責任や人間関係などのしがらみから解放され、自分の好きなことが出来る休暇は誰にとっても楽しいものですよね。しかしどんな楽しい休暇もいつかは終わって、再び仕事三昧の辛い日々がやってくるもの…。なかなか休日気分から抜け出せず、仕事のモチベーションが低いままでミスを連発してしまうなんて人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は休み明けを上手に乗り切る方法をご紹介。休み明け前日までにやっておきたいことから、出勤したその日に出来ることまで取り上げていきます。また、お正月などの長い連休明けに気をつけたいポイントもまとめているので、要チェックですよ。
休みが明ける前にタスクをリストアップ
長い休暇をだらだらと過ごして、何の準備もなく出勤する日を迎えてしまうと、楽しかった“休暇”と辛い“仕事”とのギャップでやる気が出なくなってしまうもの。そこで休み明けの自分をしっかりと仕事モードにするための準備として、出勤したらやらなければならないタスクを休暇の最終日にリストアップしておくことをおすすめします。
「貴重な休暇に仕事のことを思い出したくない…」という方もいると思いますが、タスクを文字として視覚化しておくことで、出勤した時の自分の行動を具体的に想像することができ、休暇と仕事のギャップを埋める手助けをしてくれるはずですよ。
出勤前に声を出してみる
タスクをリストアップした後は、出勤日当日の朝に「今日は~をやる!」という様に“やる気”を声に出すとさらに効果的です。こうした技術は「アファメーション」と呼ばれていて、願望などを実際に声に出すことによって、自分の無意識を変えてあげることが出来るのだと言われています。
そのため逆に言えば、「仕事行きたくないなぁ~」と休日明けからネガティブなことを呟いてしまうのは良くないんですね。嘘でも良いので「今日はすごい調子良い!」「今日は絶対~出来る!」みたいに、ポジティブなことを口にするように意識すれば、気持ちも自然と上向いてくるかもしれません。
小さなことから手を付けよう
万全の準備でやる気をみなぎらせたら、いざ出勤! しかしデスクの前に座った途端、急にやる気がしぼんでしまうことも少なくありませんよね。そうした時は時間がかかりそうな作業をひとまず避けて、簡単ですぐに終わりそうな作業から手を付けてみましょう。
人のやる気にはドーパミンというホルモンが密接に関連していると言われています。そこでドーパミンを増やすには、脳の側坐核という部分を刺激してやるのがいいそうなのですが、そのためには何でもいいので行動を起こすことが大切なんです。何か簡単な作業や得意な作業からやり始めることで側坐核に刺激を送り、やる気を引き出すことを狙ってみましょう。一度側坐核を刺激して活動させてしまえばこっちのもの、後は自然に体が動いてくれることでしょう。また得意な作業をサクサク進めることで「自分は仕事が出来る!」と信じ込ませることも期待できるので、一石二鳥ですね。
連休明けで生活リズムが乱れているのかも?
そして長い連休の後に限ってやる気が出ないという人は、連休中に生活リズムが崩れてしまったことが原因かもしれません。連休中には夜更かしをして、昼間は午後まで寝てしまう…という人も多いでしょう。ですが仕事の時とは違う睡眠時間をとり続けると、その生活サイクルを体が覚えてしまうそうです。その状態からいきなり仕事の時の生活サイクルに戻そうとしても上手くいかないものですし、無理をすると自律神経のバランスが崩れ、交感神経がうまく働かなくなったり、仕事しなくてはいけないのにリラックス状態になったりと、体に様々な不具合が出てしまいます。そのため、たとえ連休中であっても規則正しい生活を心掛けることが重要なんです。
とはいえせっかくの休日なので、ついハメを外して生活リズムが崩れてしまうこともありますよね。そんな時は、朝食を食べる前に外で軽い運動を行ってみてください。外に出ることで日光を浴び、さらに体を動かすことによって脳も刺激されるので、しっかり覚醒することが出来るはずですよ。
画像出典:normalityrelief / Hard work can hurt(from Flickr, CC BY 2.0)、Laddir Laddir / Sleepy(from Flickr, CC BY 2.0)、Bastian Greshake / sleepy(from Flickr, CC BY 2.0)