足裏から各器官に繋がる反射区を刺激して、体の不調を和らげたり自律神経を整えたりするリフレクソロジーのお仕事。リフレクソロジー(反射療法)を実践する民間療法士をリフレクソロジストといい、心と体のバランスを整えます。そんなリフレクソロジストが活躍する場は多く、「これからリフレクソロジストとして働こうかな」と考えている人も迷ってしまうのでは?今回は、リフレクソロジストが活躍する場や雇用形態についてご説明します。働き方を決める際に、参考にしてみてください!
INDEX
■リフレクソロジストの活躍の場
-リフレクソロジーサロン
-リラクゼーションサロン
-医療現場・介護施設
-ホテル・旅館・スポーツクラブ
-リフレクソロジスト養成学校
■リフレクソロジストの雇用形態
■リフレクソロジストの働き方選びのコツ
リフレクソロジストの活躍の場
リフレクソロジー技術は誰でもできるわけではなく、お客様へ施術を施せるようになるには、それなりに時間を費やして知識と技術を学ぶ必要があります。そのため、リフレクソロジーを行うサロンでは、リフレクソロジストを雇いたいオーナーが沢山います。その活躍の場は、一般の人が訪れるリラクゼーションサロンから医療や介護の現場まで幅広く存在し、仕事でのやりがいや身に付くスキルも働く場所によって異なります。そのあたりもご紹介していきます。
リフレクソロジーサロン
百貨店やショッピングモール、ターミナル駅構内にあるリフレクソロジーサロン。ハンドやフットのリフレクソロジーメニューを主に提供していきます。リフレクソロジーの技術を極めたい人は、リフレクソロジーサロンに勤めてみると良いでしょう。
「フットリフレクソロジー」「ハンドリフレクソロジー」の他にも、優しく刺激する「英国式リフレクソロジー」などを行います。サロンによっては、刺激の強い「台湾式リフレクソロジー」をメニューとして提供している所もあります。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロンも、リフレクソロジーサロンと同様で百貨店やショッピングモール、ターミナル駅構内にある事が多いです。リラクゼーションサロンは、リラックスしてもらう目的で出来ており、アロマオイルを使った「ボディトリートメント」や凝り固まった部位への「もみほぐし」を主に行ないます。
リラクゼーションサロンでは、リフレクソロジーのメニューを導入する事もあり、アロママッサージの技術を持つエステティシャンの他に、リフレクソロジーの技術を持つリフレクソロジストが在籍している事があります。リラクゼーション効果をもたらしながら、リフレクソロジーの施術で体の不調を整えてあげられると良いですね。
医療現場・介護施設
高齢化が進む日本において、介護施設や医療現場でリフレクソロジーが用いられる事があります。西洋医療の治療に伴う苦痛を緩和させる目的で、リフレクソロジーをはじめとする補完治療が知られるようになりました。
お年寄りと会話をしながらリフレクソロジーを行ったり、医療現場で病と向き合う患者さんに寄り添ったりと、施術をしながら会話をして心を癒してあげられると良いのかもしれませんね。リフレクソロジストは、病院や高齢者施設だけでなく在宅でケアを行うなど、活躍する場所に広がりを見せています。
ホテル・旅館・スポーツクラブ
国内旅行を楽しむ人たちの楽しみでもある宿泊施設での過ごし方。多くの温泉宿やホテルに、リフレクソロジーを含めたリラクゼーション施設が併設されているのを見かけます。あん摩マッサージや指圧などが従来からサービスとしてありましたが、近年ではリラクゼーション効果の高いメニューが多くなってきました。リフレクソロジーもそのひとつです。
また、スポーツクラブなどで汗を流した人たちへの施術も行なわれています。健康維持や美意識の高さからスポーツクラブを利用するという人も多いため、体の不調を緩和するリフレクソロジーは人々に喜ばれるメニューなのかもしれませんね。個人的にも健康に興味があり運動も好き!という人にはぴったりな職場環境なのではないでしょうか。
リフレクソロジスト養成学校
リフレクソロジーの技術や知識を身に付けてサロンで働くというのが一般的ではありますが、経験や知識を活かして学校でインストラクターの道を目指す人も少なくありません。お客様を相手にするか将来のリフレクソロジストを相手にするかという大きな違いがあります。
予約次第で変動するサロン業務より講習の時間が決まっている講師のお仕事の方が、規則的で働きやすいのかもしれませんね。しかし、リフレクソロジーの技術と知識を持っていても人に教える事は難しいものです。人に教えるための教育を受ける事から始めると良いでしょう。インストラクターとして働くための民間資格も存在するので、資格取得を目指してから挑戦してみても良いのではないでしょうか。
関連記事:リフレクソロジストの資格の種類とは
リフレクソロジストの雇用形態
ここまで、リフレクソロジストの活躍の場を紹介いたしました。では、働き方としてはどのような雇用形態があるのでしょうか。どんな職種においても雇用形態の違いによるメリットはありますが、これからリフレクソロジストとして働く人にとって最適な働き方が出来るようようご説明していきます!
