「リフレクソロジー」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか?「リフレクソロジーって一体なに?」「足つぼマッサージの事じゃないの?」と思う方も多いでしょう。ここでは、リフレクソロジーについて詳しくご紹介していきます。リフレクソロジーの種類や効果、それに携わるお仕事なども見ていきましょう!
INDEX
■リフレクソロジーとは
■リフレクソロジーの種類
■リフレクソロジーの効果
■リフレクソロジーを受ける頻度
■施術中の痛みはどれくらい?
■足つぼマッサージとの違い
■リフレクソロジストのお仕事
■リフレクソロジーの資格や学校
■まとめ
リフレクソロジーとは
リフレクソロジーとは、足裏や手の平、耳などの身体の一部分を刺激して体の不調を改善したり、疲労を回復させたりする療法です。体の不調や疲労だけでなく美容効果にも期待が高まり、リフレクソロジーを行うサロンに定期的に通う人も多いのです。
リフレクソロジー(Reflexology)という言葉には、反射を意味するリフレックス(reflex)と学問を意味するロジー(logy)が含まれています。主に足裏にある「反射区」が最も重要で、反射区を刺激する事で臓器や各器官に働きかけていきます。足裏には、第二の心臓と言われる程、大切な伝達機能が多く備わっているという事なのですね。
足裏の反射区へ適度に刺激を与える事で自然治癒力を引き出し、様々な機能の改善をはかります。また、足裏へ心地よい刺激を与える事で自律神経が整えられ、ストレス解消やリラックス効果を得るなど、精神面への良い効果も期待できるのです。
リフレクソロジーの種類
リフレクソロジーにも種類があり、サロンによって取り扱うメニューが異なるので、より効果が見られる方を選んでみて下さい。どのタイプのリフレクソロジーが自分に合うのかを知っておくと良いかもしれませんね。ここでは、リフレクソロジーの種類をご紹介します。
英国式リフレクソロジー(西洋式リフレクソロジー)
英国式リフレクソロジーは、西洋式リフレクソロジーとも呼びます。施術の特徴は、足裏の反射区に対し優しく刺激を与えていきます。指の腹を使い撫でるようにしていきます。足裏だけでなく首や肩、耳や手などにある反射区をマッサージする事もあり、心地よく施術を受けたいという人には向いているでしょう。
また、英国式リフレクソロジーに近い施術方法を用いるドイツ式リフレクソロジーというのも存在します。強い刺激を与えずにリラックス効果を促進させます。
台湾式リフレクソロジー(東洋式リフレクソロジー)
台湾式リフレクソロジーは、東洋式リフレクソロジーとも呼びます。施術の特徴は、足裏の反射区に対し強めの刺激を与えていきます。指の腹や関節を使い強く押していくので、痛みに耐えられないという人も少なくありません。予防医学の一つとされており、リラックス効果を求める人には向いていないかもしれません。しかし、「これは、治療なんだ!」と自分に思い聞かせ、体の改善のために頑張る人も多いのです。何度か受けていくうちに体質が改善され痛みが和らぐ事もあるので、不調に対する改善が見られたら続けてみても良いかもしれませんね。台湾式リフレクソロジーより、少し刺激の弱いタイ式リフレクソロジーというのもあるので、やはり自分に合ったリフレクソロジーを選んでみると良いでしょう。
リフレクソロジーの効果
血流やリンパなど、体内循環の改善
血液やリンパ液は、カラダにとってなくてはならない酸素や栄養素を運ぶ大切なもの。同時に不要になった二酸化炭素や老廃物を運ぶ役割もあるので、血液やリンパ液の流れが滞ってしまうと、カラダに様々な不調が出てきてしまいます。リフレクソロジーには、血液やリンパの流れを改善する効果があるので、免疫力の向上やむくみの解消につながります。
器官と臓器の活動を整える
足裏の反射区には、肝臓や心臓・胃などの重要な器官に繋がる部分があり、その反射区を優しく撫でるだけでも、対応する器官の正常な活動を促すことができます。ちなみに、臓器が疲れていると、そこに対応した反射区は少し硬くなるので、どの器官が疲弊しているのかは、リフレクソロジストであればすぐに分かってしまうのです。臓器や器官を正常化する事で、体が持つ本来の自然治癒力が引き出され、健康維持にも役立つというわけですね。
