今時、男性ネイリストはめずらしくない?
メイクアップアーティストやスタイリストと同様に、男性もネイリストとして働けます。ネイリストと言えば女性が圧倒的に多い職業だと言われていますが、実は男性でも活躍している方はたくさんいるようです。
近年、高い美意識を持つ男性が多くなり、エステサロンやネイルサロンに通う方が増加しています。その大半が、エチケットとして甘皮の処理やツヤ出しといったネイルケアを目的に通っているそう。都内には男性専用のネイルサロンがオープンしているほど、男性ネイリストの需要も高まっているのです。
女性と同じ空間で施術してもらうのが平気な方もいますが、女性にとっては男性がネイルをされている様子は見慣れないもの。女性の目を気にする方、女性に手を触れられることに抵抗がある方もいるため、男性ネイリストの存在が必要なのです。
需要はあるの? 男性ネイリストの現状
実際に求人サイトを見てみると、男性を積極的に採用しているネイルサロンはあまり多くありません。現状としては「男性ネイリスト」というあり方は、まだまだ一般的ではないと言えます。ですが中には「男性ネイリスト歓迎」と謳っているネイルサロンや、男性ネイリストがオーナー兼スタッフを務めているネイルサロンも。一部では確実に需要が生じているので、男性でもネイリストになることを諦める必要はないでしょう。
女性向けネイルサロンで男性ネイリストが働くことには、どんな有利な点があるのでしょうか。まず大きな強みとしては、女性のお客様が知りたい“男性の本音や好み”を答えられるという点が挙げられます。ネイルサロンに訪れる女性のなかには、ネイルについて男性がどんな風に感じるのか知りたがっている人も多いようす。男性受けが良いネイルデザインについておススメするなど、“男性ならでは”のアドバイスを送ると喜ばれることがあるそうです。
またネイリストを志望する男性はもともと手先が器用で、細かな作業を得意としていることがほとんど。ですが実際にネイルサロンで働き始めると、技術面よりもむしろ接客面で悩みを抱える人が多いようです。男性ネイリストに施術されることに慣れていないお客様ばかりなので、接客スキルがないと相手に困惑されてしまうんですね。
男性がネイリストとして働くには
それでは実際に男性がネイリストを目指すためには、どんな方法があるのでしょうか。一つは男女問わず入学できるネイルスクールでスキルを磨く方法。実際にこの方法でネイリストになった人も多くいるようですが、受講者の大半が女性なので肩身の狭い思いをしないか不安になってしまうかもしれませんね。入学を検討している人はあらかじめ体験レッスンを受けたり、スクールを見学して不安を解消しておくのが良いでしょう。
またネイルスクールの中には個人指導を行っていたり、少人数制のクラスで講座を受けられるところも。独学でネイリストの資格を取得することは難しいとも言われているので、通いやすそうなスクールを選んで資格の勉強を行っていくことをおススメします。
最近ではメンズネイリストになりたい人向けに、男性専門のネイルスクールも登場。様々なメディアで取り上げられ、大きな話題を呼んでいます。一人ではなく集団で勉強できるというだけで、モチベーションアップにつながるもの。同じ目標を持った仲間として、お互いに相談しながら腕を磨くことができるはず。またメンズネイリスト向けのスクールでは講師も男性なので、「講師が女性だと相談しにくい…」という人でも安心して通うことができるでしょう。
男性ネイリストにはどんな人がいるの?
ここで、今ネイル業界で活躍している男性ネイリストをご紹介。一体どんな方が活躍しているのでしょうか?
大城智之さん
雑誌・CM・広告などのネイルデザインを担当している大城さん。以前XperiaのCMに出演していたこともあり、一度目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。独学でネイルの技術を磨き、2003年に東京でネイルアーティストとしての活動を開始。ネイリストとしてだけでなく、コラムの執筆や講師としても活躍しているそうです。2014年には、SWAROVSKI社の「SWAROVSKI Authorized Nail Instructor」に男性で初めて就任しました。
鈴木光昭さん
東京・立川にある男性専門のネイルスクール「Vision~ヴィジョン~」の講師を務める鈴木さん。ネイルスクールの講師である奥さんの手伝いをするようになったのがきっかけでネイリストを志したそうです。「男性ネイリストの現状をどうにかしたい!」という気持ちでネイルスクールを開校したのだとか。男性目線でのデザイン提案を心がけているそうですよ。
高木政志さん
兵庫県でネイリストとして活躍している高木さん。爽やかな容姿と神ワザ級の痛ネイルが話題を集め、SNSを中心に人気を集めているのだそう。高木さんが得意とする「痛ネイル」は、アニメキャラクターのイラストを爪に描くデザインのひとつ。セミナーでは痛ネイルのレクチャーを行っています。
なりたい職業にチャレンジしてみよう
まだまだ認知度が低い男性ネイリスト。活躍できる場は少ないですが、今後さらに男性ネイリストの需要が高まると予想されています。男性でも働けるネイルサロンは増えていますので、夢の第一歩を踏み出してみませんか?