として採用しているところもありますし、実務経験がなくても応募できるので、「早くから現場でネイリストの仕事を習得したい!」という人にはおすすめです。
また、営業時間内で時給をもらいながらネイリストの技術を身に付けられたり、研修センターで技術や接客マナーに関する知識を学べたり、サロンによって待遇はさまざまです。未経験者の場合、そうしたスキルアップしやすい環境が整っているサロンで働いた方がサロンワークの習得も早められるでしょう。また、はじめは、アルバイトやパートからスタートしてみるのも良いのではないでしょうか。
先にスクールを卒業してから就職することのメリット
いきなりアルバイトとしてネイルサロンで働くのではなく、スクールを卒業し資格をとってから就職するメリットはどこにあるのでしょうか。
就職先の幅が広がる
その1つとしてまず挙げられるのは、「就職先の幅が広がる」ということですね。ネイリストの求人サイトを見てみると、特に正社員を募集しているサロンでは応募資格に「スクール卒業見込みの方」や「検定3級以上保持者」と書かれているもの。スクール卒業者ならそうした即戦力を求めているサロンでも働くことができるため、就職に有利だと言えます。
資格手当をもらえる
また資格を保有していると、「資格手当」をもらえる可能性があるのも大きなメリット。当然資格は就職してからも取得できるのですが、働きながら資格の勉強をするのは大変です。初めから基本給に資格手当がつくスクール卒業者は、待遇面でも優遇されていると言えますね。
手当は支給されないとしても、「資格保持者」という肩書きがあることによってお客様からの指名をもらいやすくなります。資格を取得しておくことによってあらゆる面で優遇されるため、やはりスクールで勉強→資格を取得して卒業という流れが望ましいですね。
他のネイリストとの交流も増える
ネイルスクールに通っているのは、同じようにネイリストを目指している人たちばかり。もちろん、スクールに通うことによってそんな仲間たちとの交流をすることも大きなメリットです。
卒業後はもちろんネイリストとしてライバルにはなりますが、いざとなった時に助けてもらえることもあります。例えば、自分がサロンの開業を目指すとなった場合。また、ネイリスト検定でモデルが必要になった場合。そんな時に頼れる人が多いことは、ネイリストとして働いていく上でとても大切です。
プロから最新のスキルを学ぶことが出来る
独学だと、どうしても学べる内容に限界があります。今のトレンドのデザインや今後流行するであろうカラーなど、インターネットの情報だけではどれが正解なのかが分からないですよね。その点、スクールに通うことで、プロのネイリストたちから最新のスキルを学ぶことが出来るという大きなメリットがあります。
本物の技術や知識を身に付けて、自信を持ってサロンデビューを果たすことができるようになるはずです。
サロンワーク未経験者でもネイリストになれる?
ずばり!サロンワークの経験がなくてもネイリストになることは可能です。ネイリストというお仕事には国家資格が存在せず、資格が無くても働くことができるからです。そのため、美容業界の中でもネイリストは未経験者でも挑戦しやすい職種と言えそうです。出産を機に美容業界から離れたママさんや、趣味で友達にネイルをしてあげている主婦の方でも、十分にネイリストを目指すことが来ますよ。
また、最近ではメンズネイルの需要が高くなっており、男性のネイリストも増えてきています。ネイリスト=女性、というイメージが強いですが、男女関係なく活躍できる職種と言えるでしょう。サロンワークを行った経験がないといっても、ある程度の学習はしておくと良いですよ。というのも、様々なお客様に施術をするため、指先や手の状態も個人差があります。ヘルペスウイルスなどの感染症にかかっている可能性もあり、そのような皮膚疾患があれば施術をお断りする事になります。爪や皮膚の構造や病気、症状などを学んでおく必要があるのです。初めてネイリストに挑戦する!という方は、しっかりと勉強をして憧れのネイリスト人生をスタートさせて下さいね!
高校生でもネイリストになれる?
