クリスマスの季節になると街中にクリマスソングが流れ、きらきらしたイルミネーションで飾られます。家族や恋人にクリスマスプレゼントを買ってディナーを共にするなどムード溢れる雰囲気になりますよね。
街を歩くカップルが増える為、「クリスマスまでには恋人を作りたい!」という人も多いのではないでしょうか。ですが、世界各国ではクリスマスに対しての概念が違っているようです。どんな過ごし方をするのか、どれが正解というわけではありませんが様々な過ごし方を見て行きましょう。
日本のアノ習慣も、世界中の人からみると少し変わっているように感じるみたいですよ。
世界各国のクリスマスはどう過ごす?
国によって違うクリスマスの過ごし方。誰と過ごす?何を食べる?など世界中のみんながどんな風に過ごしているのか、ちょっぴり紹介します。まずは、日本のクリスマスからおさらいして比べて行きましょう。
【日本】クリスマスの過ごし方
■過ごし方・・・
家族や友人と過ごす場合もあるが、恋人や想いを寄せる人と過ごす。祝日ではないため、平日であれば仕事をこなしてから待ち合わせる。12/24のクリスマスイヴをクリスマスとして楽しむ人もいる。プレゼントは1、2個が一般的。12/25の朝、枕元にプレゼントが置かれている。11月上旬頃から街や住宅に装飾したイルミネーションは12/25を過ぎると片づけられお正月へ向けたものに変化する。
■食事・・・
伝統料理はなく各家庭により異なる、フライドチキンを食べる家が多い
■デザート・・・
イチゴのショートケーキ、デコレーションケーキ
日本では恋人とのイベントというイメージが強く、街もイルミネーションできらびやかになりますよね。商業施設には大きなクリスマスツリーが飾られて、街路樹には無数の電飾が飾られています。クリスマスに食べる定番の料理が決まっていない分、好みのものを思い思いに食べているようですね。とは言え、クリスマスケーキはケーキ屋さんやコンビニ、スーパーなどで事前に予約をしておくのは、もしかしたら珍しい習慣かもしれませんね。恋人とのイベント感が強い日本ですが、案外、クリスマスカードを送っている人は少ないのではないでしょうか。
【アメリカ】クリスマスの過ごし方
■過ごし方・・・
家族や親戚が一斉に集まってパーティーをする。祝日のため朝からパーティーの準備を行い家自体にイルミネーションを飾りつけ、クリスマスツリーは本物の大きなモミの木を買ってくる。クリスマスツリーの飾りつけを行い、パーティーではクリスマスソングを歌う。新年を迎えるお祝いも兼ねる事が多くクリスマスカードには新年の挨拶も記す。プレゼントは数えきれないほどもらう。
■食事・・・
七面鳥やマッシュポテトを食べるのが定番
■デザート・・・
クッキー
キリスト教徒が多いアメリカでは、家族で過ごすのが一般的なのですね。日本で言うお正月のように、家族と過ごす大切な祝日です。冬の風物詩とも言えるロックフェラーセンターのクリスマスツリーは25m前後の高さを誇り、ツリーをバックにスケートを楽しみます。また、ホワイトハウスのクリスマスツリーは「ナショナルツリー」と呼ばれ、毎年ライトアップの点灯は大統領が行う事となっています。
【イギリス】クリスマスの過ごし方
■過ごし方・・・
家族や親戚が集まってパーティーをする。12/24~25の2日間は盛大にクリスマスを祝い、イギリスでは25日のほとんどのお店がお休みになり、地下鉄やバスなどの公共交通機関がストップする。イヴの夜、子供たちはサンタクロースへのお礼にシェリー酒やミンスパイを、トナカイにはニンジンを用意してから眠る。
■食事・・・
七面鳥がメイン、芽キャベツなどの豪勢な野菜料理
■デザート・・・
クリスマスプディング、ミンスパイ
イギリスでもクリスマスは年に一度の一大イベント。トナカイにもニンジンを用意する所がなんとも可愛らしいですね。イギリスではクリスマスケーキと言えば、小麦粉にナッツやドライフルーツ、ラム酒を混ぜて作ったクリスマスプディングを食べます。クリスマスの装飾は年が明けた1/6前後まで飾られているようですよ。
【ベルギー】クリスマスの過ごし方
■過ごし方・・・
家族で食卓を囲んで過ごす。世界遺産でもある世界一美しい広場グランプラス周辺で行われるクリスマスマーケットが有名。クリスマスシーズンにはスペキュロスというお菓子が店頭に並ぶ。スペキュロスを食べるのは12/6の聖ニコラス祭と決まっている。クリスマス当日は、ブッシュ ド ノエル、チョコレートを食べる。
■食事・・・
七面鳥や芽キャベツ、サーモンなどが多い
■デザート・・・
スペキュロス(12/6)
ブッシュ ド ノエル、チョコレート(12/25)
