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美容室にも“おもてなし”の波? ムスリム向けサービスを取り入れた美容室が増加中!

2020年の東京オリンピックに向けて、日本では外国人観光客を“おもてなし”するための様々な試みが始まっています。そんな中、千葉市ではムスリム(イスラム教徒)対応の美容室が登場しました。一体ムスリム対応の美容室でどんなサービスが行われているのか、見ていきましょう。

日本の美容室はムスリムには利用しにくい?

ムスリムの女性といえば、頭まですっぽりとスカーフをかぶるファッションで有名ですよね。ネット上では「美容室とかどうしてるんだろう…」「ムスリムの女性って人前で髪を切るの?」といった声がよく上がっています。実際にムスリムの女性は“家族以外の男性には髪を見せない”という教えを守っている人が多いようです。日本ではガラス張りで外から見えるようになっている美容室がほとんどで、男性美容師の割合も多いため、ムスリム女性には利用しにくいと言われていました。
 
そこで千葉市では「千葉市美容事業協同組合」と協力し、2015年からムスリム向けのサービスを取り入れた美容室を開設していきました。千葉市の公式サイトによると、2017年4月1日時点で12店舗がムスリム向けサービスを行っているようです。
 
具体的にどんなサービスを行っているのかというと、まずカーテンやパーティションを設置し、個室のような空間を作ることで、男性の視線を避けられるように配慮。またヘアカットを女性美容師だけで行ったり、英語に訳したメニューを用意したりと、様々なサービスを行っています。

千葉市以外でも始まっている“ムスリム対応”

2016年6月の『おはよう日本』(NHK系)では千葉市のムスリム対応美容室を取材し、どんなサービスが行われているのかを紹介していました。そのお店ではムスリム女性が来客する際、男性に見られないようにお店を貸し切り状態にした上、外から見えないように窓にカーテンを設置。お店を訪れた女性は取材に応じて「日本に長くいて、いつも困っていて… うれしかった」とコメントしていました。
 
ムスリム女性が利用できる美容室があるのは、千葉市だけではありません。そもそも日本で一番最初にムスリム対応サービスを取り入れたのは、2013年に開設した東京・恵比寿の美容室。その後も都内でムスリム対応の美容室が増えている他、他県でも貸し切りタイプの美容室をムスリム女性が利用するというケースがあるようです。
 
画像出典:DVIDSHUB / Afghan women voice concerns to coalition forces [Image 4 of 4] (from Flickr, CC BY 2.0)

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