希望の職場に転職し、仕事は問題なくできるようになったものの、人間関係が上手くいかない…そんな悩みを抱く中途採用者も多いのではないでしょうか。新しい環境に溶け込むのはいつでも大変なことですが、転職して中途採用された場合にはとくに人間関係の構築がむずかしいもの。職場に居場所が作れないと、持ち前のスキルを発揮する前に辞めてしまう、なんてこともありえるかも。
そこで今回は、転職した人が新しい職場で溶け込むために使える4つのポイントをご紹介。自己紹介などのファーストコンタクトから、日常的な会話まで取り上げていきます。いち早く新環境に溶け込んで、あなたが今まで培ってきた能力を存分に発揮してください。
いきなり反感を買ってしまう自己紹介はNG
何事も最初が肝心とはよく言ったもので、自己紹介に失敗して第一印象を損ねてしまうと、それが後々まで響いてしまうことがあります。まず転職した人がやってしまいがちな失敗は、「自分のハードルをやたらと上げてしまう自己紹介」をすることです。新卒採用者と違って、中途採用された人に対しては即戦力として雇われているという意識が職場内に充満していることが多く、ただでさえハードルが高いもの。そこで「〇〇は得意なので任せてください！」や「長い間〇〇やってました」などと言おうものなら、あなたのハードルはうなぎ上り。ちょっとした失敗もできない窮屈な職場を自分から作ってしまうことになります。
逆に自分の弱点を1つや2つ晒してみせるのが、上手い自己紹介をするためのポイントです。もちろん「よくお金を借りっぱなしで忘れてしまう事があります」や「よく浮気します」のような、人間性を疑われるものはNG。「怖いものが苦手で、お化け屋敷に人生で1回も入ったことがないです」のような、誰でも気軽にツッコミを入れることが出来るエピソードがベストですね。
年齢や名前を誤認しない
自己紹介で自分を覚えてもらうことも大事ですが、いち早く新しい仕事仲間を覚えることも必要です。職場には様々な年齢のひとがいるので、上下関係には気をつかいたいもの。「年下だと思ってタメ口で話しかけたら年上だった」なんてことが起こらないように、早めに情報を仕入れておきたいところです。しかし中にはあまり年齢の話をしたくない人や、女性に年齢を聞くのは失礼だと思っている人もいるので、直接本人に聞かないようにするか、もしくは全員に敬語で接してしまっても良いかもしれません。
また、基本的なことですが職場の人間の顔と名前は早めに一致させましょう。新しい環境に飛び込んだ人と違って、あらかじめその環境にいる人たちは、互いが互いを知っていて当たり前と思っているものです。そのような中で人の名前を呼び間違えると、自分が思っている以上に微妙な雰囲気になってしまう可能性も。
やたらと前の職場の話をしない
新しい環境にすばやく馴染みたいなら、「前の職場では〇〇」といったワードは封印しましょう。たとえ前の職場よりも効率が悪い方法で作業するはめになっても、最初は新しい職場の方法でやっていくのが無難ですよ。
そのほかにも、たとえばアパレル業界では「ついつい前の職場のブランドの服を着て出社してしまった」といった失敗があるようです。アパレル関係のお店の中には、自分たちが販売している服のブランドしか着てはいけないようなところもあり、私服でのお仕事とはいえ色々と気をつかいます。とりあえず最初は無難な服装で出勤して、他の人の服装やお店の雰囲気などをしっかりリサーチしていくのがオススメです。
何気ない雑談を軽視しない
転職した人は新しい環境で新しい仕事を覚えなくてはいけないので、休憩中の会話でもついつい仕事の話ばかりになってしまいます。しかし良好な人間関係をはやめに築きたいなら、これはあまり良いことではありません。
そこで、できれば少しずつでも雑談をはさみたいところですが、実践するのは意外とむずかしいもの。たとえば美容関係の職場で「昨日髪型変えてみたんですけど、どうですか？」などと切り出してしまったら、もうそれは仕事の話になってしまいます。また、美味しいお店の話などもよくある雑談ですが、飲食業などで新しく入ってきた人がすると「普段からこれだけリサーチしてますよ」アピールと捉えられかねません。不安な人は、業種に合った雑談の内容をあらかじめ考えておくと良いでしょう。
画像出典：Jakob Montrasio / Sexy office worker casually standing around.(from Flickr, CC BY 2.0)、Nguyen Hung Vu / How to run an effective meeting(from Flickr, CC BY 2.0)、Matt Biddulph / Flash Mob: The Office(from Flickr, CC BY 2.0)