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作成:2017.01.13
長いだけでわかりにくいプレゼンとはもうおさらば! 「エレベーターピッチ」で簡潔なプレゼンに!
社会人として働く人にとって、会議でのプレゼンはまさしく決戦場。事前に入念な準備をして挑んでいることでしょう。しかし力みすぎて何時間も長々と話し続けると、会議の参加者に「結局この人は何が言いたいんだろう」と首を傾げられてしまうことにもなりかねません。
こういった無駄に長いだけのプレゼンは要点が分かりにくいだけでなく、会議そのものの時間を引き延ばして、ダラダラとしたものにしてしまう恐れがあります。そこで今回は簡潔なプレゼンを行うための「エレベーターピッチ」という方法をご紹介。エレベーターピッチを行うための具体的な方法と、そのメリットについて見ていきましょう。
ビジネスシーンで大活躍の「エレベーターピッチ」
エレベーターピッチとはIT企業の聖地・シリコンバレーで生まれた言葉とされています。「Google」や「Apple」などの超一流企業がひしめくシリコンバレーでは、「エレベーターで取引相手に出会ったときは着くまでに自社を売り込めなきゃ先はない」と言われていたようで、この時に行われる30秒ほどの短い売り込みトークがエレベーターピッチと呼ばれるようになったそうです。
しかしアメリカの著作家、セス・ゴーディンはエレベーターピッチをそうした日常の場より、むしろ会議において使うべきだと主張しています。実際に、たった30秒ほどで「いかに要点を伝え、相手を惹きつけるか」ということに集約され磨かれてきたエレベーターピッチというスキルは、かぎられた時間で参加者の心を掴まなくてはいけない会議のプレゼンで大活躍。シリコンバレー発祥のトークスキルは、いまや全世界のビジネスの現場で「プレゼン術」として広がりをみせているんです。
エレベーターピッチに使える2つの技術
とはいえいきなりエレベーターピッチを実践しようとしても、なかなか短くまとまらなかったり、逆に短すぎて伝えたいことが伝わらなかったりと様々な困難に直面することでしょう。そこで短い文章で相手にしっかりと要点を伝えることが出来るようになると言われている技術、「SDS法」と「GTCメモ」を紹介します。
まず「SDS法」とはプレゼンの基本構成を作るための技術です。SDSの“S”とは「Summary(概要)」を省略したもので、“D”は「Details(細部)」の省略となっています。つまり最初にざっくりと「概要」を説明し、その次にプロジェクトや商品についての具体的な説明といった「細部」を紹介、そして最後に全体を大まかにまとめる総括としての「概要」で締めくくるといった、挟みこみの構成でプレゼンを進めると良いわけですね。SDS法はとにかくシンプルな構成なので応用の幅も広く、また最初に全体の概要を述べるので「あれ、今何のことについて話しているんだったっけ?」といった事態を防いでくれます。プレゼンを行う際のフォーマットの一つとして、メモ帳などにあらかじめ書き込んでおくと良いでしょう。
SDS法でプレゼン全体の構成が決まったら、次はその内容を作っていきましょう。その時に便利なのが「GTCメモ」。これもアルファベットの頭文字を省略した名称となっており、それぞれ「G:GOAL(ゴール)、T:TARGET(ターゲット)、C:CONNECT(結合)」となっています。ここでのゴールとは自分が目指すゴールという意味で、例えば「とあるキャラクターの柄が入ったコラボTシャツを制作したい」などが該当します。そしてターゲットとは相手の求めている物事を示し、「ターゲット(アパレルショップ)は人気が出るアイテムを店に並べたい」といったものです。そして最後に、これらのGとTを結合させる方法を考えます。上記の例だと「このキャラクターは今社会現象ともいえる人気を見せているので、コラボTシャツも人気が出る」といったものになりますね。
なお、GTCメモを作ると必然的に相手(ターゲット)に沿った考え方が出来るようになるため、相手を惹きつけるトークを習得するにはうってつけの技術でもあります。なのでプレゼンの時だけではなく、普段のビジネストークでもGTCを意識して話すと、相手にしっかり自分の意図を伝えることが出来ますし、目的に沿った合理的な思考ができる人だという印象を与えられるはずですよ。
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