美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.04.08

作成:2017.02.22

アイリスト

10年後もアイリストとして就職するには

悩む女性
 

目まぐるしく変化する美容業界の中で、果たして10年後もアイリストという職業は残っているのか。そう不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では、10年後の就職にアイリストの職業は選択できるものなのかどうかをまとめてみました。既にアイリストとして働いている方も、長く働き続けるためのポイントなどをおさらいしてみましょう。

10年後アイリストに就職できる可能性

近年あらゆる業界で話題になっているのが、10年後や20年後に消えると言われている職業です。英国で人工知能の研究を行っている某准教授が発表した『10年後に消える職業、なくなる仕事』の中に、アイリストの文字はありませんでした。

 

挙げられている職業の多くは、接客関連やデータ処理など人工知能への転換ができそうなものや、消費者が自力で趣味として楽しめる仕事などでした。

 

たとえば、美容師やエステティシャンなど、自力ではとてもできないもの、趣味として楽しむにも個人では困難なものは、消える職業に挙げられていません。

この共通点を考えると、アイリストは10年後も消えない可能性のある職業と言えます。つけまつ毛と違い、揮発性のグルーを使用するまつ毛エクステは自力でつけられるものではないため、アイリストの必要性がなくなることはありません。

 

もちろん、法改正など別の影響によって危ぶまれる可能性がないわけではありませんが、それは他の職業も等しく言えることです。

まつ毛エクステ施術前その後

10年後もその先も長く働くためのコツ

自力でできない点を考えると、10年後も就職の希望があるアイリストですが、法改正など別の要因で危機が訪れる可能性もあります。

そのような場合でも長く働くためには、どのような点に注意するべきでしょうか。

 

まず、施術者や顧客の安全性です。アイリストは目元に薬剤を使用するため、十分に注意しなくてはなりません。食品アレルギーなどの例を見ると分かりやすいのですが、法改正が行われるきっかけのひとつは、安全性に問題があり、死亡者や負傷者が出るといったトラブルが発生した場合です。

 

アイリストという職業が消えないためにも、従事するアイリストやサロン経営者、スタッフが一丸となってお客様の安全を守らなくてはなりません。それが、お店の評判にもつながり、ひいてはアイリストが働く場の確保にもつながります。

また、今後まつ毛エクステの施術方法が変わり、セルフでできるキットが発売される可能性がないとも言い切れない点を意識しましょう。ネイリスト御用達のプロ用ネイルが一般人でも購入できるようになった他、セルフネイル用のキットが発売した前例もあります。

 

それでもネイリストが完全になくなっていないのは、やはりプロによる仕上がりを求めるからです。一種の「誰かに施術してもらう」という時間そのものを楽しんでいる人もいます。

 

このことから、キットや新しい技術に簡単には取って代わられないような技術力と接客力を磨く必要があると言えます。日々勉強を怠らず、お客様が「あなたにしか頼みたくない」と言ってもらえるような、信頼されるアイリストを目指しましょう。

これからのアイリストの需要

アイメイクといえば、かつてはビューラーでまつ毛をあげたりマスカラを塗ったりすることが主流でした。しかし女性のメイク技法の移り変わりとともに、まつ毛エクステやまつ毛カールなどの人気が一気に高まり、“まつ毛ケアのプロフェッショナル”と言われるアイリストという職業が一般化していきます。

 

さらに、平成20年には厚生労働省の通達によってアイリストの業務に就くためには美容師免許が必要になり、アイリストとして働くための条件や待遇が徐々に固まっていきました。

 

美容師学校を卒業した人が美容師ではなく、美容師免許を活かしてアイリストを目指すケースも近年少しずつ増えてきたように、アイリスト自体はまだまだ歴史が浅い職業。つまり現在進行形でアイリスト市場の開拓が進んでいる状況です。市場の広がりとともに、既存の美容サロンが新たにまつ毛ケアの施術を行ったり、まつ毛の施術も受けられるネイルサロンが増えてきました。

アイリストが活躍する場が増えることで採用数も増加しているため、常に最新の美容技術を学びながら、新たにアイリスト業界を切り開いて挑戦したいという意欲を持った人には非常にやりがいのある環境と言えるでしょう。

 

また、近年多くのまつ毛エクステサロンが海外へと出店しています。特にシンガポールや香港などのアジア圏では高品質の“ジャパニーズブランド”として非常に人気が高い状況。仮に外国語が出来なくてコミュニケーションがとりづらくても、キャリアや技術力でカバーできてしまいます。アジア圏にとどまらず、今後も海外サロンでは日本人アイリストの需要が高まるでしょう。

 

流行に左右されやすいというリスクも

一方、アイリストは流行の煽りを受けやすいというリスクも考えられます。女性のメイクの流行は時代と共に大きく移り変わりますよね。特にその時代の人気タレントやモデルがどんなメイクをするかは、大きな影響力を持っているもの。例えばナチュラルメイクが流行した場合、目元のメイクやケアに力を入れる人が一気に減ってしまう可能性も考えられます。

 

美容業界は流行の変化を受けて短期間で市場が一気に変化するという特徴があるので、時代の見極めは非常に重要。アイリストとして技術をさらに高めることはもちろん、新たな流行に合わせて施術メニューを考案し続けていくことが必要になります。

10年後の自分を意識しよう

アイリストは、現在は美容師免許を持つ人でなければ従事することができない職業となっています。そのためまだまだ従事者が少なく、加えて、美容師免許という切り札を持てることは将来の選択肢を広げてくれます。

 

10年後、プロのアイリストとして独立するのか、店舗スタッフや業務委託として雇われる働き方を選ぶのか、それともネイリストなど別の美容サービスと兼業になるのか。自分の将来像を、今から考えておきましょう。

ある程度決めておくだけでも、自分が今後身につけるべき知識や技術を絞ることができ、10年後の自分を理想の姿に近づけることにつながります。

Author:美プロ編集部

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