新生活に夢を抱えて春から一人暮らしを始めるという人も多いはず。地方から上京して、東京での生活にわくわくする反面不安な気持ちもある事でしょう。いざ、就職先が決まれば本格的な準備に取り掛かります。その中でも最も大切なのが「お部屋選び」です。春から働き始める新入社員が一斉にこの時期に準備を始めるので、1~3月頃はお部屋探しをする人が多いのですよ。
そして、仕事から帰ってゆっくり落ち着ける場所を確保しておくという事は、社会人にとって重要な事。美容室などでのサロン業務が始まる前に、仕事に打ち込める環境を作っておけるのがベストです。ここでは、お部屋選びのポイントや安心して暮らしていくために注意しておく事をお伝えします。お部屋探しに役立てて下さいね!
INDEX
■ポイント1.生活環境のアクセス
■ポイント2.物件の立地や治安
■ポイント3.物件の設備
■ポイント4.お部屋の向きや内装(設備)
■ポイント5.お部屋の水回り
■ポイント6.お部屋の家賃
■<タイプ診断>どんなお部屋が向いている?
ポイント1.生活環境のアクセス
お部屋選びをする際にまず考える事は、「どのエリアに住むか」という事ではないでしょうか。いくら魅力的なお部屋を見つけたとしても、職場から遠すぎてしまうのも良くありません。会社の近くには住みたくない…という人もいるのですが、適度な距離で検討する事をおすすめします。
職場への通勤はほぼ毎日の事ですし、仮に美容室で働いていく場合には、技術練習で帰りが遅くなる事も考えられます。自宅までの距離があれば、電車の時間も心配しなければなりませんよね。また、仕事だけでなく習い事をしている人なども日々の生活の中でどこへ行く事が多いのかを考えて、アクセスの良い場所を自宅として選ぶと良いでしょう。
電車を使って職場に向かうのであれば、朝晩の混雑状況も調べておくと良いですよ。電車によって、毎朝、満員電車になる事もあれば座っていける程空いている電車もあるのです。社会で働く上で、通勤に関する事が大きなストレスとなる事もありますので、事前に注意しておきましょう。
【注意点】
- 職場に通いやすいかどうか
- 仕事終わりも十分な本数の電車が通っているか
- 終電の時間が早すぎないか
ポイント2.物件の立地や治安
住む家を決める時にどんな部屋かという点も気になるところですが、「自宅の周辺環境の治安」も確認しておくべきでしょう。駅に近い物件で探すという人も多いのですが、線路が近すぎて朝方から電車の音が気になるという人も少なくありません。
また、駅の近くには飲食店が多く建ち並んでいる事もあり、便利なようで実は頭を悩ませる事も。飲食店など、常に食べ物を扱う店舗ではゴキブリやねずみが出る事もしばしば。マンションの1階が飲食店という場合には、そのあたりも少し考えておくと良いかもしれませんね。
一方で、人通りの少ない地域に住む場合にも注意が必要です。駅チカであれば、夜遅くでも誰かしら歩いていて安心できますが、駅から離れて街灯もないような暗い道を通らなければならないとなると少し心配ですよね。自宅の周辺環境は、事前に調査しておく必要がありそうです。
【注意点】
- 飲食店の上や近隣ではないか
- 街灯がなく夜道は危険ではないか
- 駅チカでも線路が近すぎないか
- 住民のゴミ出しマナーは悪くないか
ポイント3.物件の設備
借りるマンションやアパートによって、「共用スペースの設備」はさまざまです。女性1人で住む場合には、防犯の為にオートロックになっている事や防犯カメラが設置されていると安心なのではないでしょうか。
オートロックになっていないと誰でもマンションの敷地に入って来られるので、急に玄関のインターホンが鳴って驚いてしまう事もあるでしょう。出来る事なら、オートロック付きで2階以上のお部屋を選ぶと良いですよ。1階のお部屋だと、ベランダ側から敷地内に簡単に侵入出来てしまうというリスクがあるからです。
また、家を留守にする時間が多い場合には、宅配ボックスが設置されていると便利ですよ。近年、ネット販売が盛んになり簡単に買い物が出来る時代になりました。家にいられないとわかっているのに配達してもらうというのも心苦しいし、何度も足を運んでもらうのも気がひけてしまいます。休みの日に宅配業者を待ち続けなくても良くなるので、留守の間にも預けておいてもらえる宅配ボックスがあると便利なのです。
【注意点】
- オートロックや防犯カメラはついているか
- 宅配ボックスが設置されているか
- ゴミ置き場が設置されているか
ポイント4.お部屋の向きや内装(設備)
住むエリアが大体決まったら「お部屋の向きや設備」についても見ていきましょう。不動産サイトに記載されている情報では南向きと書いてあっても、それだけで即決してしまうのは危険です。お部屋が南向きというだけで日当たりが良好とは限らないのです。
すぐ近くに大きなマンションが建っていたりベランダを出たらすぐ隣に建物が立っていたりして、日差しを遮られてしまうなんて事も珍しくありません。お部屋の内見をする際に、必ず見ておくようにしましょう。