ホルモンバランスの調整
ホルモンバランスは、ひどいストレスや不規則な生活習慣が続くと、すぐに崩れてしまいます。ホルモンバランスが崩れると身体に不調が起きたり月経のリズムが乱れたりすることも。足を揉むことがストレス状態をやわらげることにもつながるので、リラックスしながら身体の働きを正常にして、ホルモンバランスを整えることができます。自分では、足裏をマッサージする事さえ忘れてしまう事もあるので、リフレクソロジストにお願いしてみると良いのではないでしょうか。
リラクゼーション効果
足裏へのリフレクソロジーは、激痛を伴う足ツボマッサージとは異なり、痛みを感じる事はほとんどありません。(リラックス効果を求める人は、英国式リフレクソロジーがおすすめ!)リフレクソロジストが素手でマッサージするため、人のぬくもりでより安心感を得られ脳がリラックス状態に。心と身体はリラックスした状態になり、施術中に眠ってしまう人も多いよう。足裏だけの施術なので他のマッサージよりも受けやすいのも、嬉しいですね。
リフレクソロジーを受ける頻度
リフレクソロジーの施術を受ける頻度はどれぐらいが良いのでしょうか。施術を受ける目的にもよりますが、メンテナンスであれば月に1回程度が良いでしょう。疲れを溜め込み過ぎると良くないので、そうなる前に仕事やプライベートの忙しさを考えて調節してください。
また、ストレスの解消やリラックス効果を求める場合には、月1と決めずに心や身体がしんどいと感じた時に施術を受けると良いでしょう。足裏には、第二の心臓と言われる程、大切な伝達機能が沢山備わっています。自分ではわからないこともあるので、リフレクソロジストに身を預けてみましょう。
施術中の痛みはどれくらい?
足裏などの反射区を刺激するリフレクソロジー。「施術中には痛みが生じるのではないか?」と不安な気持ちがある方も多いでしょう。TVやYouTubeなどで、足つぼマッサージを受けて悶絶している人をよく見かけます。ですが、リフレクソロジーは足つぼマッサージとは別物です。多少の痛みを感じる人はいるかもしれませんが、反射区を優しく刺激するので、そこまで痛みを感じる施術ではありません。
また、足裏を刺激して「痛ければ痛いほど効果がある」という科学的なデータもありません。リフレクソロジストに施術してもらう際に、痛みがないからと言って効果がないわけではありません。痛みの感じ方は人それぞれなので、リフレクソロジーでも意見が分かれるのではないでしょうか。体の不調をケアするために施術を受けるわけなので、自身が心地よいと感じられる施術を受けられると良いですね。
足つぼマッサージとの違い
「リフレクソロジーって、足つぼマッサージと同じ?」と疑問に思っている人も少なくないのではないでしょうか。足つぼマッサージとリフレクソロジーは別物です。
足つぼマッサージは、東洋医学を使った健康法です。足裏の“点”を刺激してカラダの中にある気の巡りを良くすることで、不調を改善していきます。対してリフレクソロジーは、しこりのある部分や腫れている箇所の“反射区”を刺激するのです。
身体のさまざまな部分とつながりを持つ足の裏には、各器官に密接につながっている「反射区」という部分が存在します。爪の先で言うと親指部分には、頭や脳、目や耳などの頭部に関連する反射区が密集しています。土踏まずあたりには消化器系などの内臓、かかと付近には下半身の器官に関係する反射区が多いというように様々な反射区があるのです。
足裏の反射区を刺激することで体の特定の部位が作用し、身体のだるさや倦怠感、むくみなどの問題を解消。また、カラダの不調を治すだけでなく、本来持っている自然治癒力も高めてくれるというわけです。
関連記事:足裏マッサージで健康な体を手に入れよう
リフレクソロジストのお仕事
ここまで、リフレクソロジーの種類や効果をご紹介しました。リラクゼーションサロンで施術を受ける事ができるので、定期的にメンテナンスに行けると良いですよね。専門的知識と技術を持った「リフレクソロジスト」に体の不調を相談する事で、改善へと促してくれるでしょう。
