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アイリストとして独立するには? 開業の利点や方法
将来の独立開業が目指しやすいと言われるアイリスト。実際にアイリストとして働く人の中には、独立を夢に掲げている方も少なくないようですが、いざ独立して自分のサロンを運営するとなると、準備に何が必要なのか?わからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、独立開業のメリットや開業に必要な手続き、注意点などをご紹介します。
開業のメリット・デメリットまとめ
自宅サロン開業のメリット
- 開業資金等、経費を削減することができる
- 自分の都合に合わせ集客をコントロールするなど、自分のペースで働くことができる
- アットホームな空間でお客様に施術を受けてもらえる
店舗サロン開業のメリット
- プライベートと仕事の切り分けができる
- 内装を変える等、イメージに合わせた店舗作りができる
- 自宅サロンに比べて、信頼されやすい
- 広告を出しやすく、集客がしやすい
自宅サロン開業のデメリット
- プライベートと仕事の切り分けがしにくい
- マンションの場合、大家さんや管理会社、近所への確認が必要
- 防犯対策が必要
- 集客がしにくい
店舗サロン開業のデメリット
- 初期費用がかかる
- 希望条件に合う物件が見つからない
それぞれ自宅サロン、店舗サロンのメリット・デメリットについて見てきましたが、どこを優先したいかは結局あなた次第。
集客の課題さえしっかりクリアできれば、両者、メリットの方を多く実感して頂けるかと思います。
元々アイリストの独立は設備投資が少なく、他の職種での独立よりもコストを抑えられるので、ぜひ独立に向けてチャレンジしてみてください。
アイリストが自宅サロンで開業する際の注意点
アイリストが開業する際には新たに店舗を構える方法と、自宅をサロンにする方法の2種類があります。自宅サロンなら店舗の改装など開業時にかかる費用を抑えることができますし、自分にとって働きやすい空間を作れるのも魅力的。ですがこの場合にも美容所登録は必須となるので注意してください。
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そして美容所登録を行うためには、各自治体によって定められている基準を満たす必要があります。たとえば東京都(八王子市・町田市以外)で美容所を開設する際には「美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること」「美容所内の炭酸ガス濃度を0.5%以下に保つこと」といった条件があるようす。ほかにも様々な基準が設けられていて、必要に応じて改装などを行っていかなければなりません。開業前にあらかじめ各自治体の公式サイトを確認しておくのが良いでしょう。
アイリストの自宅開業
独立開業をする時に頭に入れておきたいのはホームサロンという選択肢です。ホームサロンのメリットはなんといっても開業資金や運営費用を抑えられること。まつ毛エクステ、グルー、ツイーザーといった施術に使う商材を揃えるのはそれほど費用はかからないため、施術スペースさえ確保できれば店舗を構えるより負担はずっと少なくなります。また、アットホームな雰囲気で接客ができるのも大きなメリット。お客様にリラックスしてもらえるようにゆっくりと会話を楽しみながら接することで、大きなサロンの雰囲気が苦手というお客様の集客を狙うこともできます。
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逆にホームサロンのデメリットは、自宅が郊外にある場合など地域によっては集客しづらいということ。自宅が最寄駅から離れていたりすると、一度来店されてもその後足が向きにくくなってしまいます。まつ毛エクステが浸透していなかったり、まつ毛エクステ自体をあまりよく思わない世代の居住者が多い地域だと、開業後に思うように集客できない可能性もあるので開業をする場所には注意しましょう。
アイリストとして独立するには
実際に独立開業する際には、設備や器具、機材などをそろえる必要があります。施術に使う主な商材は、まつ毛エクステ、グルー、ツイーザー、テープ、リムーバーなど。その他に各種消耗品や衛生管理用品も用意しなくてはなりません。さらに、サロンの設備として施術用のベッドや照明器具、イス、鏡、デスクなどを用意してお客様を迎えられる状態にしましょう。
店舗サロンの場合、開業時は内装にもこだわりたくなりますが、最初から完璧に仕上げようとすると多額の費用がかかってしまいます。少しでも開業時の出費を抑えたいなら、まずはサロンが営業できる最低限の用具や設備を揃えるところから始めて、徐々に見た目や雰囲気も充実させていくようにしましょう。
