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作成:2020.11.30

特集

世界各国のお正月の過ごし方!海外では年賀状を送る風習はある?


 

日本では、年末年始に近づくと全国的にお祝いムードとなり、お正月は1年の中でも最も大切な行事とされていますよね。1月1日から3日までの間を三が日と言い、商業施設やスーパーマーケットも休業日となる事も。住んでいる地域によって風習は異なるものの、家族や親戚とお酒を飲みながらおせち料理を食べ、神社へ初詣に行くといった過ごし方をする人も多いのではないでしょうか。

 

一方で、日本以外の国ではどのようにお正月を過ごすのでしょうか。日本のお正月のように、年賀状を送って新年のご挨拶をするものなのでしょうか。ここでは、世界各国のお正月の過ごし方や海外で暮らす友人に手紙を送る方法などをご紹介します。

 

INDEX
■世界各国のお正月の過ごし方
■海外ではお正月に年賀状は送るの?
■海外で暮らす友人へAir Mailを送るには?
■世界各国のイベント事情!クリスマスも違う?

世界各国のお正月の過ごし方


 

年間行事のお祝いの仕方は、文化の違いもあって国によってさまざまです。この先、旅行や留学、出張などと海外へ行く機会もあるかもしれないので、世界各国のお正月事情を見ておきましょう。初めて知る海外でのお正月は、魅力的に感じるかもしれませんね。

【アメリカ】お正月の過ごし方

アメリカのお正月は、カウントダウンの花火を上げる地域もありますが、広大なアメリカは国内でも時差があるので年が明けるタイミングも地域によって異なります。ロサンゼルスとニューヨークでは3時間も時差があるんですよ。

 

また、アメリカではお正月よりも11月下旬に行なわれるサンクスギビング(感謝祭)から12月クリスマスあたりまでの方が大盛り上がりです。お休みも年が明けた1月1日のみで、正月を家族とのんびり過ごす日本とは違い年越しのカウントダウンだけ夜の街にくり出し、大勢の人と賑やかに過ごすというのが一般的なのかもしれませんね。

【フランス】お正月の過ごし方

フランスのお正月は、家族で豪華な食事をして高級シャンパンを飲むなどグルメなフランス人らしい過ごし方が一般的。そして、お正月に欠かせない伝統菓子を食べて過ごします。

 

お正月に欠かせない伝統菓子こそが、ガレット・デ・ロワです。ホール型のパイの中にはアーモンドクリームが入っており、さらにフェーヴと呼ばれる小さな人形が入っているのが特徴。ガレット・デ・ロワを切り分けた後に、1番年下の人がどのピースを食べるか決めていきフェーヴを引き当てた人こそが、幸運の持ち主となるのです。幸運は1年間続くと言われており、日本でいうおみくじのようにドキドキする瞬間なのですね!

【カナダ】お正月の過ごし方

カナダのお正月は、スキー場大晦日イベントが行われる事もあるそうです。スキーリゾートで有名なカナダでは、家族向けのアクティビティやライブエンターテイメントか楽しめるなどカナダならではの過ごし方をしています。

 

また、カナダはアジアやヨーロッパからの移民を多く受け入れている多民族国家でもあるため、移民に合わせたお正月も味わえるようになっています。アジア系の移民が多い地域では、日本のおせち料理が販売されている事も。また、中国の旧正月(春節)を祝う2月にパレードで盛り上がる地域もありますよ。子供向けにカウントダウンの花火を大晦日の夜9時から上げてくれるなんて事もあり、伝統というよりそこで暮らしている人に合わせた正月になっているのですね。

【イギリス】お正月の過ごし方

イギリスのお正月は、カウントダウンの花火が打ち上げられロンドンのテムズ川の花火大会が有名ではないでしょうか。とは言っても、お正月よりクリスマスが大盛り上がりとなる国なので、お正月はあっさりしているイメージを抱く人も多いようです。大晦日の夜には、「Auld Lang Syne」(日本で言う「蛍の光」)を歌う風習もあります。