そんなリフレクソロジストのお仕事は、国家資格など公的な資格はなく民間資格を取得して働く人が多いようです。認定団体がいくつかあり、「リフレクソロジスト」や「リフレクソロジープロライセンス実技士」などの資格をする事ができます。
カウンセリング
リフレクソロジストのお仕事は、お客様の身体の不調を聞くことからスタートします。精神的な悩みなどより多くの情報を聞くことができれば、質の高いリフレクソロジーを行うことができるので、お客様が不快に思わない程度に普段考えていることや今の気持ちを聞いていきます。
また、ほとんどのサロンでは専用のヒアリングシートが用意されています。お客様に事前に記入していただいて、それをもとにカウンセリングを行うサロンもありますよ。
施術
施術には基本的に「フットチャート」と呼ばれる、反射区と内臓器官の関係を表した図を使用します。フットチャートはアメリカの理学療法士であるユーニス・イングハムが作成した図。どの部分の足裏がどの器官に繋がっているのかを記したもので、これをもとにして、お客様の足の形や悩みに合わせて施術を行っていきます。
施術の内容によってはお客様が眠りにつく事もあり、心地よい空間を提供していくというのもリフレクソロジストの仕事なのですね。
施術後のカウンセリング
来店時のカウンセリングだけでなく、施術後のカウンセリングも大切な仕事のひとつ。「○○様がおっしゃった通り、△△の部分の足裏が少し硬かったですね」「□□の部分が疲れているようなので、普段から気をつけてみて下さい」など、施術をしてみてわかった事や日常生活でのアドバイスなどを行っていきます。また、前回の施術からの調子もヒアリングしつつ、今後の施術計画も話していくようにします。
リフレクソロジーの資格や学校
リフレクソロジーを深く学びたい!という方もいるでしょう。反射区療法と呼ばれる足裏のマッサージを行うことで、内臓の自然自癒力を促進されるという狙いがあり、そう簡単には習得できない技術なのかもしれません。リフレクソロジーには、理論や知識を学べる学校もあれば資格も存在します。
たとえば、以下のようなスクールがあります。
- 日本リフレクソロジスト養成学院(REFLE)
- ウィルワン整体アカデミー
- グローバルボディケア総合学院
- YMCメディカルトレーナースクール など
スクールに通うのが難しい人には、通信講座を受けるというのも一つの手です。
- キャリアカレッジジャパン
- 国際総合学院IMSI など
また、リフレクソロジーに関する資格も多く存在します。学びたい技術や仕事で活かしたいと思える技術を、積極的に習得していくと良いのではないでしょうか。技術を習得したら、資格取得にチャレンジしてみてくださいね!
【リフレクソロジーの資格例】
- リフレクソロジーレギュラー
- リフレクソロジーマスター
- リフレクソロジートップインストラクター
- リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格
- リフレクソロジスト資格 など
関連記事:リフレクソロジストの資格取得に向けて!
まとめ
いかがでしたか。
足裏の反射区を刺激して、体の不調を整えるリフレクソロジーについてご紹介しました。自宅や職場の近所など、リラクゼーションサロンに訪れればリフレクソロジーを取り入れているサロンもあるのではないでしょうか。
治療としてしっかり不調を改善したいという場合には、痛みがあっても台湾式リフレクソロジーを選ぶべきでしょう。しかし、痛みに耐えられないという方も多いので英国式リフレクソロジーでまずは試してみるというのも良いのではないでしょうか。
リフレクソロジーは、少しの時間があれば日常生活の中でも取り入れられるので、リフレクソロジーを学んで自分自身に試してみて下さい。強い力で押さなくても、足裏をマッサージする事で体も温まりリラックス効果も期待できるでしょう。血流を良くし、老廃物を流し、健康維持に役立ててみて下さいね。