結論から言うと、高校生でもネイリストになることは可能です。
JNECネイリスト技能検定3級の資格は、義務教育を修了していれば誰でも取得する権利があります。つまり、中学校まで卒業していれば資格を取得してネイリストになることが可能ということです。高校在学中に、放課後や土日のお休みを利用してネイルスクールに通ったり通信教育で勉強したりして資格を取得すれば、高校を卒業してすぐにネイリストになれますよ。
ネイリストには国家資格がないため、資格を取得せずにネイリストになるという選択肢があります。卒業を待たず1日でも早くネイリストになりたい場合には、極端な話、高校を中退してネイリストを目指すことも可能です。ただ、未成年の若いネイリストとなると「技術は大丈夫かな?」と心配されるお客様も多いのが事実。「年齢は若いけれど、技術はしっかり持っています!」というアピールをするためには、ネイルサロンで働きながらでも民間資格のネイリスト技能検定の2級・1級、ジェルネイル技能検定の中級・上級を目指すと良いかもしれませんね。特に、ネイリスト技能検定の1級に合格した人とジェルネイル技能検定に合格した人には認定バッジが進呈されます。それをサロンワークの際にエプロンに付けておくことで、技術をアピールすることができますよ。指名をもらいやすくするためにも、資格取得を目指していきたいですね。
ネイリストになるなら、知っておきたいネイル用語
美容師には美容師、エステティシャンにはエステティシャンが使用する用語があるように、ネイリストにもネイリストの専門用語が多数存在します。実際にサロンで働くことになり、先輩から「プッシュアップの練習をしておいてね」「裏に置いてある新しいニッパーを取って来てもらってもいい?」などと言われてきょとんとしないように、基本の用語は頭に入れておきましょう!
- アームレスト
- お客様が長時間腕を前に出していても疲れないように腕の下に敷く、クッションのこと
- アクティベーター
- アートをする際に使用するような、レジンやグルーが固まりやすくなる硬化強化剤のこと
- 甘皮
- 皮膚と爪の付け根の間にある、半透明の薄い皮のこと。キューティクルとも
- イクステンション
- スカルプを使って、爪の長さを長くすること
- うすめ液
- ポリッシュが固まってしまった際に、薄めるための液体のこと。うすめ液を使用することで、ドロドロになってしまったポリッシュをサラサラに戻すことができます。
- ウッドスティック
- 木で作られた細い棒のこと。爪からはみ出したジェルを削ったり、爪の上にストーンやラメを乗せたりするのに使います。
- グリーンネイル
- 爪の上にできるカビのこと。爪とジェルの間に隙間ができて水分が入り込むことで、発生しやすくなります。
- グルー
- パーツやチップを接着させる、接着剤のこと
- サンディング
- ジェルを塗る前に行う、爪ヤスリのこと。爪の表面に凹凸をつけることで、爪とジェルを接着しやすくします。
- スカルプ
- 人口爪の一種。アクリルやジェルを使用して造形された、半透明な付け爪です。
- ソークオフジェル
- 別名・ソフトジェル。ハードジェルよりも柔らかい材質で爪に密着しやすく、爪への負担が少ないのが特徴的。
- チップオーバーレイ
- 爪の先端にチップを接着し、爪の長さ出しを行うための付け爪の一種
- トップコート
- ツヤを出したり、ジェルやマニキュアをはがれにくくさせたりするために塗るもの
- ハードジェル
- アセトンのリムーバーでは溶かすことのできない、硬いジェルのこと。強度があるものの、ソフトジェルよりは爪を痛めやすいタイプのジェルです。
- ハイポニキウム
- 別名・爪下皮。爪本体と、爪の下の皮膚の間にある半透明な皮のこと。
- バッファー
- 爪の表面を整えるための、ヤスリの一種。爪の凹凸を取り除き、滑らかにするために使用します。
- ファイル
- 別名・爪ヤスリ。爪の表面を滑らかにしたり、爪の長さを調整するために使用します。
- フィルイン
- アセトンを含む溶剤は使用せず、ジェルの表面から削りベースジェルだけ残して新しいネイルに塗り替える方法。爪への負担を少なるする目的があります。
- ベースコート
- ネイルを長持ちさせるために、カラーポリッシュやジェルを塗る前に塗る液体のこと
