就職活動解禁の4月からはや数か月が経ち、積極的に就職活動をしている学生さんが多いですよね。そんな中、匿名で日記を投稿できる「はてな匿名ダイアリー」に「就活がつらい」というタイトルの日記が投稿され、話題になっています。
“やりたいことがない”が就職活動の妨げに
5月26日に投稿された「就活がつらい」は、「自分はまぁまぁ頭がいいと思っていた。学歴があれば就職はすぐ決まるだろうと思っていたけど現実はそんな甘くなかった」という文章からスタート。
投稿者は現在就職活動中のようですが、「やりたいことが何もない。というか、企業に勤めるということがどういうことなのかわからない」「説明会に行っても、社会人と話をしても、結局何をやってるのかよくわからない」と、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな職業に就きたいのかが全くわからない様子。
その中でもなんとか就職活動を続けようとエントリーシート記入などを試みたようですが、「どんなに長時間考えてもやっと数行しかひねり出せなくて、多くの就活生が出しているような数(もちろん多く出すのが良いのか悪いのかはわからないけど)なんてとてもじゃないけど出せなくて、情けなくて泣いた。まともにスタート地点にすら立てないのか」と、日記全体から絶望感が感じられます。
ホントはみんなも、やりたいことなんてない?
投稿者の悲壮感漂う日記に対しては、「みんなテキトーだよ」「やりたいことがあって働いてるんじゃない」などの意見もあるものの、「全く同じ様な就活生だった。就職するまで仕事の本当の姿なんてわからなかった。就職して初めて面白さ、難しさが見えてきた」「思い出して胃がいたくなった…」と共感する声が続出。
また「少しでも興味があればそこを取っ掛かりにして探してみては。自分もそうだったよ」「まずはできそうなこと、得意なことから始めるのが吉。やりたいことは経験値とともに後からついてくる」「とりあえず2、3年しのげる場所で働いたらいいよ。そして、そこでしっかりと自分について見つめ直して欲しい」など、投稿者へのアドバイスもコメントされていました。
“とりあえず就職”からのやりたいこと探しも1つの方法?
投稿者のようにやりたいことが分からないという人は多いようで、SNSでは「将来やりたいことなんてない」「したい仕事が自分でわからない…」「志望動機を考える度に将来が不安になる」などの声が多く上がっています。
一方で求職者1人あたりに何件の求人が発生しているのかを表す「求人倍率」は、4月に1.48倍を越えてバブル期並みの水準にまで到達。求職者が仕事を選びやすい売り手市場になりつつあります。
気持ちが落ち込んでいる時に将来を考えようとしても悪い方にばかり考えがち。せっかく就職しやすい環境になっているので、投稿者へのアドバイス通り、まずは興味がある仕事や条件の良い会社への就職を目指して、本当にやりたいことは仕事をしながら考えるというのも1つの方法かもしれませんね。
画像出典:reynermedia / sleeping worker (from Flickr, CC BY 2.0)