 

また、お正月は日本のようにテレビで特別番組が放映されたりコンサートが行われたりもしています。ロンドンではクリスマスに地下鉄などの公共交通機関がストップしてしまいますが、お正月は朝まで運行しています。そのため、ナイトクラブで新年のお祝いをする若者も多いようです。

【デンマーク】お正月の過ごし方

デンマークのお正月は、ちょっぴり変わった風習があり大晦日に友人や親戚の家に行き、玄関のドアに古いお皿を投げて豪快に割るのです。お皿を割ると人脈に恵まれているとされ、家の前に割れたお皿が多いほど良いとされています。友達が多い人のお家の前にはたくさんのお皿が割れているという事になるのですね。

 

また、年が明けた瞬間に椅子の上からジャンプするといった風習もあります。新年を迎える瞬間にジャンプできる事で、1年間で幸福が訪れると言い伝えられているのです。椅子の上からジャンプするなんて行動は大人になるとそうはありませんが、デンマークでは取り入れられている風習なのですね。

【イタリア】お正月の過ごし方

イタリアのお正月は、ご馳走を用意して大晦日から年明けにかけて食事を楽しむというのが一般的です。中でもお正月の定番料理が豚肉の詰め物レンズ豆を茹でたもの。茹でたレンズ豆を食べれば食べるほどお金持ちになると言われ、イタリアでは縁起物とされています。

 

また、赤い下着を身に着けて新年を迎えるというのもイタリアの正月ならではの風習です。日本でも赤い下着を縁起物としている地域もありますが、イタリアでも幸運を運ぶアイテムとして取り入れられているのです。正月だけでなく、毎日身に着けておきたいものですね。

【タイ】お正月の過ごし方

タイのお正月は、大量の水をかけあう風習があります。タイでは、ソンクラーンと呼ばれるタイ独自の旧正月が4月に行われます。タイ北部に位置するチェンマイではソンクラーンのお祭りが盛大で、水かけ合戦が始まります。ソンクラーンのお祭りをひと目みに、観光に訪れる人々もいるほど。

 

タイは中国と陸続きになっている事から中国の旧正月(1月下旬~2月中旬)もお祝いする文化があり、西暦の新年(1月1日)もお祝いをする事から、全部で3回も新年のお祝いをする事になるのです。

【中国】お正月の過ごし方

中国のお正月は、何と言っても春節ではないでしょうか。春節と呼ばれるこの時期は、1月下旬から2月中旬の間にかけて毎年異なるため、春節の期間はその年によって異なります。春節の時期になると、中国では1週間ほど休暇を取り故郷へ帰って家族とお祝いをします。

 

中国のお正月料理と言えば、餃子湯圓(タンエン)といったところではないでしょうか。湯圓は白玉入りのスープで、白玉の中には餡やごま餡が入っているものが多く、日本でも人気なおしるこの様な存在なのかもしれませんね。

【オーストラリア】お正月の過ごし方

オーストラリアのお正月は、有名な話ではありますが南半球に位置するため真夏の新年という事になります。クリスマスも同様で、真夏のクリスマスです。年越しのカウントダウンには花火が打ち上げられ、シドニーの花火大会に参加する人も多いでしょう。

 

また、アメリカと同様に国内で時差が生じます。そのため、オーストラリアの最東端に位置するバイロンベイでカウントダウンパーティーに参加して、クイーンズランド州の街に移動すると2回カウントダウンを味わえるといった体験も可能。クイーンズランド州の州境に近いバイロンベイにいる人は、1回くらいチャレンジしてみても良いかもしれませんね。

海外ではお正月に年賀状は送るの?


