雑誌の表紙を飾ったりファッションショーのキャットウォークを歩く「モデル」は、人から注目を集めるとても華やかな存在。職業としても人気が高いのですが、モデルのお仕事は綺麗な洋服を着て写真に撮られるだけではないんです。
一口にモデルといってもその種類は様々。今回は、モデルの種類やそれぞれの具体的な仕事内容や求められるスキルについてご紹介します。あまり知られていないモデルの収入事情についても取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。
モデルの種類って?
モデルと聞いて一番イメージしやすい、ブランド服を身にまとってアピールするような仕事をする人は「ファッションモデル」と呼ばれます。ですがファッションモデルも大きく分けると「ショーモデル」と「スチールモデル」の二つに分けられるんですよ。ショーモデルは主にファッションショーなどでステージに出演するモデル、スチールモデルは雑誌やカタログに載る写真モデルのことを指します。他にもモデルと呼ばれるお仕事の中には、手や足、ヘアースタイルなど一部のパーツのみで勝負する「パーツモデル」や、美術家が絵画を描くときの「絵画モデル」、写真家が撮影するときに被写体となる「撮影モデル」など、ファッションモデル以外にも様々な分類が存在するんです。
モデルの仕事内容は様々
モデルの仕事内容は種類によって異なってくるもの。ですが、たとえばファッションモデルであれば、身に着けた服の良さを引き出し、より多くの人に買ってもらえるようにアピールするのが主な仕事の目的。店頭に置いてあったり、マネキンが着ているだけでは分からない、服を身にまとった時のラインの美しさや質感などを伝えなければなりません。そのブランドや雑誌のイメージに合ったアピールが重要で、モデルを選ぶ際にもイメージに合う人がオーディションなどで選出されます。
ただ服を着こなせればいいというわけでなく、デザイナーやディレクターが表現したい世界観などを汲み取って表現しなければならないため、モデル自身のセンスや表現力も磨く必要があります。さらにいつどんな仕事でも引き受けられるように、常にプロポーションを整えておく自己管理も仕事のうちです。
最近ではモデルがTwitterやInstagramに投稿する写真にも大きな宣伝効果があるため、よりモデル自身のセンスが問われる時代と言えるかもしれませんね。モデルの人気はブランドの人気に直接つながってくるため、SNSなどの発言もお仕事だと意識すればそこから人気が出るかもしれませんし、逆に少しでもイメージを損なうような言動は人前では慎まなければなりません。
モデルの収入の相場は?
ほとんどのモデルはモデル事務所やプロダクションに所属して仕事をしますが、収入は固定給ではなく歩合制となっていることが多いようです。報酬の具体例を挙げると、ショーモデルであれば1日2回のショーで10万円前後、スチールモデルであれば1日の撮影で3万円前後といった形になります。スキルや経験が豊富だったり人気の高いモデルの場合には、さらに高額になっていくんですね。また、雑誌の専属モデルになると専属契約料として報酬が年契約で決まるそうです。こちらの金額も人気や経験で変動します。ただ、専属契約が取れるようなモデルは元々人気の高い人が多いので、仕事も雑誌に留まらずコマーシャルや広告など幅広くなっていくようです。
「プロモデル」と「読者モデル」の違い
ちなみに、ファッション雑誌で度々見かける「読者モデル」と呼ばれるモデルは、事務所などに所属していないいわゆる一般人のモデルです。単発の撮影が多く、その報酬もプロのモデルより大幅に下回ります。巷にはノーギャラのお仕事もあると言います。ですが、学校に通ったり他の仕事をしながら読者モデルのオーディションに合格し、人気を集めてプロのモデルとなった人も多く存在するため、読者モデルはモデルになるための近道と言えるかもしれませんね。