憧れのベルギーチョコレート。本場のブリュッセルでは冬になるとクリスマスマーケットが開かれ、高級チョコレート店や軒を連ねる屋台がクリスマスシーズンを彩るのですね。その数、200店舗以上。グリューワインやホットドリンク、ベルギーの伝統菓子が売られ甘くて美味しそうな香りに包まれるのですね。
【フィンランド】クリスマスの過ごし方
■過ごし方・・・
家族や親戚と自宅でゆっくり過ごす。フィンランドのクリスマスは12/24~26の3日間で祝日となる為お店は休業する。クリスマスは心身ともに清めることが好ましいとされているため、クリスマスイヴにサウナに入る。サウナに入った後、礼拝に足を運ぶ。
■食事・・・
ユールシンカ、キャセロール、サーモン、ミルク粥(朝食)
■デザート・・・
ジンジャークッキー、ヨウルトルットゥ
かの有名なサンタクロースが住む町「サンタクロース村」があります。豚肉のハムで作られたユールシンカをメインディッシュとし、お好みの野菜やお肉を入れてオーブンで焼き上げるキャセロールを食べます。胃に優しいミルク粥を食べて、まさに体に良いものだけを取り入れられる期間なのですね。フィンランドの冬場はオーロラが見られることもあり、世界各地から観光客が訪れる人気スポットでもあります。
こんなにも違う?一風変わったクリスマスの習慣
世界各国であるクリスマスの習慣は、国によって様々です。もちろん食べるものも違えば過ごし方も全く異なります。ここでは、一風変わった習慣をご紹介していきます。ちなみに、日本も変わった習慣と捉えられているようですよ。
【アイルランド】サンタさんにビール&ミートパイ
クリスマスイヴの夜、プレゼントを持って来てくれたサンタクロースのために「ビール」を置いておくのです。ヨーロッパの子どもたちは「ミルク」と「クッキー」を置いておくのが一般的ですが、アイルランドの子どもたちは一味ちがいます。
もちろん、ビールの横にはおつまみのミートパイも忘れません。なんだか微笑ましくなってしまいますね。
【スウェーデン】コーヒーを飲んでお祝い
コーヒー大国のスウェーデン。日本の2倍近くの消費量と言われています。そんなスウェーデンでは、クリスマスも「コーヒー」を飲んでお祝いします。
また、クリスマスケーキがないのも特徴。ケーキがない代わりに、サフランブレッドと呼ばれる特別なパンを焼きます。サフランは高級品だったため、お祝いのときに食べる習慣となったそうです。
【トリニダード・トバゴ】家を改装
「えっ、こんな時に改装?」と思うかもしれません。トリニダード・トバゴではクリスマスになると「家の改装」をするのが習わし。カリブ海に位置する常夏の島。日本ではクリスマスシーズンは冬真っ只中で寒いイメージですが、その心配はないみたいですね。
トリニダード・トバゴでは七面鳥をクリスマスに食べて、ジンジャービールとリンゴ、ブドウなんかも一緒に食べるのが一般的です。
【ニュージーランド】キャンプやBBQでお祝い
ニュージーランドでは、クリスマスに「キャンプ」や「バーベキュー」をして過ごす事が多いのです。南半球にあるニュージーランドは、クリスマス時期は夏真っ盛りなのです。
アウトドアの定番バーベキューを楽しみながら、クリスマスキャロルなどの歌を口ずさむなんてニュージーランドならではの過ごし方ですね。
【エストニア】サウナで1年の振り返り
フィンランドのクリスマスでもあったように、エストニアでも「サウナ」に入って過ごします。北欧ではサウナが盛んですがエストニアには特にサウナ好きが多いようす。日本でもサウナに入る習慣はありますが、自宅にサウナがあるのは珍しいことですよね。
クリスマスのごちそうを食べた後はサウナに入りながら1年の振り返りをします。寒い土地ならではの至福の時間ですね。
【日本】ケンタッキーを食べる
日本に住んでいると疑う事がなかった習慣、それは、クリスマスに「フライドチキン」を食べる事。ローストチキンを一羽丸ごと焼けるようなオーブンあまりなかった事に目をつけたケンタッキーがキャンペーンを始めました。今ではすっかり日本の伝統になっていますよね。
アメリカなどの感覚からすると、「大切なお祝いにファストフードを食べるなんて信じられない!」と思うかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
世界各国で異なるクリスマスの過ごし方をご紹介しました。日本のクリスマスしか味わった事ないという方も、気になる国で過ごしてみるのも良いかもしれませんね。
ただ、日本以外の国は家族や親戚と過ごすのが一般的。とは言え、クリスマス時期に旅行に行くなどしても十分クリスマスを味わえますよ。クリスマスにしかないクリスマスマーケットなんかで過ごしてみても良いですね。
大切な人と過ごすクリスマス。素敵の思い出となるように過ごしたいものですね。
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