若者の「理想の働き方」についての調査結果を紹介。学生たちが思い描く“仕事とプライベート”のバランスや、“社会で重要だと思う能力”について取り上げています。これから社会人になる方や、若者を迎える社会人の皆さんは参考にしてみてください。
仕事はほどほどに、プライベートを充実させたい!
仕事を充実させるか、プライベートを重視するかは人によってさまざま。では、これから社会人になる若者たちは仕事に対してどんな意識をもっているのでしょうか。8月9日に消費者金融業の企業が、全国の高校生、大学・専門学校生を対象とした「理想の働き方」に関する調査結果を発表。最近の若者たちの考えが明らかとなりました。
まず、「あなたが望むワークスタイル(働き方)に最も近いものを選んでください」と聞いたところ、「適度に仕事をし、人並みの生活が送れるスタイル」を選んだ人が51.3%と、全体の半数以上を占めています。次に多かったのが32.6%の「休暇制度など福利厚生が整っている会社に勤め、仕事よりも私生活を充実するスタイル」。そして最も少なかったのが「収入の増加やキャリアアップなどを目指し、仕事を中心とした生活スタイル」の16.1%という結果に。
学生の多くが、キャリアアップなどによって仕事を充実させることよりも、安定した職に就き、仕事はほどほどにしながらプライベートも充実させる生活を理想としていることがわかりました。そしてこのような考えを持っているのは学生だけではなく、ネット上でも「仕事が充実してるのは良いことなんだけど… プライベートも充実させたいと切実に願っています」といった声がちらほら見られました。
また、調査ではプライベートを充実させたいと考えている学生たちが、働く時間をどのように考えているかについても調べています。若者の理想としている“1カ月の残業時間”について尋ねたのですが、週5日で9時から18時までの勤務と考えたときに、それ以外の残業時間は「10時間以下」を理想としている人が最も多く、39.3%という数字に。また、約8割の人が20時間以下の残業を望んでいることがわかりました。平日も終業後の時間を充実させたいと考えている人が多いようですね。
若者が考える“働く上で重要な能力”とは?
また、調査の中には「働く上でどのような能力が重要だと思いますか?」という質問も。いくつかの項目があるのですが、最も多かったのが「実行力」という回答。続いて「主体力」や「計画力」という項目を多くの学生が回答しています。高校生、大学・専門学校生別に見ても選んだ能力には似た傾向があり、最近の若者は“設定した目的を確実に行動に移す力”や、“積極的に物事に取り組む力”が大切だと考えていることがわかりました。
充実したプライベートを思い描いている一方で、仕事の取り組み方としては“自ら計画して動く力”が必要だとしっかり考えている若者たち。理想的なライフスタイルの実現に向けて、今から準備をしていってほしいですね。