シーズンごとに次々と流行が移り変わっていくファッション業界。「一体だれがトレンドを決めてるんだろう?」と疑問に思ったことがある人も多いはず。そこで今回は「トレンドカラー」が決まる仕組みについて見ていきましょう。
トレンドを決めるのはカラーマフィア!?
トレンドカラーが決まる時、最も強い影響力を持っているのが「インターカラー」(国際流行色委員会)という国際機関。この団体には16カ国が加盟していて、シーズンが始まる2年前に会議を行って、トレンドになる色を決めます。といっても「この年のトレンドカラーは何色!」と特定の1色を選び出すわけではありません。大まかな方向性を決めて、それに合ったカラーをいくつも選出するようです。
トレンドカラーが実際に決まるのはこの後の流れ。会議で決められた色を元にアパレルメーカーが商品を企画し、続いていわゆる“パリコレ”とか“ミラコレ”と呼ばれる各シーズンのデザイナーズコレクションが行われることに。そこでモデルたちが身につけている最先端のブランドアイテムを見て、マスコミがトレンドカラーを読み取っていく… という流れになります。
ちなみに「インターカラー」は裏でトレンドを操ることから“カラーマフィア”とも呼ばれているそう。以前バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』で「ファッション業界をコントロールしているのはカラーマフィア」と紹介された際には、「一体どんな団体なんだ…!?」と大きな話題を呼んでいました。
2017年のトレンドカラーは?
なお、日本を代表して「インターカラー」に参加しているのは「日本流行色協会」(JAFCA)という団体。「JAFCA」は今年のトレンドカラーについて、“未来を切り拓く力”を秘めた「リーディングレッド」という鮮やかな赤色だと発表しています。実際に「2017-18秋冬 ミラノコレクション」では、様々なブランドが赤色を取り入れたファッションを披露。「今年のトレンドカラーって赤なんだねー。どうやって取り入れようかな」という声も上がっています。
とはいえ2017年のトレンドカラーは赤だけでなく、ピンクやネイビーなど様々な色があるようす。上手くファッションに取り入れて、最先端のオシャレを満喫しちゃいましょう。
画像出典:julien haler / macarons (from Flickr, CC BY 2.0)