歯医者のサポートをする歯科衛生士！ 給与・年収や給与システムはどうなってるの？

歯医者さんで施術をサポートする「歯科衛生士」のお仕事。かつては女性しか就くことができない職業でしたが、現在では男性にも門戸が開かれているようす。とはいえ、今でも女性からの人気がとても高いお仕事です。
 
今回はそんな歯科衛生士の給与・年収についてまとめていきます。年収の相場はどれくらいなのか、給与システムはどんな風になっているのかご紹介するので、将来歯科衛生士として働きたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士の給与・年収ってどれくらい？

女性にとって憧れのお仕事の一つ・歯科衛生士ですが、実際にはどれくらいのお給料をもらっているのでしょうか？ 以下では厚生労働省の「平成27年賃金構造基本統計調査」を参考に、給与・年収の相場について計算してみましょう。
 
女性の歯科衛生士の場合、月給の相場は約25.8万円となっています。そしてボーナスの支給額が平均して約44.2万円とのことなので、平均年収は353.4万円ほどと言えます。なお、年収のピークは40代となっていて、最も高い40～44歳では月給が約33.1万円、年収が約466.1万円となるようす。女性の平均月収は50～54歳が最も高く、26.7万円ほどになると言われているので、女性のお仕事のなかでも歯科衛生士は収入に恵まれていると言えそうです。
 

歯科衛生士の給与システムはどうなってるの？

歯科衛生士は「歯科助手」とは違って、国家資格が必須となるお仕事。そのため歯科衛生士になるには専門の養成機関に通ったうえ、国家試験に合格しなければいけません。ですが資格さえ持っていれば、つねに需要がある業界なので就職することはそれほど難しくないとも言われています。そして歯科衛生士がほかの医療系のお仕事と異なるのは、入院患者などがいないので夜勤がなく、お休みも比較的取りやすいという利点があることです。
 
そんな恵まれた職種に見える歯科衛生士ですが、給与システムはどうなっているのでしょうか。基本的には固定給になるのですが、中には歩合制を取り入れているところもあります。「歯科医のサポートで歩合ってどういうこと？」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、たとえば患者の歯の矯正やホワイトニング、クリーニングといった担当業務に応じて、売り上げから一定の割合の歩合給を出してもらえるタイプがあるようです。
 
また、歯科衛生士のお給料はスキルや勤務年数によって上がっていくことがほとんど。歯科医院によっては歯科衛生士のランク制を取り入れているところもあります。基準が明示されていて、どれだけ能力があるかによって昇給のチャンスが得られるので、向上心のある人にはそうした職場のほうが向いていると言えるのではないでしょうか。
 

歯科衛生士の手当や昇給について

歯科医のサポートをする歯科衛生士には、しっかりとした医学的知識を持っていることが求められるもの。そのため各地で講習会や研修会が開かれており、意欲さえあれば就職してからもスキルアップしていくことができます。歯科医院によっては講習会費などの手当を出して、歯科衛生士のスキルアップをサポートしてくれるところもあるようですね。
 
さらに歯科衛生士として特定分野の高い知識やスキルを持っていることが認められれば、「認定歯科衛生士」の認定を受けることもできます。勤務先によっては「認定歯科衛生士」への手当を収入にプラスしているところもあるので、あらかじめ求人情報をよく確認しておきましょう。
 
そのほかにも歯科衛生士に関しては、専門的なスキルが求められる施術について様々な資格が発行されているようす。たとえば有名なものとしては、抜けてしまった歯の代わりに人工の歯根を入れる「インプラント」に特化した「インプラント専門歯科衛生士」や、歯を漂白する「ホワイトニング」に特化した「ホワイトニングコーディネーター」などの資格があります。こうした資格を取得している人に資格手当を発行している職場も多いので、給与アップを狙う人は一度調べてみることをオススメします。
 
画像出典：SunnyView Dental / SunnyView Dental Georgetown operatory_2(from Flickr, CC BY 2.0)、Zdenko Zivkovic / A day at the dentist(from Flickr, CC BY 2.0)、US Army Africa / MEDFLAG 2009 – Swaziland DENCAP – U.S. Army Africa – 090807-F-8133W111(from Flickr, CC BY 2.0)

Author：美プロ編集部