美容スペシャリストな自分になるために

更新:2017.01.13

作成:2017.01.06

事務・受付・その他オフィスワーク

秘書の種類によって必要な資格が変わる!? 業種別の検定や合格方法とは

出典:ぱくたそ(www.pakutaso.com) [photo すしぱく/モデル 土本寛子]


会社の社長や国会議員などをサポートする「秘書」というお仕事。必須となる資格はありませんが、電話対応や書類整理などの雑務をはじめ、上司の仕事がスムーズに進むように資料を作ったり重要人物に対応したりと、幅広い知識とスキルが求められます。
 
そこで秘書として働くため、「秘書検定」を取得する人が多くいます。ですが秘書といっても様々なジャンルがあり、専門的な資格が必要になることも。今回はその内「国際秘書検定」と「政策秘書検定」、「医療秘書検定」の三つを取り上げてご紹介します。それぞれ資格を取得するための対策方法なども異なるので、秘書を目指している人は注意してくださいね。

国際ビジネスの場で役立つ「国際秘書検定」

外資系の企業や国際的なつながりの深い学校・団体で働く秘書にとって、英語力は必要不可欠。「一般社団法人 日本秘書協会」が実施する「CBS(国際秘書)検定試験」は、日本語と英語をコミュニケーションの手段として使いこなすだけではなく、秘書業務での処理能力を高めることを目的としています。バイリンガルスタッフとしての実力を証明できる珍しい検定なので、国際的な場で働きたいという人にオススメですよ。
 
なお、同検定には「CBSプライマリー試験」と「CBSファイナル試験」があります。「CBSプライマリー試験」ではスケジュール管理やビジネスの場での正しい日本語の使い方に加えて、実務的なビジネス英語の能力が問われます。そして「CBSファイナル試験」では、英語での業務管理や経営・法律・会計などの経営管理の知識やスキルが必要になり、日本語と英語の両方を用いた個人面接も実施。公式サイトに掲載されているデータを元に、2010年から2015年の合格率の平均を比べると前者が57.7%、後者が25.5%ということからも、後者の難易度の高さが分かります。
 
また、受験料については前者が9,800円(税込)で、後者が20,000円(税込)。試験のための講座や演習が別に用意されているほか、無料でのオリエンテーションも開催されているので、気になる人は説明会に参加してみるのも良いですね。
 

政策担当秘書になるには「政策秘書検定」が必須

国務大臣や国会議員などの公務に携わる人物をサポートする人を「公設秘書」と呼びます。そして、公設秘書の中の一人である「政策担当秘書」になるためには「政策担当秘書資格試験」に合格していなければなりません。年に1回だけ開催されるこの試験は、政治担当秘書に必要とされる知識や能力を持っているかどうかを判定する国家試験。受験料は無料で、65歳未満かつ大学を卒業(卒業見込み、また同等の学力があるとみなされた場合もOK)していれば誰でも受験することができます。
 
試験内容は筆記問題の第1次試験と口述の第2次試験から構成されており、受験者の合格率は2013年から3年間の平均で8.9%。政治・政策に関する出題が多いので問題が難しいのはもちろん、試験対策のためのテキストや講座がほとんどないので、同試験に関する勉強自体が難しいということが合格率の低さにつながっているのかもしれません。合格した人の中には例題や過去問を使って知識を得たり、合格者から実際の試験について質問して対策をとっている人もいるようです。

「医療秘書検定」で医療現場での業務を円滑に

医療秘書とは医療現場で医師や部門全体をサポートする秘書のこと。治療などの医療行為を行うわけではありませんが、業務のために医療に関する知識やスキルが必要になります。そんな医療秘書のための検定には、「一般社団法人 医療秘書教育全国協議会」が実施する「医療秘書技能検定試験」や、「一般財団法人 日本医療教育財団」の「医療事務技能審査試験」など、いくつか種類があります。受験料は実施する団体や級によって異なりますが、3,000~7,000円ほどが一般的。
 
医療という言葉のせいで難しいイメージが先行して敬遠されがちな資格でもありますが、級によっては独学で合格できることも。医療秘書のためのテキストも数多く出版されており、通信講座を利用する場合でも数万円で受講できることがほとんどです。資格取得のための費用がかさまないのも嬉しいところですね。
 

そのほかの秘書は資格が不要?

「医療秘書」や「議員秘書」などのほかに、「法律秘書」や「学者秘書」などの専門的な秘書の仕事もあります。しかしこちらの場合、専門的な知識があるに越したことはありませんが、一般的な秘書に求められる知識やスキルがあれば問題ないところが多いようす。もちろん、業務をこなしていく上で業種によって異なる部分は出てきますが、その都度対処方法を覚えていけば事足りるようです。「どうしても不安…」という人は秘書検定などの一般的な資格を通して勉強すると良いですよ。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

expand_less