- メタルプッシャー
- 甘皮処理をする際に使用する器具のこと。また、ジェルを押し上げてオフする際にも使用します。
- UVライト
- ジェルネイルを硬化させるために使用するライト。紫外線の光を当てることで、爪に塗ったジェルを硬化させるという仕組みです。
- リムーバー
- ポリッシュやジェルネイルをオフする際に使用する除光液のこと
- リフティング
- ジェルを付けてから日が経ち、浮いてきてしまった状態のこと
ネイリストは英語でmanicurist?ネイルの歴史を知ろう
ネイリストになる前に、ネイルの歴史を学んでおくのも良いでしょう。日本では、ポリッシュやジェルネイルを楽しむ人が多く、日本が発祥なのではないか?と思う人もいるのではないでしょうか。ネイルに色を施すという歴史は、どのくらい前から行われていたのでしょうか。
ネイルに色を施し始めたのは「古代エジプト時代」から
ネイルに色を施すという歴史は、古代エジプト時代から営まれてきたと言われています。現代のように、ポリッシュやジェルネイルがあるわけもなく植物のヘンナの花の汁を用いて、ネイルを染める風習がありました。また、古代人は赤色を好んでいたという説もあります。
古代エジプト時代には、スキンケアのようなものやヘアカラー等もあり、美容に関してはギリシャ・ローマ時代へと伝えられていきます。
また、爪の色は身分を表すものとし、王と王妃は濃い赤、その他の人々は薄い色しか許されていなかったようです。マニキュアといえば、赤!というイメージもありますが、古くから使われていた色だったのですね。
1980年代初頭「アメリカ」から導入開始
近代・19世紀になると、欧米では一般女性に身だしなみとしてマニキュアが浸透してきたようです。また、おしゃれからマナーとしてのネイルが確立し始め、職業としての「マニキュアリスト」が誕生していきました。
19世紀では、ネイルの道具などは非常に高価で、庶民にとっては身近なものと言えませんでしたが、20世紀になるとマニキュア用のニスが登場し現在、使用しているポリッシュとなるものが開発されました。1970年代後半になると、アメリカからネイル技術や商品の導入が始まり、ネイル技術を職業とする「manicurist(マニキュアリスト)」や「ネイルサロン」が誕生していきました。
「ネイリスト」という言葉が誕生
ネイリストという言葉は、1985年に日本ネイリスト協会が設立されて、その時に作られた造語なのです。日本では、ネイリストという言葉が定着していますが、アメリカではマニキュアリストと読んでいます。英語で表記すると、nailistではなくmanicuristとなりますよ。
日本でも、ネイル技術のひとつとし主流になっているネイルイクステンションも、1970年代にアメリカから渡ってきた技術なのですよ。ネイルイクステンションは、歯科材料であるレジンを使ってできたもので、瞬く間にネイルサロンに広まっていきました。
ネイルの歴史は、古くからはじまり、今とは用途も違っていたのですね。国や地域によっても、ネイルの捉え方は違っていたと思いますので、幅広くルーツを学んでみても良いでしょう。ネイリストとして働いていく上で、きっと役に立つ時が来るのではないでしょうか。「このネイリストは、しっかりとネイルの原点から学んでいて、言葉にも説得力がある」などと、お客様に言ってもらえるようになりましょう。
まとめ
美容業界の中でも、比較的資格や経験がなくても働きやすいのがネイリスト。新しい技術を習得して、施術できるデザインが増えれば増えるほど仕事が楽しくなりますよね。とはいえ華やかなだけの仕事ではなく、接客業なので気疲れもあり神経を使う仕事でもあります。中途半端な気持ちで働き始めても、途中でつらくなってしまいます。
「ネイリストとして働いてみたい!」という強い気持ちがあるのなら、まずは近くのネイルスクールについて調べたり実際にネイリストとして働いている人の話を聞いたりしてみても良いかもしれませんね。良い面だけでなく悪い面も知ることでさらに仕事に対する知識も深まり、実際に働いていく中でもそこまでギャップを感じることがなくなるはずです。
あなたに一番合った方法で、ネイリストとしての一歩を踏み出してみて下さいね。