知らぬ間に引き込まれるような施術には、テクニックを超えた力が宿る。その秘密はどこにあるのか。「とにかくお客様にストレスを感じさせないことを重視しています」と秋葉さん。例えば、施術の前に、5つのオイルから好みの香りを選んでもらい、それを使用して行うマッサージ。実はこのオイル選びによって、セラピストは顧客の体調などを見極める。こうしたさりげない配慮を積み重ね、セラピストは顧客の体と会話しながら、多くを聞くことなく、最上の施術を提供する。手先のテクニックにとどまらない目には見えない奥深さが、顧客を魅了してやまない秘密といえそうだ。
オフィスが集中し、近隣に宝塚劇場など数々の劇場が並ぶ日比谷。その客層について、エリアマネージャーの杉山裕子さんは「場所柄ということもあるかもしれませんが、40代、50代の年配客が多いですね。男女比は2:8くらいですが、男性は特にリピータが多いですね。最上級ブランドであるバダンバルーでは、施術レベルもちろんですが、行き届いた上質な接客をこころがけていますので、そうした部分がお客様に評価されているならうれしいですね」と話す。
新人として入店し、ここで5年目を迎える秋葉さんも多くのリピーターを持つ、おもてなしの塊のような有能なセラピストだ。だが、前職は会社員だったというから驚きである。「会社員時代に顧客としてエステを受け、手だけで人にこれだけ感動を与えられる職業はないと思い、魅了されました」と転職のきっかけを明かす秋葉さん。そこから、複数のサロンに履歴書を送る転職活動を開始。その中から、バダンバルーを選んだのには明確な理由がある。
「無料研修があったことが決定打になりました。全くの素人の私にとって、専門学校で学ぶには金銭面でも不安がありましたし、どうしても躊躇してしまいます。無料ということでまず飛び込んでみました。結果、素人の私にもしっかりと指導してくれて、本当に感謝しています。こんな私がここまでになれたのは無料研修のおかげです」と秋葉さんはしみじみ振り返る。楽しいことも苦しいこともあった研修期間。ともにした同期とは、今でも深いきずなでつながっているという。
店舗づくりへのこだわり、スタッフの教育体制、職場の雰囲気…。顧客にとってはもちろん、そこで働くスタッフにとっても最上ランクの環境とやりがいに満ち溢れる同所。東京・日比谷の都会のオアシスとして、すっかり定着した極上のヒーリングスペースには、あらゆる人を心地よくするエネルギーが充満している。
バダンバルーは、癒しの島「BALI」のイメージを忠実に再現した空間で、最上のおもてなしと施術を提供するヒーリングスペースです。視覚や触覚、聴覚など五感を呼び覚ましてリラックスへと導きます。インドネシアに古くから伝わる頭皮トリートメント「クリームバス」は人気のメニュー。特に男性に評判がよく、一度体験した人は多くがリピーターになってくれます。
ここで働いて5年になりますが、その前は普通の会社員でした。まだまだ未熟ですが、こんな私でもここまで成長できたのは、素人だった時の無料研修、そして入店後、先輩から指導いただいたおかげです。バダンバルーは全国に店舗があるのですが、私はこのブランドに携わる人を先輩であれ、後輩であれ、心からリスペクトしています。これからここで働きたいと思っている人ももちろん例外ではありません。つらいことや苦しいことももちろんありますが、お客様に喜んでいただけると「全てはこの時のためにあったんだ」と、全てがスッと洗い流されます。オイルと汗と涙の先にはお金には変えられない感動があります。5年前、会社員を辞めて今は本当に良かったと思っています。