ネイリストにとってのジェルネイルブラシ
ジェルネイルに使用するジェルは粘着性が高く、とてもドロドロしています。ジェルが着いたブラシには色が浸み込み、束になった毛先は水で洗い流しても元には戻りません。他への流用ができないため、多くのネイリストは色に合わせた何種類かの専用ブラシを持っています。ネイリストはどのような基準でブラシを選んでいるのでしょうか。
ジェルネイルブラシの選び方
目的によってブラシの形状や毛質は異なります。用途に合ったブラシを選びましょう。
ブラシの形
平筆
ジェルネイルでもっとも使われるブラシが平筆です。ブラシの先が四角にカットされているので、ベースジェルやトップジェルのような広い範囲を塗るのに向いています。角を使って細かい部分を整えることも可能。指のサイズに応じて3サイズくらいあるのが望ましいです。
オーバル筆
キューティクルラインと呼ばれる爪の付け根部分にジェルが付かないようにするのがオーバル筆です。ブラシの先が丸くなっているので、キューティクルラインに沿って綺麗なアウトラインを描くことができます。
フレンチ筆
先端が斜めにカットされたフレンチ筆は、その名の通りフレンチラインを描くのに適しています。ブラシをまっすぐ引くだけで綺麗なフレンチラインが完成します。
アート・細筆
細筆の先端はとても細いので、デザインを描いたり細かな作業をするのに向いています。使われている毛の数が少なく、他のブラシに比べて安いのも特徴です。アート筆も細筆と同じような使い方をしますが、こちらの方は先端だけが細くなっているので、細筆にはできない細かな模様を描くことができます。
毛の種類
種類によってほとんど真逆の性質を持つので、ブラシを選ぶ良い判断基準になります。
動物毛
ネイルブラシの動物毛にはコリンスキーというイタチ科のものが使われています。毛が柔らかいので、たっぷりとジェルを含むことが可能。毛先のジェルが多くなってしまうので細かな作業には向きませんが、満遍なく塗ることができます。ベース・トップジェルなどのべた塗りにおすすめです。
ナイロン毛
毛が固くコシがあるので適度にジェルを弾きます。ジェルを多く含まないので、カラーによってはムラがでてしまうかもしれません。毛先にジェルを含みすぎないので、細いラインやイラストを描くのに向いています。
今までなんとなく使っていたブラシの種類や毛質を知るだけで、ブラシ選び・ネイルデザインに多くの選択肢ができます。ネイリストと同じ選び方をすることが、最適なジェルネイルブラシを見つける近道になるので、試してみてはいかがでしょうか。