正社員
正社員として働く場合、基本給が定められていたり社会保険に加入出来たりと安定した生活ができるのではないでしょうか。毎月のお給料も決まっていて、何かを購入するにも計画を立てやすいですよね。福利厚生などの待遇を受けられるというのもメリットとなるでしょう。しかし、勤務時間や休日に関しては、予め定められているため「この日は3時間勤務で、明日は5時間勤務がいい!」なんて事はできません。1日8時間のフル勤務が可能な場合や基本的にお休みもサロンに合わせられるという人に向いている働き方ですね。
アルバイト/パート
アルバイト/パートとして働く場合、勤務時間や曜日に融通が利くというのが一番のメリットではないでしょうか。また、扶養内で働かなければならない人にとっては、勤務時間や日数を調整できる事がポイントとなってきます。お給料は1時間単位で支払われる時給制が多く、働いた時間により給与額が変動します。毎月のお給料が決まっているわけではありませんが、同じ時間で働く事で給与額の目安がつくようになるでしょう。
フリーランス
フリーランスとして働く場合、個人事業主のためサロンが定める雇用形態に合わせなくても良いのです。そのため、勤務時間や休日は自分自身で決められるのが大きなメリット。雇用主がサロンではないので、自由度は高いでしょう。また、サロンで十分に集客出来ているのであれば、集客活動をしなくても良い可能性があります。一からサロンを開業するとなると、集客活動は避けて通れない所です。お給料に関しては、売上から還元させる仕組みで、サロンが定めた還元率に沿って支給される事になりますよ。
リフレクソロジストの働き方選びのコツ
「リフレクソロジストにはなりたいけれど、働き方に迷っている」という人もいるのではないでしょうか。リフレクソロジストと言っても活躍の場は多岐にわたります。ここでは、リフレクソロジストの働き方選びについてコツを紹介します。是非、参考にしてみてくださいね!
ライフスタイルに合わせて決める
仕事も大切なのですが、まずは自分の生活を優先させた上で仕事選びをしてみても良いのではないでしょうか。リフレクソロジストを募集する求人情報には、以下のように記載している事があります。
- 完全週休二日制や希望休みが取れる
- 時短勤務を許可してくれる
- 17時までの営業で夜遅くならない
リフレクソロジーの業界のみならず美容業界では、夜遅くまでサロンが営業している印象もありますが、中には17時閉店というような所もあるのです。「夜の時間は、家事や育児で忙しいから、その時間帯は家に居たい」という人も少なくないので、その場合には、閉店時間が早いサロンや時短勤務を許可してくれるようなサロンを選んでみてくださいね。また、家族や友人と休みの日を合わせたいという人は、完全週休二日制や希望休みが取れるサロンに勤める事でお休みも取りやすいのではないでしょうか。
極めたい技術で決める
「リフレクソロジストとして働くのであれば、スキルを習得できる環境がいい!」という人もいるでしょう。闇雲に就職するサロンを探すのではなく、自分が極めたい技術を学べそうな所を選びましょう。
例えば…
- アロマオイルを使ったトリートメント技術が学べる
- 関節や器具を使ってツボを押し、刺激を与える東洋式リフレクソロジーを学べる
- 指の腹で撫でるように足裏を優しく刺激する西洋式リフレクソロジーを学べる
どのようなメニューを扱っているかを確認したり採用面接の時に直接担当者に聞いてみたりしても良いですね。将来、どのようなリフレクソロジストになりたいのかをしっかり自分自身で見つめ直して、目標に向かって歩みを進めていきましょう。
お給料で決める
リフレクソロジストはさておき「自分の夢のために、とにかく収入が必要!」という人もいるのではないでしょうか。収入のために、リフレクソロジストとして働くという選択もあるはずです。給与額で判断するのも良いですし、給与体系で決めてみるのも良いでしょう。
- ひと月の収入がわかりやすい月給制
- 施術をした分で支払われる歩合制
- 勤務した時間で支給される時給制
月給制となると固定給であるため、ひと月にどれだけ働いても給与額は変わりませんが、インセンティブがつくようなサロンであれば給料アップも見込めます。自分の頑張り次第で給与額を変動させたい!という場合には歩合制が合うでしょう。
このように、何を優先させたいのかを明確にする事で働き方を選びやすくなります。また、自分の技術がどれだけあるかという面でも働ける場所は左右しますが、「このサロンで働きたい」と思えるサロンに就職できると良いですね。