アメリカやメキシコは“肥満大国”なんて言われることがありますが、日本国内でも「おでぶ」が多い都道府県があるって知っていますか? 今回は「おでぶ」が多い地域と、その理由について見ていきましょう。
1位はどの都道府県?
太っているかどうかは、体重だけでなく身長との比率によって決まるもの。そこで肥満度を判定するための基準としてよく使われるのが、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算されるBMI(ボディマス指数)。この数値が25を超えていると肥満判定されてしまいます。
厚生労働省は平成24年に、全国の都道府県におけるBMIの平均値を調査しました。そこで男女ともに上位を占めたのが、長崎県と沖縄県。男性1位がBMI24.4の長崎県で、2位は24.3の沖縄県(岩手県・青森県・秋田県と同率)。女子では逆に沖縄県が23.9で1位、長崎県が23.6で2位という結果に。
ちなみに長崎県については、昨年の『サタデープラス』(TBS系)でも最も肥満になりやすい県として紹介されていました。番組では長崎県民が肥満になりやすい原因の1つとして、砂糖が大好きな県民性があることを指摘。長崎名物のカステラにザラメがついていることや、皿うどんを砂糖で甘く味付けしていることが取り上げられました。
この放送に納得する人は多かったようで、ネット上では「長崎って肥満になりやすいのか! まあ甘いもの好きな文化だしなあ」「他県には名物がカステラとちゃんぽんってだけで納得されそう」といった声が続出。
他方で、沖縄についても“太りやすい”食文化だと指摘する人が多いようです。ハンバーガーやステーキなど欧米スタイルの食生活が浸透していること、ちんすこうやサーターアンダギーが高カロリーなこと、とにかく料理を大盛りにしてくることなど、様々な理由が挙げられています。
運動不足も関係ある?
食べすぎで太るのは当然かもしれませんが、運動不足も肥満の大きな原因ですよね。厚生労働省は都道府県別で1日に歩く“歩数”の平均値も発表しているので、こちらも確認してみましょう。女子の歩数で比べてみると、長崎県は全国ワースト5位の6,226歩という数字でしたが、沖縄県は7,199歩とあまり低い順位ではありません。ただ、最もBMI指数の平均値が低い三重県は歩数も全国5位という好記録を残しています。
もちろん以上はあくまで統計データなので、どこの県でも個人差はあるもの。くれぐれも「私は太りやすい県じゃないから大丈夫!」なんて油断して、美味しいものを食べすぎないように気をつけてくださいね。
画像出典:hirotomo t / 皿うどん (from Flickr, CC BY 2.0)