美プロにて、「求人に関して、応募の決め手で最重要視することは何ですか?」というアンケートを実施。すると、以下のグラフのような結果となりました。
かつては何よりもまずはしっかりと稼げることが重要視されていたため、全体の7割を「給料」という回答が占めることも多かったのですが、現在はブラック企業やパワハラなどの言葉も誕生したため、しっかり稼げることよりも職場の雰囲気や福利厚生を最重要視する傾向にあるようです。
また、求人の数に対して求職者の数が少ない「就職売り手市場」が続いていることによっても、「給料が良いことは大前提、それ以外の点もじっくりと見て就職先を選ぶ。」という流れが助長されているのでしょう。
では、一体求職者たちにとっての「雰囲気の良さ」とは何なのでしょうか?
風通しの良い会社とは?
「雰囲気の良さ」とは、職場の雰囲気もそうですが美容室やリラクゼーションサロンなど、店内自体の雰囲気も重要となります。内装や雑貨など、自分の好みのインテリアで飾られている店内で働きたいと思う方もいれば、一緒に働くスタッフとの関係を重要視する方もいます。「雰囲気の良さ」と言えばこの様に捉え方によって個人差が出てきてしまいますが、会社の方針がどうなのかといった「風通しの良さ」といった面では、そもそも、どのような事なのでしょうか?
- 自分の意見を言えること
- 上司に相談しやすい環境
- スタッフ間の人間環境が良好なこと
といった事が多く聞こえてきます。
上司に対し恐怖心を抱いてしまい、相談もしづらいとなると部下は発言を控えてしまいます。その反面、自分の考えを聞いてもらえる環境や会社で意見を言い合える環境があると、みんながイキイキと働けるのではないでしょうか。
就業人数が多くなればなるほど、一人ひとりの話が聞き通らなくなってしまいがちですが、会社の方針として、そこが徹底されている会社が「風通しの良い会社」と言われるのかもしれません。
また、上司にも発言しやすく、コミュニケーションが取りやすい環境であれば業務に対する悩みや不満を相談できるので、一人で悩んで辞めてしまうといった事も少なくなります。業務の面でも仕事を一緒にする上司と円滑にコミュニケーションが取れると、プロジェクトもどんどん良い方向に進んでいきます。
元気で明るいスタッフが多い、大人な雰囲気で落ち着いたスタッフが多いなど、感じ取り方は様々ですが、働く環境で最も大切な人間関係を円滑にしていくため、会社の方針も就職する上で重要なチェックポイントとなります。また、次のような事も、就職を考えている人にはとても重要な事のようです。
- 有給休暇をしっかりとれるなど、休みが取りやすい会社か。
- 残業が過剰に多くはないか。
日々、頑張って働くからにはプライベートでの息抜きが必要です。定期的にお休みを取ったり、定時に帰宅して美味しいものを食べたり、バランスよく働きたいですね。
自由な社風や、社員が働きやすい制度・労働環境の整った状態を「風通しが良い会社」と言っていることが多いようです。就活では、本当に風通しが良い企業か見抜けるように心がけてみてはいかがでしょうか。
面接で見極める社内の雰囲気
面接は、就職を希望する会社の社風など気になる点を肌で感じられる絶好のチャンスです。
本当に働きやすい環境か見極められるポイントをご紹介します♪
挨拶
挨拶はコミュニケーションの基本です。面接で会社を訪問している人に対して、笑顔で挨拶する社員が多い会社なら、日頃の社内コミュニケーションでも挨拶が定着していると考えられます。挨拶が頻繁に行われている会社は、職場の雰囲気も活気があって明るいものです。
逆に、訪問した際にこっそり見物しに来るなど、挨拶も元気にしてくれないスタッフがいたら要注意かもしれません。イレギュラーな事が起こった時には、普段していない事は出来ないのです。
社内で急に求職者と会ったり、会社に訪問してきたお客様に遭遇したり、よくあるシチュエーションではありますが、そんな時、咄嗟に声がでないのは普段から挨拶をしていない証拠となるのです。
スタッフの年齢層
面接に行った際、こっそり周りを見渡し働いているスタッフの年齢層を確認してみると良いでしょう。
雰囲気が良い職場は働きやすいため、年齢が高めのスタッフも一定数在籍しています。若手スタッフだけでなく、40代、50代の社員も生き生きと働いている会社なら、長く働ける職場環境が整っていると考えられます。また、面接時にはスタッフの方への勤続年数など伺うことはできませんが、企業が公開している会社情報で、勤続年数が5年以上のスタッフが多い職場は、人間関係が良好で雰囲気が良い可能性が高いと判断できます。
会話の有無
スタッフ同士が会話をしているかどうかも、重要なチェックポイント!
