アイリストとして施術前のカウンセリングをしていると、まつ毛が少なくなったお客様にお会いすることがあると思います。今回は、まつ毛が少なくなる原因と、それに合わせた対処法をご紹介します。お客様からのお悩みにしっかり答えられるアイリストを目指しましょう。
原因が全て外的要因でないことを説明
まつ毛エクステやパーマを受けられるお客様の中で、エクステや自まつ毛の脱毛に悩まれている方の大半の方の原因が、まつ毛の乾燥やビューラーなどによる負荷がだと言われております。
ただ、どのお客様もまつ毛の脱毛の原因がこれらに該当するものでないことをご存知でしょうか。これらはすべて外的要因による脱毛です。
では、外的要因以外での原因は何が考えられるのでしょうか。
ストレスによるもの
仕事や毎日の生活でストレスの多い状態になると、髪の毛が少なくなる、という話は耳にしたことがあるかと思います。実はこの現象はまつ毛でもおこります。
こうなったときの対処法は、ストレスを緩和させることです。お客様の生活リズムをうかがい、リラックスできる時間を作ったり、ストレスを発散できる楽しみを見つけたりといった日頃簡単に実践できるアドバイスをしましょう。
過度なアイメイクによる肌ストレス
「マスカラ」「アイシャドウ」「アイライナー」といったアイメイクは、毛根や肌表面をふさいでしまうためにまつ毛が弱り、抜けやすくなる原因となります。
またお客様の中には過度なアイメイクにより、メイクをしっかり落とすためにクレンジングで目元をこする方も多いはずです。これは前述した通り外的要因にあたります。
肌にとって摩擦は大きなストレスになりますので、極力過度なアイメイクはしないこと。もしどうしてもしなければならない場合はお湯で落ちるマスカラなどを選び、クレンジングの際の負担が極力少なくなるようアドバイスをしましょう。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。この2種類のホルモンは、髪にハリ・ツヤを与え、コシのある髪へと成長を促す役割と、体毛の毛周期を伸ばす作用に関係しています。
ですが女性のホルモンバランスは、年齢や体調により大きく変化します。妊娠中のホルモンバランスの変化により、妊娠中は毛髪量が増え、出産後は逆に減るため、一時的ではありますが、短い期間でまつ毛の量も大きく変化します。
年齢を重ねた方の更年期に入ると、毛髪のハリやコシ、ツヤを保つためのホルモンが減少します。さらに毛の成長が短くなり、抜けた後の毛根の休憩期も長くなるため、全体的なボリュームダウンにつながってしまうのです。
妊娠前後での毛髪量の増減は一時的なものが多いので、あまり気にしないことが重要です。更年期による毛髪の減少は、まつ毛美容液などの使用をおすすめしましょう。また、イソフラボンやプラセンタを摂取する、内側からのケアも大切です。お客様の年代に合わせたアドバイスをしましょう。
原因を知って正しい対処法をご提案
カウンセリングの段階で、お客様のお悩みに耳を傾け、正しいご提案ができるように心がけましょう。