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約8割の人が第一志望に入社! 売り手市場で転職ブーム到来か?

多くの人にとって人生の大きな割合を占める「仕事」。できるなら自分のやりたい内容や、より良い環境の会社で働きたいですよね。そん中、あるシンクタンクが2017年新入社員を対象に実施したアンケート調査で、第一志望の会社に入社した人は全体の79.5%という結果が報告されました。

第一志望に入社! でも条件の良い会社があれば転職したい?

第一志望に入社した人の割合は、就職氷河期の後半にあたる2000年代前半には50~60%台を行き来していました。しかし2007年には70.5%に到達、その後ゆるやかな右肩上がりとなり、2017年には2000年代で最高を記録しました。
 
一方で「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」という質問には「そう思わない」が63.8%とまだまだ優勢なものの、36.2%の人が「そう思う」と回答。「そう思う」という人は2016年の28%にプラス8.2%と急激に増加し、就職氷河期の最高水準である38%(2000年)に近づいています。

転職ブーム到来!? 売り手市場の求人業界

第一志望の会社に入社できたかどうかに関わらず、条件が良ければ転職したいと思っている人が増加している背景には、売り手市場になっていることが関係しているのかもしれません。仕事を探している人1人あたりに対して何件の求人があるかをあらわす「求人倍率」は、1を超えれば売り手(求職者)市場、1以下であれば買い手(雇用者)市場に転じやすいと言われています。
 
厚生労働省の発表によると2017年3月の求人倍率は全体で1.45倍。さらに人材紹介を行う企業の発表では、2018年3月卒業予定の大卒求人倍率は1.78倍に到達。優れた人材を獲得するためか、中途採用の求人数もゆるやかに増加しているので、就職難で第一志望に入社できなかったという人でも希望の会社や業界に転職できるチャンスが増えるかもしれません。

どんな条件なら転職する?

転職ブームが到来しつつあるとは言っても転職理由は人によって様々。求人掲載会社が20代から50代の社会人500人を対象に行った調査では、転職を考えた理由の第1位が18.9%で「給料への不満」。2位が16.6%で「待遇の不満」、3位が13.9%で「就業時間の不満」という結果になりました。
 
また別の会社が転職意向のある女性会社員900名を対象に行ったアンケートでも、「給与に不満があるため」が45.4%で第1位。2位は「自己成長・スキルアップのため」が30.1%、3位が30%で「会社の将来が不安なため」という結果に。給与に対する不満が転職を考える大きな要因になるようですが、転職に意欲的な人は自分のスキルアップや将来を見据えた転職を考えているようです。
 
現在勤める会社で自分の能力を発揮することも大切ですが、環境を変えてみるのも自分を成長させるための1つの方法。求人活動が活発になっている今が狙い時かもしれませんよ。

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