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人材確保に必死!? 企業側の涙ぐましい「リテンション」作戦とは

みなさんは「リテンション」という言葉をご存知ですか? 「リテンション」とは優秀な人材が離職したり、他の会社に転職するのを防ぐ方法のこと。6月1日に放送された『クローズアップ現代+』(NHK系)では、「会社が社員にしがみつく!? ~大量離職時代をどう生きる~」というテーマで、様々な企業のリテンションが紹介されました。

ノー残業で給料アップ!? 社員を引き止めるための最新リテンション

番組内でまず取り上げられたのが、大手紳士服販売チェーンの残業に関する取り組み。同社では残業時間が少ない社員に対して、毎月最大1万5,000円の手当を支払うという制度が導入されました。ノー残業を推奨するための方法として取り入れられたようで、前年と比べて平均残業時間は14.3%減少。結果的に新卒者の3年以内の離職率を11ポイントも改善することに成功しました。
 
また人工知能を駆使した最先端の取り組みも紹介されています。オンラインゲームユーザーの行動分析を手掛ける会社は、社員が離職する確率をAIが予測するプログラムを開発。社員の出退勤時刻や打刻ミスなどの勤務データをもとに、過去に辞めた社員のデータと比較して辞める確率を算出します。
 
さらに大手人材コンサルティング会社では、AIが離職しそうな社員に対して適正な配置転換を提案するというシステムを開発。AIが離職しそうな社員のデータと過去の社員のデータを比較して、より活躍できる部署や配置を提案し、仕事とのミスマッチを減らすという試みです。

リテンション実施で社員のやる気アップ?

手当の充実やAIを活用したシステムなど、会社側の涙ぐましい努力に対してSNSを中心に、「AIで離職しそうな社員見つけるってすごい」「社員に対してそこまでするなんて、衝撃が大きすぎる」と驚きの声が上がるとともに、「残業よりも休みよね。みんなが休んでる時に休みたいのはホントわかる」「私生活を充実させてこその人生よね」とプライベートを優先させたいという新卒者への共感も上がりました。
 
さらに、「今日のクロ現をうちの会社の役員が観てる事を願う」「社長ーー! どうかクロ現を見てくれぇぇ」と自身の会社にも取り入れて欲しいという声が続出。新卒者以外にも多くの人が労働環境の改善を求めているよう。
 
企業側のリテンション努力が高まれば、結果的に社員の会社への愛着や、やる気をキープすることにもつながるので、ぜひ色々な会社で実施して欲しいですね。

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