爪甲縦裂症とは?
特にどこかにぶつけたわけでもなく、気づいたら爪が縦方向に割れていたりヒビが入っていたりすることを「爪甲縦裂症」といいます。
爪が割れていると、そこから雑菌や細菌が入ってしまった場合、化膿したり感染症を引き起こしたりする可能性が高くなります。
縦方向に爪が割れる原因はさまざまですが、大きく分けて2種類あります。以下で爪甲縦裂症の原因についてまとめていますので、チェックしてください。
爪甲縦裂症の原因
外的要因
アセトン(除光液)
マニキュアを落とす際に使用する除光液には、とても強い成分が使用されているため、ネイルアートを頻繁に楽しんでいる人は特に注意が必要です。除光液に配合されているアセトンには、爪の油分や水分を溶かしてしまう性質があります。そのため、爪の潤いを保つ役割を奪うことになり、爪がもろくなってしまうのが原因です。ノンアセトンタイプの除光液もあるので、心配な方はそちらを使用してください。
靴
自分の足に合っていない靴を履いていると、必要以上の圧力が爪にかかってしまうので、爪甲縦裂症の原因に。足の爪が縦方向に割れてしまっている人は、普段履いている靴を見直してみてはいかがでしょうか。
その他、乾癬(かんせん)や湿疹などの皮膚疾患・湿気・有機溶剤・アルコールによる影響などが挙げられます。
内的要因
栄養不足
爪を作り出す材料となるたんぱく質が不足していると、十分に栄養が届かず爪が弱ってしまい割れやすくなります。たんぱく質の合成に欠かせない亜鉛や肌のコラーゲンに含まれるケイ素、それらが不足した場合にも爪が乾燥しやすくなりますので、注意してください。
血行不良
爪の成長に必要な栄養素や酸素は、すべて血液によって指先に届けられます。したがって、血行不良になってしまうと爪先まで必要な栄養素が行き渡らないため、爪がもろく割れやすくなってしまうのです。軽い運動や血行を良くするマッサージなどで改善されるので、試してみてはいかがでしょうか。
病気
爪の状態で身体の異常や病気が分かることも。急に爪が割れやすくなったり、何箇所か爪が割れたりする場合は、病気の疑いも考えられます。爪甲縦裂症が起こる病気はいくつかあります。
内臓疾患/内分泌異常/代謝異常/卵巣機能障害/甲状腺疾患/低体温症/糖尿病/貧血/高尿酸血症/甲状腺機能低下症/ホルモンバランスの乱れ
爪甲縦裂症の予防法
上記でも述べたように爪甲縦裂症の原因はさまざまですが、なかでも栄養不足が大きな影響を与えていることがほとんど。毎日の食生活を見直し、バランスのとれた食事を心がけることが重要です。
特にタンパク質(肉類・魚類・大豆食品)、カルシウム(小魚・乳製品)、ビタミンB(豚肉・レバー)、マグネシウム(干しワカメ・干しひじき・アーモンド)、亜鉛(牡蠣)などの栄養素を、積極的に摂取するようにしましょう。