誰だって仕事でミスをしてしまうことはありますよね。そこで上司からこっぴどく怒られてショックを受けた、なんて経験をした人もたくさんいるのではないでしょうか。しかし始めから仕事を完璧にできる人はいませんし、会社側もそこまで求めていません。むしろミスは誰でも通る道、と考えるべきです。
最近の大学生は、そもそも「怒られることに慣れていない」人が多いと言われています。大学生向けのアンケートでは「怒られたことがない」「怒られずに育った」などの声もちらほら。ですがいざ社会に出たとき、一度も怒られることなく立派な社会人になっていくことは難しいので、「怒られたときの対処法」をしっかり身につけておきましょう。
ショックだけで終わらせない
「怒られること」は誰にとっても怖いものですよね。怒鳴られたり、ねちねちずっと注意されたりすると、申し訳なさから萎縮してしまいます。注意が終わって席に戻っても、「怒られた」というショックが残って動揺してしまい、仕事が手につかない…なんてこともあるでしょう。しかしいつまでもそのショックを引きずっていると、仕事に悪影響が出てさらなるミスにつながってしまう可能性もあります。それよりも「なぜミスをしてしまったのか?」「もう同じミスはしない!」と反省をして、次の仕事に気持ちを切り替えた方がはるかに建設的です。
誰でも「怒られたくないな」と思いながら仕事をしているもの。感情的な部分でショックを受けるのは仕方ないことです。ですが、怒る側も好きでやっているわけではなく、同じミスをしないように、仕事の一環として怒っているのです。むしろあなたに期待しているからこそ、親身になって怒ってくれているのかもしれませんね。なので「あー怒られちゃったー」「ショックでやる気が出ない」といった感情で終わらせず、怒られたことをキッカケに反省や改善に努めてみてはいかがでしょうか。
怒られやすい人の特徴
上ではミスをして怒られた場合のことを書きましたが、次は「何で怒られてしまうのか?」を紐解きます。「ミスをする」というのは、うっかり失敗してしまった場合を除くと、そもそも仕事内容の把握にあやふやな点があったことが原因。そのため教わった時に書いたメモを見るなり、上司に相談するようにしましょう。それができていないと「常識のない人」と周りから思われてしまったり、怒られるキッカケになってしまうかも。
社会に出ると「連絡・報告・相談」のいわゆる「報・連・相」が常識になります。わからないことや些細な気づきがあれば上司に相談するようにして、何か教わる時はメモを書く癖をつけましょう。そうすればミスを未然に防げますし、余計な質問をすることも減るので、印象がグッと良くなるはずです。
あとは、基本的なことですが「返事」もとても大事。元気のない、覇気のない声で返事をしていると「この人やる気あるのかな?」と思われてしまいます。もしそこでミスをしたら、さらに印象が悪くなるかもしれません。挨拶にも言えることですが、相手にしっかりと伝わるように声を出すことは社会の常識。些細なことですが、こういったコミュニケーションの初歩から相手に対する印象が決まっていくので、普段から元気よく挨拶、返事をするように心がけましょう。
怒られることは成長のチャンス
また、勘違いしないほうがいいポイントが一つあります。それは「怒られないように仕事をすること」が大事ではない、ということです。もちろん優秀であればあるだけ会社に重宝されるでしょう。ですが、誰もがそう上手くいくわけじゃありません。たくさんの失敗があってこそ成功があり、その先に成長があるんです。
上では怒られないようにするには、人に与える印象を良くした方がいいと説明してきました。それだけではあくまで準備ができただけで、スタート地点に立った段階でしかないと思う人もいるかもしれません。ですが社会人は当たり前のことを当たり前にできることがとても重要。怒られることを恐れて消極的になるよりも、積極的に質問したり、自ら声をかけたりすれば、はるかに印象が良くなりますし、それでミスしても自分の成長につなげられるでしょう。