Site icon 美プロPLUS

約6割が“ガマンする” 社会人の生理事情

働く女性の生理事情についてご紹介。働く女性が生理の時どのような対応をしているのか、また生理休暇に関しての実情をアンケートと合わせて取り上げていきます。全ての人が気持ちよく働くために、今一度仕事における女性の“生理”を見つめ直してみては?

ガマンして働く人が6割以上!生理のときの仕事どうしてる?

 


とある女性向け情報サイトでは、働く女性890名に対して「職場での生理」についてのアンケートを実施。「生理で一番辛いとき、仕事はどうしてる?」という質問に、62%もの人が「ガマンして通常通りに働く」と回答していました。この回答には「すっごいわかる…どうにか耐えて仕事してる」「どうしようもないから頑張るだけ」「薬飲んでしのぎます」と反響の声が続出。
 
またアンケートでは「痛くなる前に鎮痛剤で抑える」「女性陣には生理であることを前もって伝える」「冷房で冷えないようにする」「カイロなどでお腹を温める」と、対策をとりながら働いているという回答も多数寄せられていました。「ガマンして働く」という回答以外では、「あまり辛さを感じない」が18%、「仕事の量を減らすなど調節する」が11%、「休暇を取る」が9%という結果に。

8割の女性が生理休暇を「取ったことがない」

同アンケートでは、「生理休暇を取ったことはある?」という質問も。その結果、80%もの女性が生理休暇を取ったことがないことが判明しました。「生理休暇と言って休むのが恥ずかしい」「周りが取っていないのに取りづらい」「制度自体がない」「取ろうとしたら男性上司に嫌みを言われた」などその理由は様々。また、アンケートではさらに13%の人が「めったに取らない」と回答し、現状ほとんどの人が生理休暇を活用していないことが判明しました。
 
「雇用均等基本調査」によると生理休暇を取得した女性従業員の割合が、0.9%にまで低下していたことが厚生労働省の調べで発覚。「生理休暇」は1947年に制定され、労働基準法にも盛り込まれている制度で、ピークである1965年の調査では26.2%もの人が取得しています。これには、「なんで昔より理解がありそうな現代の方が生理休暇取れないの」「生理休暇はもっと当たり前になるべきだと思う」との声が上がっています。
 
しかし一方で、「生理休暇って言ってずる休みする人がいるのも事実なんだよね」「生理でもないのにその理由で休む人がいるから、本当に辛いのにめちゃくちゃ休みづらい」という声も。生理休暇を取得しやすくするためには、社会だけでなく女性自身の意識も変えていく必要がありそうです。
 
環境に差はあれど、女性にとって「生理休暇」が取りづらいものであるというのが現在の実情。目をそらしがちな「生理」を見つめ直すことで、女性にとって少しでも働きやすい環境を整えていきましょう。

Exit mobile version