アイリストの上手い下手を決めるのは、あくまでお客様です。自分で思っているよりも評価が低いと感じるのであれば、お客様がどのような点に不満を持ちやすいのかを知る必要があります。
今回は、お客様目線での上手い下手の評価ポイントとなる部分をまとめてみました。
技術面の前にチェックすべき設備や対応の評価
お客様にとって、まつエクサロンはお金だけではなく、自分の時間も代償として支払っている場所。そのため、複数のサロンを経験した人は、単に技術の上手い下手だけでは評価がつけにくい場合もあります。
そのような方に「良いサロン」だと思っていただくには、技術の他の面も改善してみましょう。
第一に大切なのは、アイリストやサロンスタッフのお客様への対応です。たとえば腰痛持ちの方や妊婦の方の場合、まっすぐなベッドよりもリクライニングの方が居心地良く、長く過ごせます。ベッドが複数種類あるサロンの場合、ご予約いただく際、お客様にベッドの希望などはないか伺っておきましょう。
また、当日の注意点も併せてお知らせしておくとトラブル回避にもなります。髪型ではポニーテールなど後頭部にゴムやピンが集中するもの、前髪をワックスで整えているものなどは施術中に頭が痛くなったり髪型が崩れることを伝えます。この配慮があるだけでも、「事前にそんなこと言われなかった」とお客様を不快にさせずに済みます。
ベッドの他にも、喜ばれる設備にヘアーアイロンがあります。サロンによってはメイク直しのためのパウダールームが設置されていますが、そこに施術で崩れた前髪などをサッと直せる道具が常備されていると好印象です。
また、「洗っていてもタオルの使いまわしは嫌」というお客様も珍しくありません。タオルの代わりにティッシュなど対策となるものも用意しておきましょう。
肝心のエクステ技術ではここが見られている
設備や対応面でお客様の信頼を得られたら、次は肝心の技術面を見直してみましょう。お客様が不満を持ちやすいのは、「施術後すぐにエクステがとれた」「ちょっと触っただけで曲がった」「イメージと違う」などです。
イメージと違うのはカウンセリング不足ですが、それ以外は技術力の問題。きちんとズレなく接着しているか、まつ毛との間にすき間は空いていないか、グルーの硬化途中で位置修正をしていないか。この3点を意識するだけでも、仕上がりはかなり違ってきます。
さらに基本的な部分を言えば、まつ毛にエクステの太さが合っていること、長さが適切であることも重要です。
もし、自分ではきちんとつけているつもりだけど、実際は分からないという場合。練習で施術したまつ毛エクステをツイーザーで横に倒してみて、きちんと元の状態に戻るか確認してみてください。練習用で倒れたままであれば、本番のお客様のまつ毛でもきちんとした施術ができていない可能性が高いです。
見た目の完成度だけではなく、持続性の高さも評価のポイントとなることを忘れないでください。
下手だと思われない対応と技術
アイリストの上手い下手を決めるポイントは、まつ毛エクステの見た目以外にも複数存在します。中でも設備や対応などは、すぐにでも改善できる部分ではないでしょうか。
ただ単に見た目が綺麗な施術を提供するだけではなく、設備や対応が良くて、まつ毛エクステも長持ちする。そんな総合的な評価をもって、ようやく上手いアイリストだと評価されるのです。