美容スペシャリストな自分になるために

更新:2020.04.14

作成:2020.04.09

ネイリスト

ネイリストの商売道具はやっぱり筆!ネイルサロンで使う筆の種類やお手入れ方法


 

ネイリストがお客様にネイル施術をする際には、いくつもの工程をこなさなければなりません。ベースジェルを塗ったりカラージェルを塗ったりと、約2時間近くかけて施術を行います。

 

いくつもの道具や材料を使いこなしながら高い技術を発揮させるには、1つずつ丁寧にこなしていくしかありません。また、目にした事があると思いますがネイリストは工程によって「ブラシ(筆)」を使い分けているのです。

 

数多くの種類が存在するブラシ(筆)には、どんなものがあるのでしょうか。初めてブラシ(筆)を購入する人も自分に合ったものを選び、より多くのネイルデザインを作り上げられるようにしていきましょう。ここでは、ブラシ(筆)の種類お手入れ方法をご紹介します。

 

INDEX
■ジェルブラシ(筆)の種類
■スカルプブラシ(筆)の種類
■初めてのブラシ(筆)を選ぶコツは?
■新しいブラシ(筆)を使い始める前にする事
■ジェルブラシ(筆)は使い分けが大切!
■ブラシ(筆)を長持ちさせるお手入れ方法
■ジェルブラシ(筆)には専用キャップが必須!
■まとめ

ジェルブラシ(筆)の種類

ジェルブラシ(筆)とは、ベースジェルを塗ったりカラージェルを塗ったりと、ジェルネイルの施術で使用するブラシ(筆)の事です。大きさや形もさまざまで、どれを揃えるべきか迷ってしまいますよね。ブラシ(筆)は、ジェルネイルの出来ばえも左右するほど重要なものです。「何を揃えたら良いかわからない…」という人は、これから紹介する「基本の4種類」を揃えておくといいですよ。それぞれのブラシ(筆)がどんな用途で使うのか、どのくらいの金額で買えるのかなどをご紹介します。

オーバルブラシ


 

特徴
オーバルブラシはラウンドブラシとも呼ばれ、筆先が丸くカーブしているブラシ(筆)です。

用途
・毛量が多く、ムラを無くしてジェルを塗布していきます。
・筆先のカーブが爪の甘皮部分の形と合っているため、爪の根元も塗りやすくなっています。

相場価格
500円台~7,000円程
ブラシの柄の部分は木製でナイロンの毛で出来ているものは安値で練習用に最適。一方、柄の部分がキャップになりコリンスキー毛で出来ているものは少し値段も高めです。

 

スクエアブラシ


 

特徴
スクエアブラシは平筆とも呼ばれ、筆先が四角くなっているブラシ(筆)です。

用途
・ブラシ幅があるため、広範囲にムラなくジェルを塗布していきます。
・筆先の角部分を使い、爪の隅まで整えていきます。

相場価格
300円台~13,000円程
アート用のスクエアブラシは安値で買えるものもありますが、コリンスキー毛使用のソークオフジェル向きのブラシは少し値段も高め。トップ&ベースに最適。

 

フレンチブラシ


 

特徴
フレンチブラシはフレンチネイル用のブラシ(筆)で、筆先が斜めにカットされています。

用途
・毛先の斜めカットを活かし、フレンチラインを描いていきます。
・扱いやすく初心者でも簡単にアートできます。

相場価格
900円台~5,000円程
コリンスキー毛を使用していてもブラシが細ければ1,000円程で購入可能です。しかし、グラデーションを描くように出来ているフレンチブラシは5,000円前後。

 

ライナーブラシ


 

特徴
ライナーブラシはアート筆とも呼ばれ、筆先が細く少量の毛で出来ているブラシ(筆)です。

用途
・毛先の細い部分を使って、繊細な模様やラインを描きます。
・細かな修正も可能とし、デザインの幅が広がります。

相場価格
300円台~7,000円程
極細のブラシでなくカラーをある程度含む毛量であれば安く購入出来ますが、セーブル毛の国産ブラシで毛先の細いものだと5,000円程かかります。3Dアート用だと7,000円程。

 

