長くて多い、カールアップしたまつ毛は女性の永遠の憧れですよね。体毛やヒゲは「男性ホルモン」が多いと濃くなり、「女性ホルモン」が多いと髪が綺麗に長くなる、などといった説を聞いたことがあるのではないでしょうか。もしかしたら「まつ毛も同じ?」と思っている方も意外と多いかもしれません。
果たして、まつ毛の質や濃さにはホルモンが関係しているのでしょうか。なぜ、まつ毛が濃い人と薄い人がいるのでしょうか。産まれた時からまつ毛が濃い人もいれば、徐々に濃くなっていったという人もいますよね。
まつ毛が少ないからフサフサのまつ毛にしたいという方も、参考にしてみてくださいね。これからでも、できる事があるかもしれませんよ。
INDEX
■まつ毛が濃い人は何が違うの?
■まつ毛の濃さとホルモンは関係するの?
■濃いまつ毛のメリット
■理想のまつ毛を手に入れるための方法
■個人差のある毛周期を理解する
まつ毛が濃い人は何が違うの?
自まつ毛が濃い人と薄い人では何が違うのでしょうか。もちろん、まつ毛が濃い事でコンプレックスに感じてしまっている人もいるとは思いますが、多くの人はまつ毛が濃い事に憧れているのではないでしょう。
濃くて長いまつ毛に憧れている人が多いので、まつ毛エクステや付けまつ毛が大流行したのですね。目元もパッチリして大きく見えるので、お人形の様なまつ毛に憧れるのです。
一概には言えませんが、まつ毛の質を左右するものと言えば次の事が考えられるのです。今からでも濃いまつ毛に近づけられるので、試してみても良いかもしれません。
①遺伝の違い
まつ毛の濃さは、遺伝による影響を大きく受ける部位といわれています。ご両親のまつ毛が濃い場合、その子供たちもまつ毛が濃い傾向にあります。
うらやましいと思うかもしれませんが、多くの場合まつ毛と同様体毛も濃い傾向にもあるようですので、体毛の濃さを気にする方の場合は一長一短かもしれません。遺伝により左右されている事もあり、幼い頃はまつ毛が濃い事にコンプレックスを感じていた人もいるのではないでしょうか。
大人になると、濃いまつ毛であることでマツエク要らずに良かった事と思えることでしょう。何より、マツエク要らずの濃いまつ毛はメイクの仕上がりが自然で、厚化粧になりにくいのです。
②生活習慣の違い
遺伝関係なく全員に共通することは、まつ毛の濃さは生活習慣にも影響を受けるということです。
全身の血行が悪い人は、まつ毛が生える目元や頭髪が生える地肌の血行が悪いため育毛に必要な栄養が十分に行き渡らず、毛量が減ったり細くなったりする傾向にあります。運動不足や飲酒・喫煙、ジャンクフードやお菓子ばかりの食生活は血行を悪くするため、たしなむ程度にしておくのがベターです。
また、良質な睡眠をしっかり摂ることも大切です。ただ寝るのではなく、時間帯やお部屋の空気を綺麗にしておくなど、ストレスなく朝を迎えられるような睡眠を心がけましょう。
③栄養素を取り入れているかの違い
まつ毛の育毛には、普段から摂取している栄養状態にも関係があるようです。まつ毛に必要な栄養が十分に摂取できていないと、まつ毛は濃くはなりません。
毛髪の主成分は「ケラチン」でできており、ケラチンとは18種類のアミノさんが結合してできたタンパク質です。「タンパク質」を中心にバランスの取れた食事を心がけると効果的に育毛できるでしょう。
毛髪以外にも皮膚や爪もケラチンで形成されているため、健康的な爪や皮膚を回復させるためにもタンパク質はかかせないのです。
関連記事:妊婦になるとまつ毛が抜ける?!
まつ毛の濃さとホルモンは関係するの?
まつ毛の生え方には、ホルモンは関係ありません!実は、まつ毛は男性ホルモンの分泌量にも女性ホルモンの分泌量にも影響を受けない「無性毛」なのです。
男性ホルモンが増えるとヒゲや体毛が濃くなり、女性ホルモンが増えると毛髪が長く多くなることは事実ですが、まつ毛はそのどちらでもないのです。無性毛はまつ毛の他にもあり、眉毛や頭髪の側頭部、後頭部の髪も無性毛です。そのため、男性ホルモンを増やそうと色々と試してみても、まつ毛の濃さにはあらわれないのです。
体に生える毛も、部位によって違う事がわかりました。ホルモンが関係する部分もあれば関係しない部分も。まつ毛はホルモンでは左右できないので、地道に栄養バランスを整えていくしかないのですね。
濃いまつ毛のメリット
女性なら誰しも憧れる、外国人のようなふさふさのまつ毛。それでは一体まつ毛が長いことでどんなメリットがあるのでしょうか。
■アイメイクが映える
元々長くて濃いまつ毛を持っていると、メイクをしなくても目元がはっきりして見えます。そのため、少しのアイメイクでも目元がぱっと華やかになるのです。マスカラ、アイシャドウ、アイライナーをすべて使ってアイメイクをすると目元が濃くなりすぎてしまうこともあるので、調整をしながらメイクをしましょう。
■目の中にゴミが入りにくい
そもそもまつ毛の役割は、外部のほこりやゴミから目を守ること。そのため、まつ毛が濃くて多いことによって目の中にゴミが入りにくくなります。
■目がぱっちりと大きく見える
濃いまつ毛にはアイライン効果があるので、マスカラやアイライナーといったメイクをしていなくても目がぱっちりと大きく見えるのが特徴です。ナチュラルメイクをしたい時にはアイシャドウだけでも十分自然に仕上がるので、まつ毛が濃い人はメイクの手間もはぶけるのがメリットです。
一重の場合にはすだれまつ毛になりますが、まつ毛が濃いことで女性らしく優しい印象の目元になりますよ。
理想のまつ毛を手に入れるための方法
まつ毛はホルモンの分泌量に影響されない無性毛というのは意外だったという人も多いのではないでしょうか。確かに遺伝は関係してくるものの、自分の努力次第で今よりも濃くて長いまつ毛を手に入れることは可能ですよ。以下のような対策をして、理想のまつ毛を手に入れてみては?
