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営業時間外の“講習”は勤務に入る? ネイリストの残業事情について


人々の指先を綺麗にデザインするネイリストは、女性の憧れの職業の1つですよね。しかしネイリストの仕事には「カラーリング」や「リペアー」など様々な施術があり、また「3Dアート」などの新しい技術も次々と学ばなければなりません。そこで「残業」をして技術を身につけている人もいるようです。
 
そこで今回はネイリストの残業事情についてご紹介。ネイルサロンで働く際の基本的な勤務時間から、実際にサロンでどんな仕組みで「残業」が生じるのか、詳しく説明していきます。知らないと損をしてしまうかもしれない知識もあるので、要チェックですよ。

ネイリストの勤務時間

ネイリストの職場として一般的な「ネイルサロン」の勤務時間は、一般的な職業と同じく法定労働時間の1日8時間(休憩を除く)に近いものとなっています。また、ネイルサロンの業種は「特例措置事業場」として定められている「接客娯楽業」にあたり、一週間で44時間を超えて勤務することは認められていないとのこと。実際にネイリストの求人を見てみると、勤務時間が多いところでも「実働8時間、休憩1時間」となっていたり、深夜まで営業しているところはシフト制を採用していたりと、従業員1人あたりの勤務時間が法定労働時間を超えないように設定されているようですね。
 
そして「残業」とは、この法定労働時間を超えた勤務時間のことを指します。ちなみにサロンが「1日5時間」などと独自に勤務時間を定めている場合もありますが、これは「所定労働時間」と言われているもの。この所定労働時間を超過した勤務は、正確には「残業」と言わないそうです。

 

ネイリストの残業事情

ネイリストという職業は、その仕事の性質上残業が発生することが多いと言われています。ネイリストの主な仕事内容はやはりお客様の爪を綺麗に飾るために「ネイルケア」や「ネイルアート」などの施術をすることです。しかし施術に使う「ネイルチップ」などの材料や備品を点検し、メンテナンスするのも立派なネイリストのお仕事。また、従業員としてスキルアップするための技術講習も、営業時間外にやらなくてはならないため、閉店間際まで客足が続くと講習が長引いて残業が発生してしまうようですね。ただし良心的な店舗では、勤務時間内に研修を受けられるところもあるようなので、働くお店選びはとても大切です。
 
しかし中には技術講習などの練習が勤務として認められておらず、残業代が支払われないケースもあるようです。そういった場合は強制的な講習ではなく、あくまで“自主的な”練習として扱われているとのこと。実際に「講習に費やした時間の残業代が支払われていない!」といった形で、スタッフとお店側が揉める火種になることもあるそうですよ。お店が業務として講習を命令するには、しっかりと残業代を支払わないといけないので、講習が業務なのか自主的な練習なのか、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
 
なお、都心部のように多くのネイルサロンがひしめいていて、店舗間の競争が激しい地域にお店を構えるサロンの場合には残業が多いと言われています。その理由は基本的に来客数が多く激務になることに加え、他のお店と差別化を図るために営業時間を延ばす店舗が多いということが挙げられるようです。当然時間外の勤務には「残業手当」が支払われるサロンがほとんどなので、体力に自信がありしっかり稼ぎたいという人は、あえて都心のサロンで働くのも良いかもしれませんね。
 

ネイルサロン全体の残業事情

基本的に残業が発生しやすいネイルサロン業界ですが、中には残業を減らす取り組みを積極的に行っているお店もあるようです。例えば「仕事の優先順位」と「従業員の仕事効率」を見直して残業を減らしているところや、個人サロンでは少人数スタッフでも「残業ナシ」と求人サイトに明記されているお店も。しかし中には大手企業であるのにも関わらず、残業代が未払いだったと発覚し問題になったところもあるので、ネイルサロンに就職する際にはそこで残業がどのように扱われているか、しっかりチェックしておくことをオススメします。
 
画像出典:WorldSkills UK / Nail Art(from Flickr, CC BY 2.0)DIYNailArtDesigns / Simple and Easy Nail Art Designs: Teal Nail Ideas for Beginners(from Flickr, CC BY 2.0)Neil Milne / Sheet music nail art(from Flickr, CC BY 2.0)

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