スカルプブラシ(筆)の種類

スカルプブラシ(筆)とは、アクリルパウダーとリキッドを組み合わせて行うスカルプチュアの施術で使用するブラシ(筆)の事です。割れた爪の補強や、長さを付け足す際に、ネイルサロンではアクリルスカルプを使用します。アクリルパウダーとアクリルリキッドを筆先に取り施術をしていくので、ジェルネイルで使用しているブラシ(筆)とは分けなければなりません。スカルプチュアのメニューがないサロンでも、爪に亀裂が入ってしまうなどのトラブルがあるかもしれないので、補強するためにもスカルプブラシは持っておくようにしましょう。

スカルプブラシ


 

特徴
スカルプブラシは、コリンスキーやセーブルなどの天然毛を使用し、オーバル型になっているブラシ(筆)です。

用途
・毛量の多さと毛質のコシを使って、アクリル素材を含みやすくします。
・天然毛の性質を活かし弾力のあるブラシ(筆)使いを可能にします。

相場価格
2,200円台~15,000円程
コリンスキー毛を使用しているためスカルプブラシは1本2,000円程します。また、値段が高いものになると、日本の熟練した筆職人が共同で開発したものでスーパーコリンスキー毛を使用。

 

デザインスカルプブラシ


 

特徴
デザインスカルプブラシは3Dアートなどを行うブラシ(筆)で、スカルプブラシに比べて毛量が少なく筆先も尖っているブラシ(筆)です。

用途
・筆先の尖りを活かして、細かな3Dアートを可能にします。
・天然毛の性質を活かし弾力のあるブラシ(筆)使いを可能にします。

相場価格
4,000円前後~10,000円程
デザインスカルプブラシは通常のスカルプブラシより毛量が少なく、スーパーコリンスキー毛を使用していて4,000円程で購入可能。繊細な3Dデザインが作れる弾力のあるデザインブラシは10,000円程。

 

初めてのブラシ(筆)を選ぶコツは?

ここまで、ブラシ(筆)の種類を見てきましたが初めて選ぶという人にとっては何から選んで良いのかわからないかもしれません。そこで、初めて購入するブラシ(筆)を選ぶコツをご紹介します。

 

  1. 値段の安さだけで判断しない
  2. 広めの範囲を塗れるオーバルブラシから買う
  3. 出来るだけ店舗へ行って実物を見る

 

最近では、インターネットで簡単に購入できるのでネイル道具販売店には行かなくても買えるのですが、初めてブラシ(筆)を購入する時は実際に触ってみる事も大切です。ブラシ(筆)を持つ手の大きさには個人差があるので、実際に確かめてみてから購入すると失敗しないのではないでしょうか。

 

また、初めはオーバルブラシスクエアブラシなど面積を広く塗れるものからチャレンジしていくと良いですよ◎。

新しいブラシ(筆)を使い始める前にする事


 

「はじめてブラシ(筆)を購入した!」という場合には、なんだか嬉しい気持ちが込み上げてきますよね。筆入れなどで大切に保管しておくのは良いのですが、使う時にはひと手間加えなければならないので事前に準備が必要です。

 

新品のブラシには糊が付いており、取り除かなければならないのです。うっかり取り忘れてしまうと、お客様をお待たせしてしまう事になります。新品のブラシ(筆)を購入した時は、事前に準備を済ませておきましょうね。

 
【新品のブラシ(筆)の糊の取り方】

  1. 清潔な指先でブラシ(筆)の毛をほぐす
  2. アルミホイルにクリアジェルを取り分けて毛になじませる
  3. キッチンペーパーで穂先をつまんでクリアジェルを拭き取る

ジェルブラシ(筆)は使い分けが大切!