関連記事:9割の女性がまつ毛ケアをしていない!?
飲酒や喫煙を控える
無関係に思える飲酒と喫煙ですが、実はまつ毛の発育を大きく左右するのです。お酒を飲むことによって体内でアルコールを分解するためのアセトアルデヒドが生成されるのですが、このアセトアルデヒドは体にとって有害物質。新陳代謝の低下を招き、肌の細胞やまつ毛の細胞のターンオーバーを妨害するのです。
また、喫煙をすることによって体内にニコチンを摂取することになります。このニコチンは体内の血管を細くしてしまう作用があるので、血液が体内を循環しにくくなりまつ毛の発育にも悪影響をもたらすのです。タバコにより摂取した有害物質は体内を巡り、最終的に肌細胞からも排出されるため、肌もくすみがちに。綺麗にメイクをしたい人は、まずは禁煙と禁酒に挑戦しましょう!
まつ毛美容液を塗る
肌に化粧水や乳液を塗るのと同じように、まつ毛にも毎晩まつ毛美容液を塗ってあげるようにしましょう。「まつ育」ブームの今は様々なまつ毛美容液が販売されているので、いくつか試しながら自分に合ったものを選べると良いですね。
毎日のメイクで弱ってしまったまつ毛でも、しっかりケアをすることで新たに強く太いまつ毛が生えてくるようになりますよ。まつ毛美容液を切らしてしまった・外出先で忘れてしまったという場合には、無香料のハンドクリームでもOK!肌が弱い人はかゆみが発生する可能性もあるので、普段使っていて問題ない場合のみ使用しましょう。
関連記事:まつ毛の乾燥には美容液を
栄養度の高い食事を心がける
不規則な食生活を続けていると栄養不足で肌荒れが発生するのと同じように、まつ毛にも栄養が行き届かなくなってしまうのです。結果的に細く弱い毛しか生えてこなくなったり、抜け落ちてスカスカになったりしてしまうことも。
野菜・果物・肉・魚をバランスよく摂取して、栄養の偏りのない食生活を心がけましょう。サプリメントでの栄養補充は、忙しくて昼食や夕食の時間が取れないという時だけに留めるべきです。また、時間がないからといって仕事をしながら食事をすると消化がしにくくなるので、なるべく食事の時は食事に集中することが大切です。
クレンジングはアイメイク専用のものを使う
メイク落としをする時に、アイメイク専用のクレンジングを使用することも大切。顔の中でもっとも濃いメイクをするのは目元であり、もっとも繊細な部分も実は目元なのです。肌と同じものを使っていると落ちにくい場合もあるので、何度も擦ってまつ毛が抜けてしまわないように使い分けてみましょう。
ビューラーのメンテナンスは定期的に
ビューラーに切れたまつ毛が絡まっていたり、マスカラが付着したままになったりしているとまつ毛が抜ける原因に。メイクを終えた後はなるべく毎回ティッシュでビューラーを拭くようにして、半年程使用したら定期的にゴム部分を取り替えるようにしましょう。ゴムの部分だけでもドラッグストアで安く購入することができますよ。ビューラーを清潔に保つことが、まつ毛への負担を減らす秘訣です。
地まつ毛に負担のかかるマツエクやつけまつげをしない
気軽に長いまつ毛を楽しむことができるマツエクやつけまつげは、女性たちの頼れる味方。ですが、まつ毛にとっては負担が大きいものなのです。マツエクは地まつ毛に接着剤で人工毛を装着するもの。どれほど柔らかく軽い毛質でも、やはり毎日つけていてはまつ毛にとって負担になります。1年間マツエクを付けたままにすると、100kg近いものを持ちあげる時と同じ負担がまつ毛にかかると言われています。
つけまつげに関してはマツエクほどではないものの、やはり1年間毎日つけると50kg以上のものを持ちあげる時と同じ負担がかかると言われています。また、つけまつげはオフする時のまぶたへの負担も非常に大きいのです。強力な接着剤でくっつけたまつ毛を指で引っ張って剥がすようなオフを毎日続けていると、まぶたが弱ってまつ毛が生えにくくなるだけではなく、まぶたのたるみの原因になってしまいます。つけまつげをオフする時は、必ず専用のリムーバーで取り外すようにしましょう。
個人差のある毛周期を把握する
まつ毛にも頭髪と同じように「毛周期」という毛が生え変わりのサイクルがあります。毛周期は、「①成長初期」「②成長後期」「③退行期」「④休止期」の4段階に分かれており、早い人で30日、遅い人で100日かかると言われています。
2段階めの成長後期のまつ毛は、毛が太く長く伸びていく時期でコシも出てくるので、このタイミングに必要な栄養素を積極的に摂取したり、まつ毛美容液を活用したりすることで、まつ毛を濃くすることができるのです。
毛周期にも個人差があるので、まつ毛の生え変わりの時期をメモしておくなどして自分のまつ毛の毛周期を把握しておきましょう。体の中のサイクルを知る事で「なりたい自分」に近づけられるのではないでしょうか。
関連記事:まつ毛美容液の塗り方やタイミングとは?