TV番組『健康カプセル! ゲンキの時間』が汗に関する検証を実施しました。その結果、汗には「良い汗」と「悪い汗」があることが判明。今回は番組で取り上げられた発汗トレーニング方法や、世間の声などを紹介していきます。
「良い汗」と「悪い汗」とは!?
デトックスのために半身浴やホットヨガなどで汗を流すという女性は多く、SNS上にも「半身浴で汗かきデトックス! 溜まった悪いもの出ろー」「ホットヨガで汗ドバッとかいてデトックスー」といった声が見られます。
また、コールドプレスジュースを利用した「ジュースクレンズ」と呼ばれるダイエット方法も、デトックスに効果的だと多くの女性が実践しているようす。
汗をかくことは、デトックスやストレス解消にも効果的だと知られていますが、汗には「良い汗」と「悪い汗」があることをご存知ですか?
通常、皮膚にあるエクリン腺(通称、汗腺)から分泌される汗の99%以上は水分で、サラッと蒸発しやすく、臭いがしないことがほとんどです。しかしエクリン腺の機能が上手く働かなくなると、ベトベトと蒸発しにくく臭いを発する悪い汗をかくことに。
以前、放送されたTV番組『健康カプセル! ゲンキの時間』では、4人の被験者を対象に体温の変化に応じた汗のかき方を検証。実験の結果、皮膚表面の溝に沿ってうっすらと均等に汗をかいた人と、部分的に大粒の汗をかいた人に別れることに。専門家によると、粒上の汗は蒸発しにくいため体温調節が行えない悪い汗だといい、また悪い汗は体内からナトリウムを多く排出してしまうため、日頃から疲れやすく強い疲労感を感じるようになるとか。体温調節をするための汗ですが、良い汗をかいてスッキリさせたいものですね。
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「良い汗」をかくためのトレーニング方法
『健康カプセル! ゲンキの時間』では、汗腺は発汗トレーニングを行うことで機能を高めることができると、良い汗をかくための様々なトレーニング方法を紹介していました。
まず番組では汗を多くかける食べ物として、“梅干し”を取り上げました。梅干し専門店「うめ八」を訪れたお笑い芸人のやすとタレントの渡辺満里奈は、青梅の果汁を10時間以上煮詰めた「梅肉エキス」を試食。2人ともエキスのあまりの酸っぱさに顔を歪め、「汗が… 汗が…」と言葉にならない声を上げていました。
汗をかく食べ物と聞いて、激辛料理を想像する人も多いと思いますが、実は酸っぱい食べ物の方がより発汗することが判明しています。東京の某大学が学生10人を対象に味覚による発汗作用を検証したところ、酸味に対して最も多くの学生が強い反応を示したことが明らかになりました。そのため発汗作用と塩分補給を同時に行える梅干しは、究極の発汗トレーニング用食品と言えるでしょう。
番組では他にも、空気砲から熱波が飛び出す新感覚の「空気砲岩盤浴」を紹介。これにはSNS上にも「空気砲が見れる岩盤浴楽しかった!」と好評の声が上がっています。
発汗トレーニングには毎日の適度な運動がおススメですが、「忙しくて時間がない」という方は発汗を促進する食べ物で、手軽に発汗トレーニングをしてみるのもいいかもしれませんよ。
また、良い汗をかくには「十分な水分補給」が大切です。汗をかきたくない!などと水分量を減らしてしまえば、熱中症や脱水症状となる恐れもあり体調を崩してしまいます。それだけでなく、水分が足りていない事により便秘も引き起こしニオイの成分が汗腺から出て来てしまいます。発汗トレーニングをする際は、運動、食事、水分量に注意して行なってみてくださいね。
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