 

「ブラシ(筆)は1本で大丈夫!」なんて思っていませんか?それはNGです。1本のブラシ(筆)で施術をするとジェルの素材や色の違いで、毛に色残りしてしまいます。色が残ってしまえば、次の工程でキレイに塗ったネイルの上に色が写るという大惨事が起こります。

 

工程ごとに使うブラシ(筆)を分けるのはもちろんの事、プロの仕上がりを提供するには道具の使い方にもこだわらなければなりませんね。では、どんな時にブラシ(筆)を使い分けるべきなのでしょうか。ブラシ(筆)の分け方を見ていきましょう。

 
【ブラシ(筆)の分け方】

  • クリアジェル用
  • カラージェル用
  • 濃いカラージェル用
  • ラメ用

 

また、アート筆を使う時も、同様に「濃い色」「薄い色」「ラメ」などと分けるようにして下さいね。

ブラシ(筆)を長持ちさせるお手入れ方法


 

ブラシ(筆)を長持ちさせる事は、お客様に提供するサービスにも影響をもたらし、キレイにブラシ(筆)を使っていれば、その分、思い通りのネイルアートを提供できると言えます。それだけでなく、ネイリスト自身の節約にも繋がるのではないでしょうか。何度も何度もブラシ(筆)をダメにしていれば、その都度、出費がかさみます。

 

そうならない為にも、日頃からお手入れをしておきましょう。ブラシ(筆)を使用した後だけでなく、毛がバサバサになっていると感じた時にも行なうと良いですよ◎。

 
【ブラシ(筆)のお手入れ方法】

■ 薄い色のカラー・クリアジェル

ブラシ(筆)に付いたジェルを、キッチンペーパーでゆっくりと拭き取る

※カラーが取れるまで繰り返す

■ 濃い色のカラー・汚れがひどい時

ダッペンディッシュに「ジェルブラシクリーナー」や「エタノール」を入れて、ブラシ(筆)を浸してからキッチンペーパーでゆっくりと拭き取る

※カラーが取れるまで繰り返す

 

<毎日の一工夫>

ブラシ(筆)は下向きに保管をしておくと良い◎

 
【ブラシ(筆)のお手入れ時の注意】

  • アセトン入りのリムーバーは、毛にダメージを与えるのでNG!
  • カビが発生しやすくなるので、絶対に水では洗わない!(未硬化でもジェルは落ちません)
  • キッチンペーパーで拭き取る際、強く毛を引っ張らない!
  • ダッペンディッシュの中のクリーナーに浸したままにしない

ジェルブラシ(筆)には専用キャップが必須!

ジェルブラシ(筆)を長持ちさせるには、こまめにお手入れをする事も必要ですが「保管の仕方」にも注意が必要なのです。

 

絶対に必要なのが「専用キャップ」です。ジェルブラシ(筆)に微量のジェルが残っていた場合、「太陽光の紫外線(UV)」に反応して固まってしまうからです。一度、ブラシ(筆)が固まってしまうと毛にダメージを与えてしまいます。そうならない為にも、ブラシ(筆)を購入する際は専用キャップも一緒に買うようにしてくださいね。また、万が一、ブラシ(筆)を固めてしまったらすぐに応急処置をするようにしましょう。

 
【ブラシ(筆)がジェルで固まってしまったら!】

  1. 耐溶性のあるダッペンディッシュなどを用意する
  2. ジェルリムーバーやエタノールを入れる
  3. そこへ、固まってしまったブラシ(筆)を浸す
  4. キッチンペーパーなどで拭き取る
  5. ※3と4の「浸して取る」を何度も繰り返します

 

筆先は多少傷んでしまいますが、この方法で固まったジェルを取り除く事ができますよ。しかし、ダメージを受けたブラシ(筆)は使いにくくなってしまいますので、使い終わったら常にジェルを拭き取り、専用キャップをするように習慣付けましょう!

まとめ

ここでは、ネイリストが使うブラシ(筆)の種類やお手入れ方法をご紹介しました。ジェルブラシやスカルプブラシは、ネイリストの商売道具とも言えます。きちんとお手入れを繰り返し、自分に合ったブラシ(筆)を長く使って行きましょう。

 

また、様々な種類のブラシ(筆)を使いこなせることで、デザインの幅も広がるのではないでしょうか。「どうしても上手に描けないデザインがある…」という場合には、使っているブラシ(筆)が正しいものなのか見直してみると良いでしょう。間違った使い方をしているせいで、出来る事を狭めている可能性もありますよ。

 

ブラシ(筆)を正しく丁寧に使って、お客様に喜ばれるデザインを提供していきましょう!

Author:美プロ編集部

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