「また遅延かよ」と思いつつもなぜかほのぼのする、おもしろ遅延理由
京浜東北線は、遅延していない事がないことで有名な遅刻常習犯。日々様々な理由で遅延を繰り返し、乗客に「またかよ、京浜」「いい加減にしてくれ!」と罵られているが、9月28日の遅延はいつもと違い、人々の心を和ませたようだ。
この日は、不正乗車をする不届きものがいるということで遅延が発生。「誰だよ」「そんなんで遅れるな!」と毒づいた人もいるだろうが、その正体はなんと小鳥だった。ウグイスと思われる小鳥は、通勤ラッシュ真っ最中の午前7時頃に京浜東北線電車に乗車。その後このカワイイ不正乗車犯を駅員が各駅で捕まえようとするものの、捕まらない。遂には乗客を降ろして「鳥が車内にいるため、6号車はご乗車できません」と貼紙をして、万全の体制で駅員が電車に突入! しかし、なかなか捕獲できず遅延となってしまい、「大人数の駅員さんが乗ったけど捕獲できず電車遅れるの巻。京浜東北線の6号者ただいま鳥が飛んでいます」「鳥が入って遅延草」と、遅れてはいるものの、いつもよりも批判が少なかった。
遅延になる理由は鳥だけではない。今年7月には犬が線路に迷い込んだせいで、阪神本線で遅延が発生。しかも、ワンちゃんをどかすために運転士がクッキーで釣ろうとして咬まれかけたという情報が流れると、「運転士は真面目なんだろうけど、想像しただけで笑える」「さすが阪神www」と、動物系はやっぱりほのぼのするようだ。
そして驚いたことに、食べ物だって遅延を引き起こす。小田急線では「線路内に野菜が入り込んだため遅れています」、横浜線では「チョコレートが線路に立ち入ったため緊急停止致しました」というアナウンスが過去に流れた。結局、線路内の野菜とはじゃがりこのことで、近所のおじさんが線路内にぶちまけたものを車掌が自ら拾って運転を再開、横浜線のチョコレート事件は当日がバレンタインデーだったため、線路に落ちたのはおそらくバレンタインチョコだったもよう。アナウンスが流れた瞬間、車内は間違いなくざわざわしただろう。
遅延の理由の多くは予測不可能だが、電車を動かす側の車掌さんが間違いを犯すこともある。車掌室の鍵を開けることができなかったり、突風でメガネが飛ばされて前が見えなくなったり、置いてけぼりをくらって次の駅まで走って電車が遅れたり…。ちなみに置いてけぼりをくらった駅員は猛ダッシュのおかげで、この時の遅延は5分程度で収まったといういうのだから、車掌パワー恐るべし。
画像出典:Emotinal Black / 205 at Akabane Station (from Flickr, CC BY 2.0)