また、ロフトや収納スペースの確認も必要です。ロフトに荷物が置けるから良いかな!と思っていても、実際に荷物が入るほどの広さや高さがなかったという事もありますよ。あまり大きな荷物をロフトに仕舞うのはリスクが高いかもしれませんね。普段使わない物を片付けておける収納スペースが十分に設置されているかどうかも大切ではないでしょうか。
【注意点】
- 南向きでも隣のビルに遮られていないか
- 湿気でじめじめしていないか
- ロフトの天井高が低過ぎないか
- 収納スペースがたくさんあるか
- 換気が十分に出来るようになっているか
ポイント5.お部屋の水回り
お部屋の中で一番汚れやすい部分でもある「水回り」に関して、いくつか注意しておきたい点があります。水回りといっても、料理を作るキッチンや洗面台や洗濯機置き場などいくつかありますが、シンクが使いやすい高さで設置されているか、また、狭すぎないかというように使いやすさ重視で見ていくと良いでしょう。
また、洗濯機を既に購入している場合に、洗濯機置き場のサイズをチェックしておくと良いですよ。縦型の洗濯機は置けるけど、ドラム式の洗濯機を置くスペースはないなんて事も。初めての一人暮らしであれば、家を決めてから家電を揃えていくと良いのかもしれませんね。
お部屋の内見に行く際には、予めクリーニングが済んでいる可能性も高いですが、トイレや排水口から嫌なニオイがしないかどうか確認しておきましょう。掃除しても取れないニオイ問題は住んでいく中でストレスとなっていきますので、少しでも気になるようであればその物件はやめておくのが無難です。
【注意点】
- シンクが狭くて洗い物をしづらくないか
- 洗濯機置き場と洗濯機のサイズが合っているか
- 排水口から嫌なニオイはしないか
ポイント6.お部屋の家賃
毎月発生する「家賃の支払い」は、後々、生活を圧迫してくる事もあるので注意が必要です。家賃の他にも水道代や光熱費がかかってくるので、自分のお給料に対して三分の一くらいに留めておくと良いでしょう。
どんなに気に入ったお部屋があったとしても、十分に支払えるほどの収入がないと生活できません。美容師の下積み時代には多くの給料を稼ぐことができないため、お給料に見合った家賃のお部屋を借りると良いですよ。中には、サロンで社員寮を用意してくれている所もあるので、まずは寮に入って貯金をして行くと言うのも一つの手なのではないでしょうか。
また、サロンに関係なく個人でお部屋を借りた際には、家賃の他に管理費がかかる事もあるので家賃の計算には注意しましょう。敷金・礼金は最初の契約時にかかる費用ですが、管理費は家賃と同様に毎月支払う事になります。「家賃80,000円(管理費:10,000円)」と書いてあれば、毎月の家賃は90,000円という事になります。家賃で少し生活を圧迫するようであれば、食費や交際費などを節約してみるのも良いかもしれませんね。
関連記事:美容師アシスタントの暮らしの節約術
【注意点】
- お給料に対して家賃が高すぎないか
- 管理費も入れた金額を考慮しているか
<タイプ診断>どんなお部屋が向いている?
「自分がどんな部屋に住んだら良いのかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。ここでは、3パターンの人物像で仮説を立てて、どんなお部屋を選ぶと良いのかをお伝えしていきます。お部屋の選び方を参考にしてみて下さいね!
Aさん
職業:美容師(9:00~20:00勤務)
勤務地:新宿エリア
休日:平日
趣味:ショッピング、映画
Aさんにぴったりなお部屋
Point1.新宿まで乗換なく行ける、もしくは自転車で通勤できる範囲
Point2.平日にゆっくり休めるように、保育園や小学校の近くではない
Point3.よく買い物に行くお気に入りの街へのアクセスも良い
Bさん
職業:ネイルスクール講師(10:00~19:00勤務)
勤務地:池袋エリア
休日:土日祝
趣味:料理、食べ歩き
Bさんにぴったりなお部屋
Point1.池袋まで混雑が少なめな路線の近く、もしくは埼玉エリア
Point2.土日も受診できる病院やスーパーの近く
Point3.料理をしても気にならないように間取りは1K以上
Cさん
職業:エステティシャン(11:00~23:00の中でシフト勤務)
勤務地:銀座エリア
休日:シフト休み
趣味:音楽鑑賞、楽器演奏
Cさんにぴったりなお部屋
Point1.銀座までのアクセスも良い下町エリア
Point2.シフトの遅番にも対応できる路線の近く
Point3.思う存分音楽を楽しめる防音性の高いお部屋
いかがでしょうか。
勤務地が、このように新宿や銀座というように都心にあっても「利便性よく家賃も安い」お部屋を選ぶ事はできるのです。勤務地に近いと通勤も楽なのですが、家賃は高くなってしまいますよね。その場合、20~30分間電車に乗って、少し都心部から離れる事で家賃の金額は下げられますよ。
また、職場へのアクセスだけでなく趣味やプライベートでも快適に過ごせるとベストではないでしょうか。仕事で疲れてしまった時には息抜きが必要です。ライフワークバランスという言葉があるように、生活を充実させてこそ良い仕事ができるようになるものです。これから新たな生活を始めるという人は、自分に合ったお部屋選びをして素敵な職場で活躍していって下さいね。