 

日本では、新年のご挨拶として年賀状を送る風習があります。日頃からお世話になっている人や家族、友人といったように送る相手はさまざま。年賀状が送られてくる事で、遠く離れて住む人でも「元気にしているんだな」と近況を知る事が出来るでしょう。

 

では、海外ではお正月に年賀状を送る風習はあるのでしょうか。残念ながら、海外では年賀状を送り合うという風習はありません。もちろん、留学している友人に送るというのはOKですよ!日本に近い中国や韓国などでは似たような風習はあるものの、欧米では年賀状というものはなく、クリスマスカードに新年の挨拶も書いているのです。

 

では、クリスマスカードに新年の挨拶も一緒に書く場合、どのように書くのでしょうか。クリスマスカードに書くメッセージとして、いくつか例をご紹介します。ポイントは、新年の挨拶と共に相手の幸せを願う言葉を入れるという事です。

 

メッセージ①

Merry Christmas!I hope 2021 will be a wonderful year for you.

(メリークリスマス!あなたにとって2021年が素晴らしい1年でありますように。)

 

メッセージ②

Wishing you good health, happiness, and good cheer in the coming year. Have a wonderful Christmas and New Year ahead!

(あなたに健康とわくわくするような幸せが訪れますように。素敵なクリスマスと新たな年になりますように!)

 

メッセージ③

It’s always a pleasure to work with you! Merry Christmas and a Happy New Year!

(いつもあなたと一緒に仕事が出来て嬉しいです!メリークリスマス そして よいお年を!)

海外に住む友人へAir Mailを送るには?


 

海外に住むお友達に手紙やグリーティングカードを送るにしても、現地の配達員が日本語を読んでくれるわけでもなく、日本で送るように書いても残念ながら届きません。しかし、書き方のルールさえ覚えてしまえば海外に住んでいる友人に手紙を送れるようになりますよ。ここでは、手紙と絵はがきのあて名の書き方をご説明します。

手紙のあて名


 

【1】From:差出人の氏名や住所

①氏名

②アパートなどの建物名・部屋番号

③番地・町村名・丁目

④市区名・都道府県名

⑤郵便番号

⑥国名

 

【2】To:受取人の氏名や住所

⑦氏名

⑧アパートなどの建物名・部屋番号

⑨住所番号・街路名

⑩都市名・州名

⑪郵便番号

⑫国名

 

【3】航空便で送る場合に必要な表記

海外に住む人へお手紙を出す際は、必ず「AIR MAIL」と記載しましょう。元々、便箋にプリントされているものもありますが、記載がなければ目立つように記入してください。

 

グリーティングカードやクリスマスカードを送る場合には、AIR MAILの他に「Greeting Card」や「New Year’s Card」、「X’mas Card」などと書き加えます。その際は、黒色青色のペンで記入して下さいね。

絵はがきのあて名


 

【1】From:差出人の氏名や住所

手紙を送る時と同様の順番で、自分の名前や住所を書き記します。

 

【2】To:受取人の氏名や住所

手紙を送る時と同様の順番で、相手の名前や住所を書き記します。

 

【3】航空便で送る場合に必要な表記

海外に住む人へ絵はがきを出す際は、必ず「AIR MAIL」と記載しましょう。元々、絵はがきにプリントされているものもありますが、記載がなければ目立つように記入してください。

世界各国のイベント事情!クリスマスも違う?


 

いかがでしたでしょうか。

ここまで、世界各国のお正月の過ごし方をご紹介しました。国によってお正月の時期も違えば、真夏の正月となる国もありましたね!日本では、おせち料理を食べたりお雑煮を食べたりしていますが、ガレット・デ・ロワのようなスイーツを食べるという国もあって楽しみ方もそれぞれです。

 

また、イベントの過ごし方の違いはお正月だけではありません。大イベントで有名なクリスマスは、国によって全く違う過ごし方をします。クリスマスソングを歌ってフライドチキンを食べ、七面鳥を食べたりサーモンを食べたりと食事の内容もさまざまです。世界各国のお祝いの仕方を知ると、「こんな過ごし方もあるんだ!」と視野が広がっていきます。この機会に、是非、日本以外の国の文化も学んでみて下さいね。

 

Author:美プロ編集部

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