社会人になると自然と飲み会の機会が増えていくもの。それも職場以外での大事なコミュニケーションの場ですが、お酒をあまり飲めない体質だったり、二次会三次会と長時間に及ぶのがつらかったりと、飲み会を苦手に思う人も多々いるでしょう。
それでも「仕事の延長だ」と割り切って飲み会に参加した結果、帰るタイミングを見失い、気がつけば終電がなくなっている…。こんな後悔を何度もしている人のために、今回は「印象が悪くならない帰り方」をご紹介します。上司や先輩がいてどうしても先に帰るのが気まずいと思ってしまう人は、角の立たない帰り方を覚えておきましょう。
「これで失礼します」と伝える
まずは正攻法ですが、正直に帰る旨を伝えることが重要です。最初の飲み会が終わったタイミングで「すいません、これで失礼します」と上司や飲み会の幹事に一言伝えましょう。飲み会は義務ではないので、勇気を出して帰りたいという意思を伝えればほとんどの場合はそこで解放されるはず。飲み会が長引いて終電を逃してしまいそうな時も同様です。その時は「終電が近くなってきたので」としっかりと理由も伝えることを忘れないように。
しかし、飲み会に参加しているのが「気をつけて帰ってね」と送り出してくれる優しい人ばかりとは限りません。お酒が入って威勢がよくなっているため、「えーなんでよー! 二次会も行こうよー」と次の飲み会の席に強引に誘われることもあるでしょう。それが上司だった場合には、なおさら断りにくいですよね…。
家庭の事情を具体的に伝えるのがベター
どうしても断りにくいときには、「門限が決まっているので」や「ペットの世話があるので」などの家庭事情を使って具体的に理由を伝えるのがオススメ。「なんで帰っちゃうの?」と理由を聞いてくる人に対してもこの方法は有効です。具体的に理由を出しておけば「平気だってー」と切り返されることが減りますし、「すいません、お先に失礼します」と一言告げてその場を去っても納得してもらえるでしょう。
逆に、面倒な事態に発展しがちな断り方が「明日も仕事がありますので」とか「朝早いので」といった仕事に関係する理由を出すことです。一見、真面目で印象よく思われそうですが、お酒の席ではそうはいきません。「これくらいで何言ってるんだ。私も朝早いぞ」と上司が自分のことを引き合いに出してくることがあります。そうなると、部下なら「そうですよね…」と言い返せなくなり、二次会に連れていかれてしまうことでしょう。
その他に使える小技として、前もって上司や幹事に「終電で帰ります」と伝えておくという方法もあります。あらかじめ帰る時間を伝えておけば印象が悪くなりにくいですし、無理に引き止められる可能性もグッと減るはず。また、毎回そうすれば「あの人はスケジュール管理を徹底している」と周りが思うようになり、帰りたいときに帰っても誰にも咎められなくなるかもしれません。そういった「キャラクター作り」も大事な要素の一つなんですね。
仮病は意外とバレバレ
中には仮病を使って「あまり体調が優れないので」と伝えて帰る人もいるでしょう。しかしその場はよくても、次回の飲み会で同じ手を使えば「この人飲み会嫌いなのかな?」とか「あんまり他の人と関わりたくないのかな?」と勘ぐられてしまうかもしれません。あくまで飲み会はみんなが楽しむ場ですから、嫌々参加していたとしても「つまらない」と周りに思わせてしまうような言動は控えましょう。気付いたら周囲から反感を買ってしまい、最悪職場の人間関係にも響いてくるかも。本当に具合が悪い時以外は、病気を理由に帰ろうとするのは控えたほうが無難です。
とはいえ飲み会は大事なコミュニケーションの場であり、同僚や上司のことを知る貴重な機会でもあります。やはりお酒の席ですから合う合わないがどうしても出てきますし、飲み会が好きな人でも、「今日は早く帰りたい」という時もあるでしょう。ですが、限られた時間の中でせっかくの“仕事仲間”と仕事以外のことを話せる機会です。飲み会はお酒を飲むことが全てではなく、親睦を深めることを目的をしていると思えば少しは気が楽になるのではないでしょうか。