開業までの資金調達や準備にはかなりの労力を要します。なかには準備途中に独立を諦めてしまう人もいるほど。そんな場合には美容師で言う“面貸し”のように、レンタルスペースを利用することで店舗を持たずに独立するという方法もあります。必要器具が揃っているスペースを時間単位でレンタルできるので、独立開業前に経験を積むため利用するのもおススメですよ。
働きながら独立や開業をサポートしてくれるサロンもあるので、そういったサロンで相談をしてみるのも良いですね。
開業に必要な手続きとは
まつ毛エクステの施術をサロンのメニューとして掲げるのであれば、美容所登録が必要となります。その理由は、2008年よりアイリストも美容師資格の所持が義務づけられたためです。これにより、アイリストも美容師の仕事の一種として、そして美容院の一種としてとらえられるようになったのです。
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新しく美容所を開設するには、保健所への登録が必要であるとされています。仮にこの事実を知らずにうっかり未登録のまま開業してしまうと、摘発の対象となります。
現在は、お客様からのクレームや他業者からの告発により未登録が発覚しやすくなっています。スタッフやお客様に迷惑をかけないためにも、必ず保健所へ美容所登録を行ってください。
この美容所登録についてですが、ただ書面で「美容所を開業します」とだけ伝えるものではありません。店舗の衛生管理は正しく行えそうか、作業場の床や天井の高さなど、安全に施術できる環境が用意されているかなど、保健所による現地確認が行われます。
登録に必要な情報や用意すべきものの詳細は、保健所で配布される『美容所の手引き(地方によって名称は異なります)』で確認できます。真っ先に手に入れておきましょう。
アイリストのサロンを開業するまでの流れ
実際に保健所へ美容所登録を行い、サロンを開設するまでの流れに沿ってご紹介します。
1、物件探し
まずはサロンを開くための物件を探しましょう。既に住んでいる自宅で開業をする場合には不要ですが、今住んでいる家の間取りによっては引越しをしなくてはいけないこともあります。
2、サロンの内装準備
物件が決まったら、次はサロンの内装を決定していきます。まつ毛エクステの施術なのでソファは必要不可欠。その他にも、ラグやカーテン・メイク直しをするための椅子や化粧台などを買い揃え、大体のデザインや間取りを決めていきます。
ツイーザーやエクステ・グルーなどの道具を全て揃えるのはもう少しあとでも問題ありませんが、なるべくどんなものを使用するかは決めておきましょう。
3、保健所へ行きサロン開業のための書類を提出
サロンの内装準備が進んだら、内装の図面を持参した上で保健所へ行って美容所登録のための相談を行いましょう。どのようなものが必要か説明を受けられたり、手引きをもらえたりします。
もしサロンを開設するために工事が必要な場合は、その工事を始める前の段階で図面を提出することが必要なので注意してくださいね。
また、サロンを開設するにあたって、以下の書類の提出が必要になります。
- 美容所開設届
- サロンの平面図とその周辺の見取り図
- 従事者名簿
- 従事者に関する、医師の診断書
- 美容師免許の証明書
サロンとして営業を開始する10日程前には美容所登録の提出をしなくてはいけません。なるべく早めに保健所に行くようにしましょう。
4、保健所の立会検査を受ける(施設の検査)
書類を提出した後は、保健所の環境衛生監視員が実際にサロンに訪問して、美容所を運営するのに適切かどうかの検査を行います。
- 床面積は既定の13平米(東京都)を超えているか
- ゴミを捨てる場所はあるか
- 施術で使用する道具を収納しておくスペースはあるか
- 炭酸ガス濃度を0.5%以下に保つために、換気設備は整っているか
- 施術スペースと待合スペースが区切られているか
- 流し台があるかどうか
上記のようなポイントをチェックされます。基準を満たしていないと再検査になることもあるので、検査の前の段階でしっかりとセルフチェックをしておくようにしましょう。
確認書の交付・開業
立会検査も無事に通過した後は、保健所から確認書というものが交付されます。その確認書が交付されれば、その日から開業をしてもOK!晴れてサロンをオープンすることができますよ。
申請日と開設日の違いに注意して登録しよう
アイリストとしてサロン運営をするには、美容所登録は欠かせません。美容師免許を取得したアイリストが在籍し、施術を担当していれば、施術を行わない無免許のオーナーが登録することも可能です。
注意したいのは、届け出の際の日程です。申請日自体は運営するお店のオープン予定日の10~14日前となり、開設日当日に申請することはできません。また、事前相談や設備工事などを含めると、申請日よりも何か月も前から準備を行う必要があります。
そのため、店舗候補となる物件を見つけた時や、開業したいと決めた時には、何よりまず保健所へ相談しに行くことをおすすめします。
無免許のアイリストが施術を行うとどうなるの?
