女性の美しさを引き立てるために欠かせない化粧品。アイメイクやリップなど華やかな印象を持たせるためのメイクアップ用品から、お肌の調子を整える基礎化粧品まで様々な種類がある。しかし中には本当の意味とは別の意味で解釈されたり、似た成分とごちゃ混ぜになっていることも。正しい意味や目的を知って、アイテムの使用効果を高めていこう。
「エモリエント」=保湿ではない!
「エモリエント」という化粧品用語を聞いたことがあるだろうか? 乳液やオールインワン化粧品の商品名や効果の紹介欄にエモリエントという言葉が使われていることも多いので、“保湿”と似たような意味で覚えている人が多いかもしれない。
エモリエントとは皮膚から水分が蒸散するのを防いで肌のうるおいをキープし、皮膚をやわらかくする作用のこと。皮膚の表面に膜を張り、肌にうるおいを閉じ込める物質は「エモリエント剤」とも呼ばれている。
一方で「保湿」とは、皮膚内の水分不足を補って肌がうるおっている状態を保つこと。どちらも肌を保湿するという目的は同じだが、保湿がお肌の水分量を増やすことでうるおいをキープするのに対して、エモリエントは肌表面にバリアを張ることでお肌のうるおいを保っている。
そのためエモリエントと書かれたアイテムを使う時には注意が必要。エモリエントを先に使うと、その後いくら保湿成分の高い化粧品を使っても意味がない。「エモリエント」と書かれた化粧品は最後に使うか、メーカーが推奨する順番で使用したほうがいいだろう。
「パール」と「ラメ」は気分やシーンで使い分ける
メイクアップのアイテムを探す時に知っておきたいのが、「パール」と「ラメ」の違い。この2つは主にアイシャドーや口紅、マニキュアなどのネイル用品に使用されている。どちらも光沢を出すための素材だが、その効果には大きな違いがある。
パール剤が数十ミクロン~数十ミリの程度の大きさで粉末状であることが多いのに対し、ラメ剤は数百ミリ~数ミリ程度のかなり大きなサイズまで用意されており、形も丸や四角、星など様々な種類がある。
パールはその名の通り、“真珠”のように見る場所によって異なる輝きを放ち、少し控えめな印象。ラメは一粒一粒が大きいこともあり、豪華なイメージになりやすい。そのため面接や職場ではパールの入ったアイテムを、パーティーやイベントなどの華やかな場所ではラメ入りのアイテムを使うのがおすすめ。プライベートでは自分の気分やファッションに合わせて使い分けてみると色々な楽しみ方ができるはず。
画像出典:Karolina Mis / Beauty Products – Skin Care (from Flickr, CC BY 2.0)