毎日たくさんのお客様と触れ合う、ネイリストの仕事。素手のまま何人ものお客様の施術をしていると、手が荒れてボロボロになってしまうということも…。ネイリストの職業病の1つでもある手荒れですが、なるべく長く働き続けるためにはグローブを着用することも大切な予防策!ここでは、ネイリストがグローブを着用する目的や、おすすめのグローブのタイプを見ていきましょう。
INDEX
■ネイリストがグローブをする目的とは?
■ネイリストにおすすめの4つのタイプのグローブ
-指先の開いたスポーツ用グローブ
-手に密着するニトリル製グローブ
-塩化ビニール製のグローブ
-肘まで覆う布製のグローブ
■積極的にグローブの着用を
ネイリストがグローブをする目的とは?
ジェルネイルアレルギーになるのを防ぐため
ジェルネイルに含まれる化学物質が原因で、肌に赤みや湿疹が出てしまうのが「ジェルネイルアレルギー」。ネイルをしているお客様が発症することもありますが、圧倒的に多いのはやはり施術をする側のネイリストたち。特にジェルに触れる機会が多い指先に症状が出て、ひどい時には皮膚がボロボロになってしまうことも。
ある日突然発症することもあるアレルギーで、一度発症すると完治するのは難しいのが特徴的です。そんなアレルギーの発症を予防するために、早めにグローブの着用をすることが大切になります。
関連記事:ジェルネイルアレルギーとは?
アセトンでの手荒れを防ぐため
ネイルのリムーバーとして使用される、アセトン溶液。ジェルネイルをオフする時には必須のアイテムですが、手指の必要な油分まで除去してしまうというデメリットも。頻繁にアセトンに触れていると、爪が白く変色したり二枚爪になったり、肌がひび割れて血が出てしまうことさえあります。
そんな手荒れを防ぐためには、日々ハンドクリームやオイルを塗って保湿を徹底することはもちろん、グローブの着用が重要になってくるのです。
それでもどうしても肌荒れが怖い人は、アセトンを使わずにフィルインを導入しているサロンやエタノールとプッシャーでオフをしているサロンを探してみても良いですね。
目に見えないウイルスの感染を防ぐため
普段の生活の中で様々なものに触れる指には、目に見えない菌がたくさん付着しています。施術される側のお客様がどれだけウイルス対策をしていても、施術をする側のネイリストから移してしまってはもってのほかですよね。特にウイルス感染が盛んになる冬の時期には、グローブを着用しておくことが大切。
「そこのネイルサロンに行った後から具合が悪い!あのネイリストに風邪を移された!」というクレームを受けたとしても、しっかりとマスクとグローブを着用していれば大きなトラブルにつながるのを防ぐことができますよ。自分を守るためだけではなく、お客様やサロンを守るためにもぜひグローブの着用を検討してみましょう。
掌の汗でお客様に不快感を与えないため
ネイリストは細かい作業を集中して行うため、緊張して掌に汗をかいてしまいがち。意識をすればするほどさらに汗をかいてしまうということも。
掌にかいた汗が気になって施術に集中できない!お客様に不快感を与えてしまっていないか心配!という事態を防ぐためにも、グローブの着用は有効です。ネイリストの仕事をしている上でお客様の手や足に触れることは避けられないので、お互いが不快感を抱くことなくネイルを楽しむことができるような気遣いは大切ですよね。掌に汗をかきやすいという人は、ゴム手袋ではなく布地の手袋やスポーツ用のグローブを選んで。
ネイリストにおすすめな、4つのタイプのグローブ
1、指先が開いているタイプのスポーツ用グローブ
スポーツ選手やゴルファーが使うような、指先だけが開いたグローブ。完全に手を密封しているわけではありませんが、それでも手荒れや汗対策には十分役に立ちますよ。指先が開いているので細かい作業もしやすく、自分自身がネイルをしていても着用できるというのが嬉しいポイントですよね。
革製やメッシュ製のため、ゴム製のタイプやビニール製のタイプよりも高価ではあるものの、洗って何度も長く使用することができるというメリットがあります。デザインも多彩なので、自分の好みの物を探してみては?
- 値段
- 3,000円程度
- メリット
- ・汗をしっかり吸収してくれる
・洗って何度も使用することが出来る
・通気性が良い
・デザインが豊富
2、手に密着するニトリル製のグローブ
お医者さんや看護師さんが着用しているような、肌に密着するニトリル製のタイプもおすすめです。ニトリルとは、摩耗性や老化性に優れたゴムのこと。伸縮性があって指先までぴったりと密着するので、繊細なアートや細かい作業もしやすいのが特徴的。
それと、ニトリル製グローブの特徴として汗をかいてもグローブによるかぶれが発生しにくいというメリットもあります。ドラッグストアで箱売りされているので、サロンでまとめて購入して置いておいても良いですね。
- 値段
- 100枚で1,000円程度
- メリット
- ・ゴム製なので手にフィットする
・収縮性があり作業がしやすい
・使い捨てなので洗濯の手間がかからない
・アレルギー対策にも適している
3、塩化ビニール製のグローブ
こちらも、病院でよく目にするビニール製の半透明の手袋。ニトリル製と同様に、手に密着するタイプの素材です。ただ、ある程度厚みのあるニトリル製と比較すると生地がとても薄いのが特徴的。素手と同じような感覚で使うことができますが、アレルギー対策や汗の対策としては若干弱いかもしれません。
ウイルス対策をする分には問題ないので、より安価なものを探している人は塩化ビニール製のグローブを選んで使ってみましょう。
- 値段
- 100枚で500円程度
- メリット
- ・生地が薄く、素手のように作業ができる
・安価で購入できる
・使い捨てなので管理が楽
・着脱が簡単
4、肘まで覆ってくれる布製のグローブ
最後は、ロングタイプの布製のグローブです。夏になると日傘と一緒に使用しているのをよく見かけますが、実はこのタイプはネイリストにもとてもおすすめ!仕事中ずっとテーブルの上に手を乗せて施術をしているため、肘が痛くなったり手を固定しているのがつらくなったりすることも多いでしょう。そんな時に、このロングタイプならサポーター代わりとして肘の痛みを軽減してくれるのです。
出勤中も着用しておけば紫外線対策にもなりますし、帰宅後には洗濯機に入れて洗って何度も使用することができるのが便利なポイント。
- 値段
- 1,000~2,000円
- メリット
- ・勤務時以外には紫外線対策として役立つ
・洗濯して何度も使用することができる
・生地もデザインも豊富
・冬場には防寒としても役立つ
手荒れに悩むネイリストは、積極的にグローブの着用を
ネイリストの仕事を続けたいけど、手荒れがひどくて諦めてしまった…と言う人も多くいるでしょう。アセトンやエタノールのような刺激の強い液体を扱う時も、グローブを着用することで手荒れを防止することができます。
また、ネイリストの大敵であるジェルネイルアレルギーの発症を防いだりお客様との接触によるウイルス感染を防いだりと、グローブを着用するメリットは多々。ハンドクリームを塗る、ハンドパックをする、といった対策もありますが、普段からグローブを着用することで予防できることも多いので、積極的な着用を心掛けたいですね。