SNSなどでよく見かける「オンブレフレンチ」は、ネイルアートを楽しむ人に人気があります。次々と、新しいネイルデザインが生まれていく中、シンプルだけど存在感のあるオンブレフレンチネイルが気になりませんか?
一体、オンブレフレンチとはどんなネイルデザインなのか。何故、人気なのか。どうしたら作れるのか。このような疑問を、一つずつ解決していきましょう。
INDEX
■オンブレフレンチとは?
■人気の理由
■必要な材料
■作り方
■人気カラー
■【上級者向け】マグネットネイルと組み合わせる
■オンブレフレンチに合う爪の形
■まとめ
オンブレフレンチとは?
オンブレフレンチとは、コントラストが強めなグラデーション「オンブレネイル」と爪先だけにカラーをのせる「フレンチネイル」を組み合わせたデザインのことを言います。
「オンブレ」とは、フランス語で濃淡をつけるという意味を持ち、色味の異なる2色を使ってコントラストを楽しむ人が多いようです。一般的には、縦のグラデーションをベースに塗って、爪先のフレンチネイルで逆さまのグラデーションを作ったものを、オンブレフレンチと呼んでいます。
人気の理由
どこか目の錯覚でぷっくりとして見えるオンブレフレンチネイル。一風変わったデザインのため、ネイルサロンやセルフネイルでもチャレンジしてみる人は多いでしょう。オンブレフレンチが何故人気なのか、その理由を見ていきましょう!
ネイルパーツをつけずに華やかさを出せる
ネイルアートの種類は数え切れないほど存在し、ネイルシールやネイルストーン、ラインテープやネイルパーツなど、立体的なアートを好む人も多いです。しかし、仕事柄フラットなネイルしか施せないという人も少なくないはず。「本当は、派手なネイルが好きなのに…」と我慢をしている人もいるでしょう。
そんな人達の悩みを解消してくれるのが、オンブレフレンチです。フラットなデザインなのにぷっくりとして見えて、ネイルパーツをつけなくても華やかさを演じてくれるのです。使う色によって、大人っぽいものから派手なネイルまで自由自在。だからこそ、多くの人に人気があるのかもしれませんね。
指を長くみせられる
オンブレフレンチには、指を長くみせる効果があります。指からまっすぐ伸びる縦のグラデーションが、その効果を発揮します。自分の指や爪にコンプレックスを抱えている人は、オンブレフレンチを試してみてくださいね。また、パステルカラーなどの淡い色より、ネイビーなどのハッキリした色を使うと効果的です。
【指をより長くみせる色】
ネイビー×ホワイト
ブラック×クリーム
色の組み合わせが豊富でデザイン性も抜群
オンブレフレンチは、2色をかけ合わせて作るネイルデザインなのですが、組み合わせ次第で印象が変わります。オンブレフレンチのスキルさえ身につければ、ネイルアートの幅が広がります。
【色の組み合わせと印象】
ピンク×クリーム(春らしく可愛い印象)
モカ×クリーム(落ち着いた印象)
ネイビー×ホワイト(大人っぽい印象)
必要な材料
オンブレフレンチネイルに必要な材料を見ていきましょう。カラーの組み合わせは自由なので、お好みのカラージェルを2色用意しましょう。ジェルを混ぜて色味を微調整する場合には、その分、用意するジェルは多くなります。
【オンブレフレンチの材料】
◎爪の形を整える
エメリーボード(180~240グリッド)
スポンジファイル(100~180グリッド・220グリッド)
◎甘皮の処理をする
プッシャー
キューティクルニッパー
◎ネイルアートをする
ベースジェル
カラージェル2色以上
トップジェル
ジェルブラシ
アート用ジェルブラシ
スパチュラ
パレット
UVライト
ネイルオイル
カラージェルは、薄い色と濃い色を組み合わせるようにしましょう。あまりにも透け感(シアー)のある色味を選んでしまうと、フレンチラインが綺麗に出ないので注意が必要です。ベースに透け感のある色を使う場合には、フレンチラインは同系色で透けない色味を別で使うと良いですよ。
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作り方
オンブレフレンチネイルの作り方をご説明します。ネイリストによって作り方は異なりますので、ご自身に合った作り方をしてみてくださいね。
【オンブレフレンチの作り方】
- ベースジェルを塗る(→硬化)
- パレットに2色のカラージェルを取り出す
