社会人として仕事をこなしていく上で誰もが一度は「出世」を気にしたことがあるはず。6月19日に放送されたラジオ番組『Skyrocket Company』(TOKYO FM系)では、「あなたは『出世街道』にのっていますか?」というテーマの社会人意識調査が発表されました。
出世街道にのれている人はごくわずか
アンケートの結果によると、「『出世街道』にのっていますか?」という質問に対して「のっている」と回答した人はわずか12.1%。残りの87.9%の人は自分は出世街道から外れていると感じているようです。
「のっている」と答えた人からは、「入社して半年、新しいプロジェクトの代表になりました」など自身の出世を素直に喜ぶ人もあれば、「親父は会社が続いたら、社長になってほしいと言いますが、会社をやってくのは相当の覚悟と決意が必要だと感じました。ふわふわしてる20代の僕には現状厳しいです。できれば、誰かに譲りたい…」と、自分の意志とは関係なく出世街道にのっているという声も。
一方で大多数の「のっていない」派からは、「一応の昇進はしますが、待遇は変わらないし、責任は重くなります。今回の昇進は、自分のがんばりや成果が評価されたのではなく、ただただほかに人がいないから! と思ってしまいます」と昇進=出世ではないという意見や、女性からは「心配なことがひとつあります。それは出世している女性社員の独身率、離婚率の高さです」と出世をすることで結婚や育児とのバランスが崩れることを懸念する意見が上がりました。
出世よりも自分の好きな仕事をしたい人の方が多い?
アンケート結果の意見からも分かるように、出世街道にのっているかどうかよりも、そもそも出世したいと考えている人が少ないよう。市場調査会社が2015年に発表した「若手社員の出世・昇進意識に関する調査」によると、「出世したい」が40.8%に対して、「出世したくない」が59.2%という結果に。過半数以上の人が出世に対する興味がないことが分かりました。
気になる理由については、「出世したい」派では「給与・年収が上がるから」が79.7%と、収入面でのメリットが大きいよう。対して「出世したくない」派の理由として最も多かったのが、「ワークライフバランスのとれた生活をしたいから」の46.6%。出世よりも休日や休暇制度、労働環境が整った状態で働くことを望んでいる人が過半数近くもいるようです。
しかしながら「出世したくない」派の中には「出世をしても給与・年収がそれほど上がらないから」と答えた人が34%も。出世したいかどうかは本人の意欲はもちろん、所属する企業や会社の待遇などが大きく関係しているのかもしれませんね。