マーケティング会社が、「タバコを吸わない社員に有休を増やす」というユニークな制度を開始しました。今回は「スモ休」と呼ばれる同制度の概要や、「スモ休」に対する世間の声などをご紹介。「スモ休」を知れば、喫煙者の人も禁煙に成功するかもしれませんよ。
“スモ休”って!?
会社の中には喫煙者も非喫煙者もいますよね。非喫煙者から喫煙者に対する不満として話題になるのが「タバコ休憩問題」。喫煙者が1日数回喫煙所へ足を運び一服する時間を、一息つける時間がない非喫煙者の中には不満に思う人もいるようです。ネットでも「タバコ休憩があるならジュース休憩をくれ」「おかし休憩だってあってもいいよね」など、非喫煙者からの要望が上がっています。今回ご紹介する「スモ休」は、非喫煙者の不満を解消する新しい発想の制度。スモ休とはいったい何なのか、その実態を見ていきましょう。
スモ休とは非喫煙者の社員に年間最大6日間の有給休暇を与えるという制度。従業員の体調管理に関する意識を高めて健康増進を図ることや、喫煙者と非喫煙者の労働時間の不平等感の解消などが目的とされています。導入のきっかけは会社に設置された目安箱に社員からの意見が寄せられたことだそう。
タバコを1本吸うのに5分かかると想定して、1日2回吸えば単純計算して10分使うことになります。さらに移動時間を含めればもっと時間を使うことに。大きなオフィスビルで勤めていると、喫煙所まで10分近くかかる人もいるようです。「1本吸うだけ」と思うかもしれませんが、移動時間も含めて累積するとかなりの時間に。「年間6日」という設定は妥当なものかもしれません。
世間からは賛否両論!
スモ休に対してネットでは絶賛の声が多数。「最高! うちの会社でも導入してほしい」「前から不平等だと思っていたから嬉しい」など、スモ休の導入に賛成する人からの声が見られます。中には「有休取れるなら全力で禁煙する」という喫煙者も。導入した会社では、実際にタバコをやめるのを決めた社員もいるようです。
一方で「勤務時間は全面禁煙にしたらいいのでは」「そもそも喫煙所なんてオフィスに設置しなければいいだけ」と、スモ休に対して疑問を抱く人も。「タバコ休憩と同等の休憩時間を吸わない社員にも与えたらいい」という意見もあがっています。賛否両論があがったスモ休ですが、画期的なアイデアであることは確か。これをきっかけに、喫煙問題に関するユニークな制度がさらに生まれることにも期待がかかります。
喫煙者に対する風当たりが強くなりつつある昨今。吸う人も吸わない人も快適に過ごせるように、スモ休を始めとする平等な処置が会社によって図られるといいですね。