- アート用ジェルブラシの片側に濃い色を、もう片方に薄い色を取る
- アート用ジェルブラシの中心で色が混ざるまで、パレット上で馴染ませる
- 爪の中心に、4で作ったブラシで縦のラインを入れる
- 爪の両サイドに、片方ずつ単色を塗っていく(→硬化)
- トップジェルを塗る(→硬化)
- 爪の先端に色味を逆にしてフレンチデザインを描く
- 爪の先端の両サイドに、片方ずつ単色を塗っていく
- ジェルをしっかり拭き取ったジェルブラシでフレンチラインを整える(→硬化)
- トップジェルを塗る(→硬化)
はじめにグラデーションを塗るか、際から塗るかはやりやすい方でOKです。また、筆の先が一直線に揃っている平筆より、丸み帯びているオーバル筆を使うのがおすすめです。
ベースが出来上がった後にトップジェルを塗ることで、フレンチラインを綺麗に整えられるようになります。「失敗したな…」と思えば、エタノールでカラージェルを落として何度もやり直してみましょう。ベースと先端のフレンチで、色の順番を変えていますが、きちんとまっすぐになるようにするのがポイントです。
人気カラー
オンブレフレンチでネイルデザインする時には、2色を組み合わせることになります。どんな組み合わせにするかは、好みのカラーで決めると良いのですが、「どうしても決められない!」と迷っている方は参考にしてみてくださいね。
ベージュやカーキなどのスモーキーカラーとホワイト
スモークがかかったような柔らかい色でグラデーションを作ると、肌なじみも良く落ち着いた雰囲気になります。飽きも来ないし洋服にも合わせやすいという特徴があります。少し秋冬のイメージはありますが、白と掛け合わせる事で暗くなり過ぎずにネイルを楽しめます。
パステルカラーのレモンイエローとグレー
パステルカラーのレモンイエローと薄めのグレーは、一言で言って「オシャレ感抜群」です。好みもありますが、大人女性にピッタリ!オールシーズンで使える組み合わせです。グレーは暗くし過ぎず、クリアジェルと混ぜて透明感を出すと良いですよ。
透明感のあるパープル×ホワイト
みずみずしくて透明感のあるオンブレフレンチは、夏の季節によく合います。また、爪先のフレンチだけでなく、爪の中間にデザインを持ってくるのも珍しくて、つい真似をしたくなりますね。デザインも自由自在のオンブレフレンチ、是非楽しんでみてくださいね。
【上級者向け】マグネットネイルと組み合わせる
ネイル上級者の間では珍しくないデザインですが、オンブレフレンチネイルを「マグネットネイル」で作ってみると良いでしょう。フレンチネイルを堺に、マグネットで輝かせる模様を交互に作ります。正直、難易度は高めのデザインです。
しかし、磁石の引力で引き寄せた光の粒子は、飽きることなく見ていられます。ちょっぴり難しいデザインではありますが、チャレンジする価値ありそうです。
オンブレフレンチに合う爪の形
指を長くみせられるオンブレフレンチは、爪の先端が尖っている「ポイント型」がより綺麗にみせられるのでおすすめ。ですが、ポイント型の爪に形成するには、ある程度長さが必要です。また、ガラスフレンチなどでも共通して言えるのが、「バレリーナネイル」との相性。爪の先端が平らになっていて、爪の形がトウシューズに似ていることからバレリーナネイルと名付けられています。
とは言っても、爪の形には個人差があり、出来るものと出来ないものがありますよね。ネイルサロンなどで施術を受けると、「どのような形にしますか?」とよく質問されますが、以下のような爪の形から選べますよ。出来る範囲で、いつもとは違った形にもチャレンジしても良いかもしれませんね。
【一般的な爪の形5種類】
- ラウンド
- オーバル
- ポイント/アーモンド
- スクエア
- スクエアオフ
まとめ
オンブレフレンチネイルについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
海外が発祥のネイルデザインで、流行りのネイルと言って良いでしょう。使う色によって、大人っぽくも可愛くも出来るので、自分に合う組み合わせに出会うまで何度も試してみては?
オンブレフレンチの難しい所は、フリーハンドでまっすぐ縦に描くグラデーションとフレンチラインではないでしょうか。まずは、グラデーションのない一般的なフレンチネイルから練習しても良いかもしれませんね。