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美容師、ライター、デザイナー…「タダでやって!」と友人から仕事を頼まれる専門職の人々から「勘弁してほしい」と悲鳴の声

皆さんは美容師をしている友人に「髪切って!」とタダでお願いしたことはありますか? 友人が専門職・技術職についていると信頼感から頼みたくなってしまうものですが、これがいまネット上で議論を巻き起こしているようです。

専門職の友達にタダで仕事を頼むのはNG?

2014年に放送されたバラエティ番組『マツコ&有吉の怒り新党』では、グラフィックデザイナーをしている視聴者から1通の怒りのメールが届きました。それは知り合った人から「名刺作って」「年賀状の絵を描いて」と頼まれるというもの。頼んでくる人の言葉には「お金を払うから」というニュアンスが感じられないそうで、メールの投稿者は“プロにタダでやってもらおう”という精神が気に入らず断っているそうです。
 
これについて出演者のマツコ・デラックスは、自分の立場に置き換えると「面白いことを言え」と言われているようなものだと説明し、「不愉快」だと共感していました。一方で有吉弘行は「言いたくなる気持ちはわかる」と、頼む側の立場に理解を示しています。議論は紛糾し「頼まれた方が『お金はいらないよ』というぐらいの旧知の仲なら別。そうでなければ腹が立つ」「病院の名医と仕事で知り合ったら『困ったときお願いします』って言ってしまうと思う」とそれぞれ違った意見を戦わせました。

Twitterには専門職の人々の悲鳴が…

ただ、世間には“プロにタダで頼んでくる友達”について悲鳴の声が多数上がっています。あるTwitterユーザーは「美容師の頃は『タダで髪切って』と言われ、デザイナーの頃は『デザインして』と言われ、ライターになったら『記事書いて』と言われる。その最後に『友達価格で』という魔法の言葉がついて」と嘆きのツイートを公開。さらに「なんだろうか友達価格って。友達だからこそ正当な価格でその人を応援するべきなんじゃないのか」ともっともな意見をツイートしました。これには「スッゴイわかる」「友情という名のたかりだよ」「頼まれた方がディスカウントする分にはいいけど、最初からタダでやってもらおうとかプロに対して失礼すぎる」と共感の声が続々。
 
この問題については様々な職種の人から被害報告が上がっており、「下請けカメラマンとして働いていたけど、友達にタダで頼まれるのが嫌だった」「空いた時間に裁縫お願いって…こちらは仕事としてやってるんですが。人件費と労働力を何だと思っているんでしょう?」といった声があちこちで見られました。
 
頼む側は気軽な気持ちで言っている場合が多いようですが、頼まれる側は「仕事を軽視されている」と感じてしまうよう。専門職の友人に仕事を頼む場合は、関係性を壊さないためにもきちんと敬意と対価を払うよう注意したいですね。
 
画像出典:TheArches / Haircuts By Children at Alice Rocks hairdressers (from Flickr, CC BY 2.0)

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