接客に入っていたり取引先と電話をしていたりと、スタッフ同士が会話出来ない状況であれば仕方のないことですが、職場の雰囲気を知る上ではとても気になるところ。仕事中に私語を慎むのは基本ですが、聞きたいことがあるのに気兼ねなく質問できないような重苦しい職場では、息が詰まってしまいます。美容室などの接客業の場合、面接を決める前に客として出向くのも良いと思います。
スタッフ同士の会話が直接感じられ、お客様も交えて会話を楽しむスタッフは、会話の内容やちょっとした仕草やコミュニケーションの取り方で、スタッフ同士が良好な関係か見抜けるはずです。
上司に対し、気負いすることなく質問が出来ているかなども読み取れるはずです。
会社を訪問したとき、静まり返って私語ひとつない職場よりも、議論が活発に交わされていたり、スタッフ同士が気軽に会話をしていたりする会社のほうが、雰囲気が良いと考えられます。
就活の一環として、面談前にサロンに赴いてみましょう。オフィス勤務の仕事の場合は、面談時に周囲の環境にアンテナを張りながら臨みましょう。
雰囲気の良い会社の共通点
長く働ける
どのような職場で働きたいかは、人によって異なりますが、厳しいノルマが課せられていたり、営業成績を激しく競い合ったりする職場のほうがやりがいを感じるという人もいるでしょう。
集中して仕事をしたいので、勤務時間中は静まり返った職場のほうが良いという人も多いかもしれません。
いずれの場合でも、転職先の会社で長く働きたいと考えている人は、自分にとって雰囲気が良いと感じ、休暇の取りやすさなど働きやすい環境を選ぶことが大切です。勤続年数が長い人が多い職場は、働きやすい環境といえるでしょう。
結婚を機に退職した人でも、再就職し、子育てしやすい勤務時間に調整してくれたりと、子育てママをサポートしてくれる会社も長く働ける会社といえます。
上司のキャラが良い
これは、実際に働いてみないとわからない部分でもありますが、配属された先の上司のキャラはとても重要!
中には「悪口が好物」「ノルマに追われて部下をみてくれない」など、仕事は出来て技術は優れているのに・・・といった事があるようです。
雰囲気の良い会社には「常識人で、ノルマに追われてもゆとりがある」人が存在し、「人の悪口をいう」なんてもっての外。コミュニケーション能力があり明るい職場でも、人の悪口をいう事を許している上司は良いとは言えません。
上司になる人は、ムードメーカーであり、良い空間を作るのを得意とした人がいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?一言に「雰囲気が良い」と言っても、感じ方は個人差があり、様々な考え方や捉え方があります。
まずはサロンや企業のコンセプトをHPなどでよく読み、会社選びをしてみましょう。
企業側は、コンセプトや社風を明確に決定した上でそれをしっかりと発信していくこと。それが、良い求職者に安心して選んでもらえる近道です。実際に働くスタッフ達やサロン内の風景を写した写真を、サイトやSNSに掲載しておくことも「雰囲気の良さ」を伝えるための手段の一つと言えるでしょう。
今は自社サイトだけでなく、InstagramやFacebookといったSNSを通じてサロンの雰囲気を伝えることが出来るので、有効活用していくと良いですね。
そこで注意する点は、それらのSNSはサロンのお客様だけでなく、求職者も見ているということを忘れずに、自分たちの個性や雰囲気の良さを伝えられるよう、最大限にアピールしてみて下さいね。会社のコンセプトなども伝えられると尚良いですね。