まつ毛エクステの施術は、美容所登録を済ませたサロンで美容師免許を持っているアイリストだけが行うことができます。もし美容師免許を持っていない人が施術を行った場合には、美容師法に違反してしまうことに。最近でも無免許で施術を行っていたサロンが摘発された、というニュースが度々報道されています。
またまつ毛エクステの施術に失敗すると、接着剤が「アレルギー性結膜炎」を引き起こして目が腫れてしまうなどの健康被害が生じるケースも。無免許で施術してお客様に怪我を負わせてしまった場合には、美容師法違反に加えて「業務上過失傷害」の罪に問われることもあるので絶対に避けましょう。
アイリストが自宅サロンで開業する際の注意点
アイリストが開業する際には新たに店舗を構える方法と、自宅をサロンにする方法の2種類があります。自宅サロンなら店舗の改装など開業時にかかる費用を抑えることができますし、自分にとって働きやすい空間を作れるのも魅力的。ですがこの場合にも美容所登録は必須となるので注意してください。
そして美容所登録を行うためには、各自治体によって定められている基準を満たす必要があります。たとえば東京都(八王子市・町田市以外)で美容所を開設する際には「美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること」「美容所内の炭酸ガス濃度を0.5%以下に保つこと」といった条件があるようす。ほかにも様々な基準が設けられていて、必要に応じて改装などを行っていかなければなりません。開業前にあらかじめ各自治体の公式サイトを確認しておくのが良いでしょう。
アイリストの開業に必須の美容所登録にかかる費用
それでは美容所登録を行う際には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか? たとえば東京都多摩府中保健所管内で美容所を開設する場合には、検査手数料が24,000円かかるよう。高額ではありませんが、開業資金を計算する際には忘れないように注意しておきたいところですね。
そのほかサロン開設のためには手数料だけでなく、開設届や施設の平面図、従業者名簿なども用意することが必要に。アイリストには美容師免許の提示や、医師による診断書なども求められるので、不備がないようにしっかり準備しておきましょう。
アイリストとして独立するには
実際に独立開業する際には、設備や器具、機材などをそろえる必要があります。施術に使う主な商材は、まつ毛エクステ、グルー、ツイーザー、テープ、リムーバーなど。その他に各種消耗品や衛生管理用品も用意しなくてはなりません。さらに、サロンの設備として施術用のベッドや照明器具、イス、鏡、デスクなどを用意してお客様を迎えられる状態にしましょう。
サロン開業時は内装にもこだわりたくなりますが、最初から完璧に仕上げようとすると多額の費用がかかってしまいます。少しでも開業時の出費を抑えたいなら、まずはサロンが営業できる最低限の用具や設備を揃えるところから始めて、徐々に見た目や雰囲気も充実させていくようにしましょう。
開業までの資金調達や準備にはかなりの労力を要します。なかには準備途中に独立を諦めてしまう人もいるほど。そんな場合には美容師で言う“面貸し”のように、レンタルスペースを利用することで店舗を持たずに独立するという方法もあります。必要器具が揃っているスペースを時間単位でレンタルできるので、独立開業前に経験を積むため利用するのもおススメですよ。
まとめ
いかがでしたか?今回はアイリストとして独立開業する利点やその方法を見てきました。
はじめに2つの開業方法についてご紹介しましたが、自宅であろうと店舗であろうと、ご自身の店舗であることに変わりはありません。あなたが目指している最高のお店に近づけるためには、どの方法が最も適しているか?じっくり考えて、理想のお店を作り上げていってください。
「こんなサロンにしたい!」という情熱だけでなく、保険や退職金、スタッフの雇用はどうするのかなどもしっかり考え、様々なリスクに備えることも必要です。
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